彼岸花(ヒガンバナ)の花言葉|花の特徴、名前や花言葉の由来、種類、色別の花言葉
LOVEGREEN編集部
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彼岸花(ヒガンバナ)の花言葉、花の特徴、名前や花言葉の由来、毒性、種類、色別の花言葉ついてご紹介。彼岸花(ヒガンバナ)は、秋の彼岸の頃に赤い花を咲かせる、曼珠沙華とも呼ばれる球根の花。
目次
- 彼岸花(ヒガンバナ)の花言葉
- 彼岸花(ヒガンバナ)について|基本情報
- 彼岸花(ヒガンバナ)とは|花の特徴や名前の由来
- 彼岸花(ヒガンバナ)は種ができない?
- 彼岸花(ヒガンバナ)には毒がある?
- 彼岸花(ヒガンバナ)とリコリスの違いは?
- 映画や歌にも登場する彼岸花(ヒガンバナ)
- 彼岸花(ヒガンバナ)の種類
彼岸花(ヒガンバナ)の花言葉
彼岸花(ヒガンバナ)の花言葉
彼岸花の花言葉は「あきらめ」「独立」「悲しい思い出」
色別の彼岸花(ヒガンバナ)の花言葉
白の彼岸花の花言葉は「また会う日を楽しみに」
赤の彼岸花の花言葉は「情熱」
彼岸花(ヒガンバナ)について|基本情報
科・属 | ヒガンバナ科・ヒガンバナ属 |
和名 | 彼岸花、曼珠沙華 |
英名 | Red spider lily |
学名 | Lycoris radiata |
原産地 | 中国 |
開花期 | 9月~10月 |
彼岸花(ヒガンバナ)とは|花の特徴や名前の由来
彼岸花は、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の球根植物。秋になると、田畑の畔、神社や寺院の参道、身近な道路の脇などで、燃えるような真赤な花を連ねるように咲かせます。彼岸花は地下に鱗茎を持ち、分球で増えるので、密に群生しています。遠くから見ると、たくさんの真赤な花がかがり火のように咲いている様子が幻想的です。
彼岸花は、秋になると30~50cmの花茎を真直ぐに伸ばし、その先に数個の花を放射状に咲かせます。花一つ一つを見ると、花びらは細く縁が少し波打っていて、先端が反り返り、しべ類が飛び出すような独特のフォルムをしています。彼岸花の特徴は、花が咲き終わってから葉が出てくるところです。花が咲いていた場所に濃いグリーンの細い線のような葉を伸ばします。この頃には花は枯れてなくなっているので、多くの人はそれが彼岸花の葉だと気づかないようです。
彼岸花(ヒガンバナ)の名前や別名の由来
彼岸花にはたくさんの別名があります。彼岸花という名前は、秋の彼岸近くに開花することから名付けられました。曼珠沙華(まんじゅしゃげ)という別名は、仏教で天界に咲くと伝えられている花に由来します。死人花(しびとばな)という別名は、この花が墓地や寺院の近くに多いからです。火事花(かじばな)という別名は、赤い花を炎に見立て、家に持ち込むと火事になると言って忌み嫌ったことが由来だそうです。
彼岸花(ヒガンバナ)の花言葉の由来
彼岸花の花言葉「悲しい思い出」は、彼岸花が秋の彼岸の頃に咲くこと、墓地や寺社の近くで見かけられることなどから、死を連想させることに由来するそうです。
彼岸花(ヒガンバナ)に白い花は咲く?
彼岸花は、基本的に真赤な花を咲かせますが、まれに白花も咲きます。真赤な彼岸花が群生している中で、ポツンと白い花が咲いているようなケースは非常に稀な突然変異です。
白といっても白に近い淡い黄色の花は、シロバナマンジュシャゲと呼ばれる彼岸花とショウキズイセンの交雑種です。シロバナマンジュシャゲも彼岸花と同じころに開花し、群生します。シロバナマンジュシャゲからは多くの園芸品種が作出されていて、白の他にピンクや、黄色の花を咲かせるものなどがあります。
彼岸花(ヒガンバナ)は種ができない?
彼岸花は、その昔中国から渡来したと考えられています。中国では種を作るものが確認されていますが、日本に分布している彼岸花には種はできません。分球で増えていきます。
彼岸花(ヒガンバナ)には毒がある?
彼岸花は地下の鱗茎に有毒のアルカロイドを含んでいます。墓地や田畑周辺で彼岸花を見かけるのは、昔はこの毒でネズミなどから大切な穀物や遺体を守るために植えられていたそうです。
彼岸花(ヒガンバナ)とリコリスの違いは?
彼岸花は Lycoris radiata のこと、リコリスとはヒガンバナ属の学名 Lycoris をカタカナ読みしたものです。ヒガンバナ科の植物は園芸品種が多く、切り花や鉢植えで愛され、リコリスという名前で流通しています。
映画や歌にも登場する彼岸花(ヒガンバナ)
小津安二郎監督作品「彼岸花」
「東京物語」など数々の名作映画を作って来た日本の映画監督小津安二郎。その監督初のカラー映画のタイトルが「彼岸花」です。小津安二郎監督が撮影した「彼岸花」は悲しいお話ではなく、娘を嫁に出す父の葛藤を描いた親子の物語。劇中に出てくる「彼岸花」というタイトルの「花」の部分だけ鮮明な赤に色付けされているのが印象的です。
数多くの歌手に歌われる「彼岸花」
「彼岸花」というタイトルの曲はたくさんあります。例えば、森昌子さんが歌う「彼岸花」は阿久悠さん作詞。彼岸花の別名「曼珠沙華」というタイトルでは、工藤静香さん、藤あや子さん、山口百恵さんなどが歌っています。また山口百恵さんは「悲願花」という当て字にした曲も歌っています。
彼岸花(ヒガンバナ)の種類
シロバナマンジュシャゲ
シロバナマンジュシャゲは、彼岸花とショウキズイセンの交雑種で、彼岸花と同じ9月~10月に開花します。白といっても真白ではなく、白に近い淡い黄色です。園芸品種が多く作出されていて、白の他にピンクや、黄色の花を咲かせるものなどがあります。
ナツズイセン
ナツズイセンは、ヒガンバナ科の球根植物。8月上旬から中旬にピンク色の彼岸花やユリに似た花を咲かせます。
彼岸花(ヒガンバナ)が咲くまで
球根を植え付けた後、秋のお彼岸が近づくと彼岸花が芽吹いてきます。最初はちょこっと頭が出てきます。この時はまだ彼岸花の葉は出ておらず、花芽のみ上がってきます。
数日すると花茎(かけい)が伸び、蕾も少し膨らみます。
さらに数日経つと蕾が広がり、いつ開花してもおかしくない状態になります。
丁度彼岸の入りの頃になると一斉に開花します。
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