コキア(ホウキギ)|秋に紅葉する丸くて可愛い一年草
とまつあつこ
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コキア(ホウキギ)
トゥデイズプランツ、今回ご紹介するのは「コキア(ホウキギ)」。コキアは、別名でホウキギやホウキソウとも呼ばれるヒユ科の一年草。ふんわり丸い草姿が可愛らしく、とても人気のある植物です。
コキアは明るい緑色で、草姿が丸くてとてもユニークです。目にとまりやすく、「あの丸くて可愛い植物は何だろう。」「木なの?草なの?」と興味を持つ方も多いのではないでしょうか。
コキアは、木ではなく草(一年草)です。暑さに耐え、夏もきれいな緑色の葉が爽やかで美しいため、花が少ない夏の時期に重宝されます。寒さには弱く、霜に当たると枯れてしまいます。8月頃にとても小さな花を咲かせ、品種によっては、花後の種が山のキャビアと呼ばれる「とんぶり」となり、茹でて食べることができるそうです。
コキアが「ホウキギ」や「ホウキソウ」と呼ばれる理由は、コキアの枯れた枝がホウキの材料として使うのにぴったりの素材だから。枝がまっすぐに伸び、細かく枝分かれしていて、枯れていくにつれて自然と箒を逆さにしたような形になっていきます。それを束ねて結び、柄をつけ、形を整えると立派な箒が出来上がります。
コキアは、春に植え付けるときは明るい緑色をしていますが、秋になると紅葉し、晩秋には深みのある赤色に変化します。春夏はフレッシュで明るく、秋にはシックだったり、ほっこりと暖かみのある色に変化していく過程もとても美しいです。
一株植えても可愛いコキアですが、広い敷地に群生させると圧巻の景色が広がります。それぞれの株が徐々に紅葉していく姿は、ため息がでるほどきれいです。
丸くこんもりと育ち、愛嬌あふれる草姿のコキア。夏に咲く花は目立たず、花よりも草姿をまるごと楽しむ植物と言えます。コキアが群生して育つ公園に散歩に行くのもいいですね。
暑さに強く、こぼれ種でも増えるくらい丈夫なので、ガーデニング初心者の方にも気軽に育てられます。機会があったらぜひ育ててみるのもおすすめします。
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