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モモ(桃)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
モモ(桃)
学名

Prunus persica( Amygdalus persica 

英名
Peach
和名
科名
バラ科
属名
モモ属
原産地
中国中北部

モモ(桃)の特徴

モモ(桃)は、バラ科サクラ属の落葉高木です。樹高は3~8mに達し、花が美しく、果実はほのかな紅色で香りが良く、甘くみずみずしいのが特徴です。植え付けから数年で成木になり、大きな実を収穫できますが、病害虫が多く栽培には摘果や袋かけ、薬剤散布の手間と技術が必要です。極早生種から晩生種までたくさんの品種がありますが、初心者は早生種の方が栽培しやすいようです。中国では3000年以上前から食用として栽培されており、日本には中国から渡来したと考えられています。伝わった時期は不明ですが、縄文遺跡から種が出土しているので、日本でもずいぶん古くから食用とされていたようです。ヨーロッパには紀元前に伝わっており、ローマ帝国の書物にも登場します。学名の persica はペルシアを意味する言葉で、ペルシアにゆかりのある果物だと考えられていたことがうかがえます。日本に伝わった時期は不明ですが縄文遺跡から種が出土しています。

モモ(桃)の詳細情報

園芸分類 果樹
草丈・樹高 3~8m程度
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 ピンク~白
開花時期 3月~5月

モモ(桃)の品種のポイント

モモ(桃)は、花粉を持つ品種と持たない品種があります。花粉を持たない品種は、持つ品種を近くに植えましょう。「白桃」や「砂子早生」は、花粉を持たない品種です。「あかつき」「白鳳」「大久保」は花粉を持つ品種です。

 

モモ(桃)の花言葉

モモ(桃)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
剪定
開花
収穫

モモ(桃)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと水はけが良く、強風が直接当たらない場所を選んで植え付けます。

用土

排水性と保水性の高い土壌を好みます。鉢植えは、市販の果樹用培養土で問題なく育てたられます。

モモ(桃)の育て方のポイント

水やり

根付いてからは降雨にまかせて問題ありません。極端に乾燥が続くような時は、様子を見て水やりしてください。

鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと水やりします。

肥料

庭植えは、2月と秋に有機肥料を施します。

鉢植えは、生育の様子を見て、希釈した液肥を施しましょう。

病害虫

害虫はアブラムシ、モモハモグリガ、モモノゴモダラメイガ、シンクイムシ類、カイガラムシがあり、病気は縮葉病や灰星病が発生します。葉が展開する時期から夏、秋にかけて定期的に殺菌殺虫剤を散布して防除しましょう。

モモ(桃)の詳しい育て方

選び方

モモ(桃)は、花粉を持たない品種があるので、持つ品種を近くに植え付ける必要があります。購入時に品種の確認をしましょう。

植え付け

日当たりと水はけの良い、強風が直接当たらない場所を選んで植え付けます。11月~3月が植え付けに適していますが、暖地では開花が早いので12月中に終わらせる方がよいでしょう。

摘芯(摘心)・摘果

着花が多い場合は短い枝や、細い枝に蕾が2つ以上上向きに着いている場合は、つぼみを摘み取ります。青い実が多いようであれば、下向きのよい実を残して摘果します。

剪定・切り戻し

剪定は冬と夏に行いましょう。

冬の剪定は、12月~2月下旬に前年結実した枝を残し、混み過ぎないように細かい枝を剪定します。外側の枝は、枝先の1/3ほど切り戻します。

夏の剪定は、8月~9月に徒長した枝を間引き、整理します。

植え替え・鉢替え

植え替えは、11月~3月に行います。鉢底の穴から根が出てきたら、根詰まりを起こしています。一回り大きな鉢に植え替えましょう。

 

桃の花

モモ(桃)は、3月の下旬から4月上旬に白やピンク色の花を咲かせます。

収穫

果実の色を目安に収穫します。果実の緑色が完全に消え、色づき始めて香りがしてきたら収穫時期です。

冬越し

冬は、落葉して休眠します。雪や霜の心配がある地域では、根の凍結を防ぐために、マルチングを施すようにしてください。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

つぎ木で増やすことができます。

モモ(桃)のあとにまた桃を植えると育ちが悪くなるわけ

モモ(桃)の植えてあった場所に再度、モモ(桃)を植えるとうまく育ちません。この現象を「いや地」といいます。いや地を避けるためには、前の木の根をきれいに取り除き、植え穴に新しい土を入れます。また他の場所で1年育てた木を植えるという方法もあります。

モモ(桃)の選び方と保存方法

モモ(桃)は、ふっくらときれいな丸みをしていて全体的に赤く色づいているものを選びましょう。皮の色は濃い方が甘味があり、色の濃い部分に白い点々が出ているとより甘味があると思われます。また果皮全体に産毛があって香りの強いものが美味しいモモ(桃)です。枝に付いていた方と反対側の少しとがった部分が糖度が高いため、切るときは縦にくし形に切るのがよいでしょう。室温におくと果肉が軟らかくなるので、かたいモモ(桃)は新聞紙などで包み風通しのよい所で常温保存します。冷やしすぎると甘味が落ちますので熟れて食べごろになったら、食べる2~3時間前に冷蔵庫で冷やすようにしましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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