オオバコとは?基本情報、花、サイリウムとの違い、種類、食べ方や使い方

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山田智美

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オオバコってどんな植物?身近で見かけるオオバコの基本情報、種類、花、サイリウムとの違い、食べ方や使い方など。オオバコについてのお話です。

目次

オオバコとは?基本情報

オオバコとは?基本情報

  • 学名:Plantago asiatica
  • 科名・属名:オバコ科オオバコ属
  • 分類:多年草
  • 和名:大葉子
  • 別名:車前草(しゃぜんそう)、オンバコ、カエルッパ、ゲエロッパ、スモトリグサ

オオバコの特徴

オオバコは、オオバコ科の多年草。日本中の空き地や道端に自生しています。

オオバコは、漢字で書くと大葉子。葉が大きいことに由来します。大きな葉を地面に張り付くように広げ、踏んでも枯れないほど丈夫なのが特徴です。

また、種子には水にぬれるとネバネバするという特徴があります。これがタイヤや靴について遠くまで運ばれていき、また増えていくという仕組みです。

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オオバコの種類

ヘラオオバコ

ヘラオオバコ

オオバコ属の仲間は日本だけでなく、世界中に分布しています。その数は150種以上とも言われています。

日本の在来種であるオオバコの仲間は、オオバコ(Plantago asiatica)を含めて4種。さらに身近なところで見かける外来種がいくつかあります。

トウオオバコ

  • 学名:Plantago japonica

トウオオバコは、日本の在来種のオオバコ。葉が大きく、全体的に大ぶりなことから唐大葉子と呼ばれるようになったそうですが、種小名にjaponicaとあるように日本の固有種です。

ハクサンオオバコ

  • 学名:Plantago hakusanensis

ハクサンオオバコは、日本の在来種。高山性のオオバコです。しべ類が大きいのが特徴です。

エゾオオバコ

  • 学名:Plantago camtschatica

エゾオオバコは、日本の在来種。北海道や日本海側、朝鮮半島などに自生します。少し寒い地方を好むオオバコの仲間です。

ヘラオオバコ

  • 学名:Plantago lanceolata

ヘラオオバコは、ヨーロッパ原産の外来種。日本の風土を気に入ったのか帰化植物として自生しています。黒っぽい花穂に白いしべが特徴です。

セイヨウオオバコ

  • 学名:Plantago major

セイヨウオオバコは、ヨーロッパ原産の外来種。道端など身近な場所でよく見かけます。

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オオバコの花の咲く季節や特徴

オオバコの花の咲く季節や特徴

オオバコの花は、葉の中心から伸びたグリーンの穂のようなものです。とても地味で、葉のグリーンと馴染んでいるので意識しないと見逃してしまいます。この花穂に小さな花をぎっしりと咲かせます。

オオバコの花の咲く季節

オオバコの花は春に咲き始め、夏から秋もぽつぽつと咲いているのを見かけます。冬季以外は、ほぼ通年咲いているという印象です。

オオバコの花の特徴

オオバコの花は、雌雄が異なります。めしべだけの雌花が咲き、その後からおしべだけの花穂が咲きます。一株で雌雄別々の花を咲かせます。

さらにオオバコは、風媒花であるという特徴もあります。風媒花とは、花粉を風にのせて飛ばし授粉する植物のこと。昆虫の手を借りずに種を増やしていく植物です。

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オオバコは薬草?

オオバコは薬草?

オオバコは、車前草(しゃぜんそう)という名前で薬草として扱われています。民間で薬草とされてきたほか、漢方薬にも使用されています。

オオバコの効能とは

漢方では、咳止めやむくみの解消、利尿作用のある生薬とされています。

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オオバコとサイリウムの違いは?

オオバコとサイリウムの違いは?

昨今ダイエットに良いと言われて話題のサイリウム。オオバコとサイリウムの関係や違いについてお話します。

サイリウムとは

  • 植物名:インドオオバコ
  • 学名:Plantago ovata
  • 英名:Psyllium
  • 科名・属名:オバコ科オオバコ属
  • 原産:地中海地方

サイリウムとは、インドオオバコ(Plantago ovata)の英名です。日本でサイリウムとして流通しているものは、このインドオオバコの種皮を粉末にしたものです。サイリウムハスクとも呼ばれます。

無味無臭で、水を含むとゼラチンのようにふくらみ、わらび餅のような食感になるのが特徴です。手軽に食物繊維を摂取できると言われ、人気が出ているようです。

オオバコとサイリウムの違い

オオバコとサイリウムは違います。サイリウムもオオバコ科オオバコ属の仲間。広義ではオオバコで間違いありません。ただ、日本の道端で多く見かけるオオバコ(Plantago asiatica)とは別種になります。

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オオバコの食べ方や使い方

オオバコの食べ方や使い方

オオバコの食べ方

オオバコの若い葉は、天ぷらにして食べることができるそうです。わたしはまだ試していないのでわかりませんが、オオバコの葉は繊維質なので、若くて柔らかい葉がむいていると思われます。いつか味わってみたいものです。

オオバコ茶

オオバコを乾燥させたものがオオバコ茶として流通しています。オオバコ茶には、根から葉までの全草が使用されているそうです。

オオバコの遊び方

オオバコの葉を使って、引っ張り合う遊びをオオバコ相撲と言います。2人一組でそれぞれオオバコの葉を持ち、茎を十字に絡めて引っ張り合います。

オオバコの葉は繊維が強いのでちぎれにくいという特徴があります。この特徴を利用して行う遊びです。先にちぎれた方が負けです。できるだけ緑が濃く、繊維が硬くなっていそうな葉を選びましょう。何もない野原でも手軽にできる遊びです。

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身近なところで見かけるオオバコについてお話しました。オオバコにはたくさんの種類があります。道端や空き地、公園などいたるところで見かけます。踏まれても負けずに青々とした葉を茂らせているオオバコに、ちょっと感心を向けてみませんか。

 

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植物が好きで好きで、植栽設計、ガーデナー、生花店勤務を経て現在は、フリーランスの花屋「花や蜜」として活動中。「てのひらに森を」がテーマの花屋です。森の中にいるような、見ているだけで力が抜けていくようなお花を作り続けたいと思ってます。街中で突然お花を配る、「花ゲリラ棘」というゲリラ的花配り活動も不定期決行しています。

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