オオデマリ(大手毬)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- オオデマリ(大手毬)
- 学名
Viburnum plicatum var.plicatum
- 英名
- Japanese Snowball
- 和名
- 大手毬
- 科名
- ガマズミ科
- 属名
- ガマズミ属
- 原産地
- 日本
オオデマリ(大手毬)の特徴
オオデマリは、初夏に手毬状の花を咲かせる落葉低木。本種は、ヤブデマリの花が装飾花に変化したものです。大きな花が鞠のようにまとまってつくことから大手毬と名づけられ、英名はJapanese Snowballと呼ばれています。花色は、咲き始めはライムグリーンで徐々に白に変化します。
初夏にグリーンから白に変化する花は、新緑の季節に美しく映える存在です。花が美しいことや暑さ、寒さに強く丈夫で育てやすいため、庭木としてのほか公園樹としても利用されます。
最近は、ピンクオオデマリや咲き分け品種*などもあります。
*咲き分けとは
1本の木からピンクや白の花が咲く性質。色の割合は、個体差や年によって変わる。
オオデマリ(大手毬)の詳細情報
園芸分類 | 庭木、落葉 |
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草丈・樹高 | 3~4m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 緑~白に変化 |
開花時期 | 5月~6月 |
オオデマリ(大手毬)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
剪定 | ||||||||||||
間引き剪定 | ||||||||||||
開花 |
オオデマリ(大手毬)の栽培環境
日当たり・置き場所
オオデマリは、日当たりと水はけが良い場所に植え付けましょう。乾燥を嫌うので、真夏に西日が強く当たる場所は避けましょう。横に広がるようにして枝を伸ばし、その枝から短い枝が出て花芽がつくため、地植え向きの花木です。
用土
よほどのやせた土地でなければ問題なく育ちますが、肥沃で保水性のある土が適しています。
オオデマリ(大手毬)の育て方のポイント
水やり
根付いてからは雨に任せて問題ありません。ただし極端な乾燥には弱いので、地面が割れるような日照りが続く場合は水やりをしましょう。
肥料
落葉期の寒肥と花の開花後にお礼肥えとして、緩効性肥料もしくは有機質肥料(園芸用として市販されている固形の油粕など)を与えましょう。
病害虫
病害虫には強い花木ですが、葉が穴だらけの虫食い状態になったら、サンゴジュハムシの食害かもしれません。
サンゴジュハムシは、3月~4月は幼虫として葉を食害し穴だらけにした後、5月に一度土に潜り、6月~7月に成虫になると再度葉を食害します。
一度食害されると毎年のように卵を産み付けることが多いので、幼虫や成虫発生時に早めに対策を取りましょう。
オオデマリ(大手毬)の詳しい育て方
選び方
樹形が美しく、虫食いの跡がない、きれいな葉の苗木を選びましょう。
花つきの鉢ものは、4月~5月ごろに出回ります。
植え付け
真冬を除いた落葉期が植え付け適期です。11月~12月前半もしくは2月下旬以降がよいでしょう。オオデマリの枝は、横に広がるように生長します。隣の木々との株間は広く取りましょう。
根鉢のサイズの倍の幅と深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込んで植え付けましょう。
植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。支柱を添えるのもよいでしょう。
剪定・切り戻し
自然樹形で管理できますが、枯れた枝や混みあった枝がある場合は剪定をしましょう。
ただし、古い枝は次第に花つきが悪くなるので、全体の枝ぶりを見ながら枝の更新をするとよいでしょう。その際は枝分かれしている部分や根元から切り取り、自然に近い樹形に仕立てると美しい姿に仕立てることができます。
大きな剪定は花後に行いましょう。オオデマリの花芽は7月~8月頃にできます。秋以降の剪定は来年の花芽を落としてしまう可能性があるため、不要枝を落とす程度にとどめましょう。
花
オオデマリの花は、5月~6月に開花します。咲き始めはグリーン色で、徐々に白く変化します。徒長した枝にはその年には花がつきません。徒長した翌年、枝の節から葉芽が出て、またその翌年に前年に出た葉芽から花芽がつくというリズムで花が咲くので、徒長枝を切ってしまうと花が咲かなくなります。
冬越し
秋に紅葉したのち落葉して越冬します。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
オオデマリの花は装飾花で種をつけることはないため、挿し木か取り木で増やすのが一般的です。