ハエマンサス(マユハケオモト)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ハエマンサス(マユハケオモト)
学名

Haemanthus

英名
Blood lily
別名・流通名
マユハケオモト
科名
ヒガンバナ科
属名
ハエマンサス属
原産地
アフリカ南部

ハエマンサス(マユハケオモト)の特徴

ハエマンサスは、ヒガンバナ科ハエマンサス属の非耐寒性球根植物です。球根は大きく、肉厚な鱗茎を形成します。アフリカ南部原産で、乾燥した地域を得意とする植物です。ハエマンサスの仲間は、太く水分を含んだ多肉質の茎の先にブラシのような、独特のフォルムの花を咲かせます。

アカハナマユハケオモトは、アフリカ南西部に自生する品種で、秋に深紅の花を咲かせます。英名の Blood lily は、この花の色に由来します。同じく、学名の Haemanthus も、ギリシャ語の「血」と「花」に由来しています。

ハエマンサスには冬生育型と夏生育型があり、それぞれ生育期ではない季節になると落葉し(一部常緑種もある)、休眠します。冬生育型では、マユハケオモトが有名です。マユハケオモトは、日陰を好むハエマンサスで、冬に真白で大きな筆やブラシのようなフォルムの花を咲かせます。常緑種ですが、夏は休眠しています。

ハエマンサス(マユハケオモト)の詳細情報

園芸分類 球根
草丈・樹高 15~60cm
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色 赤、白、オレンジなど
開花時期 6月~8月(夏生育型)、10月~11月(冬生育型)

ハエマンサス(マユハケオモト)の種類

マユハケオモト

  • 学名:Haemanthus albiflos

マユハケオモトはハエマンサスの白花種です。大きなブラシのような花が印象的です。マユハケオモト(眉刷毛万年青)という名前は、大きなグリーンの葉がオモト(万年青)に似ているから、花が刷毛のようだからということに由来します。

アカハナマユハケオモト

  • 学名:Haemanthus coccineus

アカハナマユハケオモトは、深紅の花を咲かせるハエマンサスです。英名 Blood lily の由来となった花です。

ハエマンサス(マユハケオモト)の花言葉

ハエマンサス(マユハケオモト)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花(冬生育型)
開花(夏生育型)

ハエマンサス(マユハケオモト)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりが良く、風通しの良い環境を好みます。ハエマンサスは地植えでは越冬が難しいので鉢植えで管理します。

温度

多湿が苦手です。夏は風通しの良い場所に移動させましょう。

用土

通気性と水はけの良い土壌を好みます。市販の園芸用培養土に赤玉土を少し混ぜるとよいでしょう。

ハエマンサス(マユハケオモト)の育て方のポイント

水やり

生育期は表土が乾いたらたっぷりと水やりします。休眠期は基本的に水やりしません。マユハケオモトのように休眠中も葉が出ているものは月に1度くらい土を湿らせる程度の水やりをします。

肥料

生育期に様子をみて緩効性肥料を施します。休眠期の施肥は行いません。

病害虫

乾燥が続く季節にハダニがつくことがあります。水で洗い流すようにしてください。

ハエマンサス(マユハケオモト)の詳しい育て方

選び方

葉がきれいなグリーンで、弾力のある株を選びましょう。

植え付け

植え付けは生育期に行います。

剪定・切り戻し

花が終わったら花茎の根元から切り取ります。残った葉はしっかりと日に当てて、球根を太らせるようにしましょう。

植え替え・鉢替え

植え替えは生育期に行います。あまり鉢のサイズが大きいと土が乾きにくく根腐れの心配があります。一回り大きな鉢に植え替えましょう。

ハエマンサスは、ブラシのような独特のフォルムの花を咲かせます。

夏越し

冬生育型のハエマンサスは、夏は水やりを控えて休眠させます。

冬越し

夏生育型のハエマンサスは、冬は水やりを控えて休眠させます。夏、冬、どちらの生育型も冬は5~10℃を下回らないように管理しましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ハエマンサスは分球で増やせます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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