コスモス｜秋が見頃の可憐で丈夫な花

コスモス

トゥデイズプランツ、今回ご紹介するのは「コスモス」。コスモスは、華奢な茎にさまざまな色の可愛い花を咲かせるキク科の一年草。青空の下で風にそよそよと揺れる姿がとても美しい植物です。

コスモスはメキシコ原産で、暑さに強く、環境が合えばこぼれ種でも発芽して自生するくらい丈夫です。日本全国で花を咲かせるので、色々な場所で見ることができます。原っぱや丘に群生している姿には趣があり、眺めていると心が和む方も多いのではないでしょうか。

コスモスはよく秋の花と言われますが、種類によっては6月頃から咲き始め、秋までの長い期間花を咲かせるものもあります。ビタミンカラーのオレンジ色ばかりを群生させると、元気で温かみがある景色ができあがりますね。

草丈は品種によって40cm～120cmとさまざまありますが、背の高いコスモスの草姿はすらっとして線が細く、とても繊細です。

葉の形も細く、やわらかくでふわふわしているように見えます。細い葉は見た目が美しいだけでなく、風の抵抗を受けにくいことや、葉の面積が小さい分、水分を蒸発させる気孔も少なくて乾燥しにくいという利点もあるそうです。原産地のメキシコで、乾燥した強風に耐えようと身を守るためにそのような姿になったのではと言われています。

見た目は可憐で弱そうに見えるコスモスですが、実際のところ、強風や大雨で倒れても雨風が過ぎれば頭をもたげて力強く花を咲かせている姿をみかけますよね。

コスモスの花色は、ピンク、白、赤、オレンジ、黄、複色など色々あります。先日コスモスを見に出かけたときは、仲間うちでは淡いクリームイエローのコスモスが人気でした。

アプリコット系の淡いピンク色のコスモスは、甘くやさしい雰囲気。近年見たコスモスの中では、何とも言えないこの色がとても可愛くて印象に残っています。

花びらが筒状になっている珍しいコスモス（ストロー咲き）もあります。ストロー咲きは立体的でひときわ華やかです。一重咲きのシンプルなコスモスと混ざって咲いていると、アクセントとなって互いの良さを引き立て合っていて素敵です。

コスモスの代表的な色と言えば、こんな色をイメージするでしょうか。余談ですが、先日、コスモス畑でこの色のワンピースを着ている方を見かけました。お気に入りの花色の服を着て植物に会いに行くのもとても楽しそうでいいなと思いました。

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グリーンアドバイザー、ハンギングバスケットマスター、野菜ソムリエ、家庭菜園検定２級。園芸業界で植物全般を幅広く学び経験してきました。LOVEGREEN編集部では主に寄せ植えやリース作り、ボタニカルピープルなどの取材を担当。人が植物と心地良く暮らし、その幸せの連鎖が世界中に広がっていくことを願います。趣味はママさんサッカー。都大会優勝を目指して日々練習しています。