コキアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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植物名
コキア
学名

Kochia scoparia

英名
Summer cypress
和名
コキア
別名・流通名
ホウキギ、ホウキソウ、箒草、箒木
科名
ヒユ科
属名
ホウキギ属
原産地
アフリカ、アジア、ヨーロッパ

コキアの特徴

コキア 育て方 特徴

コキアは別名ホウキギ・ホウキソウ・箒草・箒木などと呼ばれる雌雄同株の一年草で、ふんわりとした草姿がユニークでかわいらしい非常によく増える植物です。コキアの花は8月頃に小さな花が咲きますが目立ちません。

 

コキア

コキアは最初は緑色の樹形ですが、秋になると紅葉しとても鮮やかで美しい赤に変化します。茨城県の国営ひたち海浜公園では、広大な敷地にコキアを植え付け、夏から秋の観光名所となっています。1株でもかわいらしく美しいコキアですが、広い敷地に群生させたコキアは圧巻の光景です。

コキアの種は山のキャビアと呼ばれる「とんぶり」で、茹でて食べることができます。コキアの枯れた枝を箒の材料に使うこともできます。コキアは猛暑にも耐えるので、花が少ない時期に重宝されます。

コキアの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 1m
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色
開花時期 8月~9月

コキアが箒に向く理由

コキアのほうき

コキアの枝はまっすぐに伸び、細かく枝分かれして箒を逆さにしたような形に自然と形成されていきます。また、コキアの葉は線のように細くたくさん茂るため、束ねて結んで形を整えるだけで立派な箒になります。自分で作った愛着のあるコキアの箒で掃除する体験も楽しいものです。

 

コキアの豆知識

adobe stock 畑のキャビアとんぶり

Adobe Stock

コキアの種は秋田県の郷土料理にもなっているとんぶりの原材料です。とんぶりの作り方は、まず小さな実を窯で茹でた後水きりをしてしばらく放置しておき、そのあともみ続けて皮をむきます。畑のキャビアと呼ばれるくらい珍味だそうです。そのほかジフシという生薬に用いられています。枝を切って乾かすと箒になることから学名にも箒状のという意味のスコーバリアという名前がつけられました。

 

コキアの花言葉

 

コキアの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
剪定
肥料
開花

コキアの栽培環境

日当たり・置き場所

コキアは、日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。日光が足りないと生育状態が悪くなります。

用土

コキアは水持ちが良く、また水はけも良い土を好みます。

地植えの場合は、植え付け数週間前に堆肥を20%くらい混ぜ込んで寝かせたあとに植え付けましょう。

鉢植えの場合は、草花用の培養土で問題なく育ちます。コキアは一般的な草花同様、弱酸性から中性程度であれば特に土を選びません。

コキアの育て方のポイント

水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾き始めたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水を与えましょう。

地植えの場合は、根づいてからは水やりの必要はありません。夏に日照りが続いて激しく乾燥する場合は水やりしましょう。

肥料

植え付ける前に土にあらかじめ緩効性肥料を混ぜておきます。その後は育ち具合を見て追肥をします。窒素分の多い肥料を与えすぎるとコキアの樹形が乱れるので注意しましょう。

病害虫

うどんこ病アブラムシ、シロオビメイガが発生することがあります。見つけ次第対処しましょう。

コキアの詳しい育て方

選び方

葉がきれいな緑色で、株元がしっかりした元気の良い苗を選びます。

種まき

コキアの発芽温度は15℃で4月半ばくらいからが種まきに適しています。コキアは冬前までの一年草のため、初夏までに種まきすると長く鑑賞することができます。

植え付け

コキアの苗を買ってきたらすぐに植え付けましょう。

コキアは一株でもボリュームが出るので株間は最低でも30cm以上、大きく育てる場合は株間を50~60cm以上とるとよいです。

コキアは直根性なので根を傷つけないように植え付けます。日当たりの良い場所に植え、根付くまで水をたっぷり与えましょう。鉢植えでも栽培可能ですが、地植えで大きく育てると見栄えがする植物です。水はけ、水持ちが良いバランスの取れた土に植えましょう。

剪定・切り戻し

自然と丸く樹形が整いますが、伸びてきた枝を時々剪定して形を整えましょう。秋の紅葉を楽しむことを考えると、8月くらいまでには剪定を終わらせます。

コキアは根があまり深く張らないため、雨が続いたり風が多い日に倒れやすいです。大きくなってきたら、支柱で補強をしたり株元に盛り土をして補強しておきましょう。

コキアの花は8月頃に小さな花が咲きますが、花はそれほど目立ちません。

収穫

コキアの葉を赤く紅葉させるためには、昼と夜の温度差がある場所で育てるとよいでしょう。

刈って干すと箒として利用でき、実はとんぶり(オカキャビア)として食すことができます。

夏越し

コキアは暑さには強いので、特別な夏越し対策は必要ありません。ただし、夏の強すぎる光による葉焼けには気を付けましょう。

冬越し

コキアは一年草のため、冬越し対策の必要はありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

コキアは、種で増やすことができます。秋の紅葉後、自然に葉が茶色くなり、その頃になると種を収穫することができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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