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秋ガーデニング前に考える土づくり|畑や かとうふぁーむの自然に育つ庭づくり【8月】

暑い日々が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
畑やかとうふぁーむでは、早朝と夕方の水やりに追われる毎日ですが、そろそろ本格的な秋の準備を始めます。
今回は、秋のガーデニングシーズン前に整えておきたい「土づくり」についてです。

秋ガーデニング前に考える土づくり

雑草(野草)は土の状態を知るヒント

皆さんのお庭では、雨が降るたびに雑草が目立ってきていませんか?
「雑草」という言葉は、いかにも邪魔者のように聞こえてしまうので、ここでは「野草」と呼ぶことにしましょう。

実は、庭に生えてくる野草は、その土地の土の状態を知るためのヒントを与えてくれます。
どんな野草が生えているのかを観察してみると、「この場所は土が硬いのかな?」「水はけが悪いのかな?」など、土の状態が少しずつ見えてきます。
秋のガーデニングに向けて、植物を植える前に、まずは土づくりに目を向けてみましょう。

秋ガーデニング前に考える土づくり|畑や かとうふぁーむの自然に育つ庭づくり【8月】

夏の夕暮れ時の農場の様子。夏時期は多品種のグラス類が生育しています。グラス類については来月ご紹介しますね

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庭づくりをする前にチェックすること

庭づくりや植栽を行う際、下見でまず行うのが、その場所に自生している野草のチェックです。どんな野草が生えているのかを見ることで、日照条件や土壌環境をなんとなく把握することができます。私たちは野草を、その土地の環境を知るためのひとつの「指標」として捉えています。

イネ科の野草が多い場所は日向

メヒシバやエノコログサなど、葉が細いイネ科の野草は、陽射しがたっぷり注ぐ場所が大好きです。
引き抜いたときにしっかり根が張っていれば、根が張りやすい土壌で植物の生育環境には良いのかな、と判断しています。

ただし厄介な野草なので根ごと処分しましょう。タネがこぼれないように、できる限り穂がつく前に抜くことをおすすめします。
秋に植栽を考えるのなら、グラス類や春咲き球根類、美しい花が咲く宿根草類(サルビアスカビオサエキナセアジギタリスなど)が適しています。

秋ガーデニング前に考える土づくり|畑や かとうふぁーむの自然に育つ庭づくり【8月】

 日向のお庭イメージ

ドクダミ、スギナ、コケなどの野草が多い場所は半日陰~日陰

ドクダミスギナは日照条件に左右されず、どこにでも生える困った野草です。どちらも地下茎でどんどん増えるので、根気よく付き合っていかなくてはなりません。
地上部をこまめに刈り取って、光合成をさせないようにコントロールして除草しましょう。

ドクダミやスギナも生える半日陰~日陰の環境では、ホスタアジュガアスチルベアガパンサスヒューケラ、ガーデンファーンなど、カラーリーフで魅せるしっとりとしたお庭づくりをおすすめします。

秋ガーデニング前に考える土づくり|畑や かとうふぁーむの自然に育つ庭づくり【8月】

半日陰のお庭のイメージ

ほとんど野草がなく、表面がカチカチでひび割れる土

ほとんど野草が生えないということは、植栽にはあまり適してないかもしれません。
このような場所は雨が降ると水たまりになりやすく、いつまでも雨が抜けない場所だと考えられます。

庭の水はけは、降雨時と雨上がりにチェック!

土の状態は、雨が降っている時、または雨上がりにチェックしましょう。
雨水が水たまりになり、いつまでも残っている場所は水はけが悪い場所です。水たまりができてもしばらくして水が引くようであれば問題ありません。
逆に水たまりができない場所は、水はけが良く植物も育ちやすいでしょう。
何を植えても育たない場所は、水はけの悪さが原因かもしれません。

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庭の土づくりの考え方

庭の土は粘土質?砂質?

よく「土づくりをしたいけれど、何を混ぜればいいのか分からない」というご質問をいただきます。
土づくりは、庭の土質を知ることから始めましょう。

粘土質の土は、土の粒子が細かく、手でぎゅっと握って開くと土団子のように固まります。水はけや通気性が悪く、植物の根が伸びにくいため、生育環境としては少し厳しい土です。
砂質の土は、サラサラとしていて、水があっという間に抜けていきます。水はけが良い反面、保水性や保肥力が低く、植物が必要とする水分や養分を保ちにくい面もあります。

植物が健やかに育つために大切なのは、根がしっかりと伸び、根を育てられる土壌であること。だからこそ、土づくりは大切なのです。

土質に合わせた土壌改良

●粘土質
排水性や通気性を高めるため、粒の大きいパーライトや砂、腐葉土などを混ぜ込みます。

●砂質土
保水性・保肥力を高めるため、赤玉土や黒土、堆肥などを混ぜ込みます。

私がおすすめする土壌改良材のひとつが「もみがら堆肥」です。
もみ殻に畜産ふんなどを混ぜ、発酵・熟成させた有機質の土壌改良材で、土の通気性・保水性・排水性を整えるのに役立ちます。匂いも少なく、土壌の活性化にもつながります。

私たちの農場がある、米どころ新潟ならではの魅力もあります。
お米を作ることで生まれる「もみ殻」と、畜産から出る「ふん」を資源として再利用することで、地域の中で資源を循環させることができます。
植物を育てる土を良くすることが、地域の資源を活かし、環境負荷の軽減にもつながる。
そんなことも意識しながら、秋の庭づくりを始めてみてはいかがでしょうか。

秋ガーデニング前に考える土づくり|畑や かとうふぁーむの自然に育つ庭づくり【8月】

地元養豚場の豚ふんからつくるもみ殻堆肥。匂いはほとんどしません

実際の土づくりの手順

秋ガーデニング前に考える土づくり|畑や かとうふぁーむの自然に育つ庭づくり【8月】

では、具体的に土づくりの手順を紹介していきます。

① 植物を植える予定の場所をくわなどで耕します
 深さは25cmほどを目安にしましょう

② 耕した土を平らにならします
 板などを使うと、きれいに整地できます

③ 土壌改良材(もみがら堆肥など)を均一に敷きます
 土の中に偏りなく混ぜ込むため、できるだけ均一に広げましょう

④ もう一度しっかり耕します
 土と土壌改良材をしっかりと混ぜ合わせます

⑤ 最後に表面を整地します
 水たまりができないように地面を平らにならします

触ってみて、ふんわりとやわらかく、触り心地の良い土になったら完成です。
ただし、土壌改良は一度行っただけでは、なかなか土質は変わりません。
植物を植えるたびに培養土や堆肥を少しずつすき込み、時間をかけて理想の土に近づけていきましょう。植物を育てながら土壌も少しずつ育てる気持ちで。
秋の植栽に向けて、まずは足元の土から整えてみませんか?

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畑や かとうふぁーむ(左:代表加藤隆行 右:ガーデンプランナー渡部陽子)
新潟市にある植物苗の生産農場。苗づくりから庭づくりまでをモットーに、年間約600品種の宿根草・一年草を生産・販売し、植栽施工までをサポート。植栽環境にあった品種を提案して、植栽後も植物が「自分の力で育つ」庭づくりを提唱する。
畑や かとうふぁーむホームページ

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