梅雨はボーナスタイム! ティランジア(チランジア)
LOVEGREEN編集部
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ティランジアはチランジアやエアプランツと呼ばれている中南米原産の植物です。土が要らないことで有名で、百均をはじめとした様々な場所で買うことが出来ます。
梅雨はじめじめしていて気が滅入ってしまう・・・。植物が根腐れしちゃった・・・。そんな嫌な季節の代表とも言える梅雨ですが、屋外で管理されているエアプランツにとってはボーナスタイムなんです! では一体どんな良いことがあるんでしょうか。
ボーナスタイムな理由
ずばり、発根(根を出すこと)です!
エアプランツは土が要らないことで有名ですが、根を出さないわけではありません。むしろ強靭な根を木や岩に活着させて、自分を支えることが出来るんです!しかし、エアプランツは条件がそろわないとなかなか根を出してくれません。
根を出す条件
エアプランツが根を出す条件は主に3つあります。
1.湿度
2.気温
3.自分のお尻を理解している(有茎種)
1.湿度
エアプランツの発根には湿度がとても重要なんです。乾燥してしまうと、自分を守ろうとエネルギーを使わなくなり、生長がストップしてしまいます。そのため高い湿度が必要になってくるんです。しかし、室内で高湿度にしてしまうと蒸れて腐る可能性があるので、室内での過湿は注意が必要です。
2.気温
エアプランツは乾燥だけでなく、気温が低くなっても生長がストップしてしまいます。だいたい、20℃以上になってくると活発に動き出してきます。
3.自分のお尻を理解している(有茎種)
エアプランツにお尻なんてあるのか!と思った方も多いのではないでしょうか。実は、あるんです!エアプランツのお尻とは根が生えてくる部分、つまり株元のことを指します。
有茎種は茎を長く伸ばしながら生長する種類のことですが、その性質上茎の途中で切り落としても枯れずに生長するんです。しかし途中で切り落としてしまうと、自分のお尻が分からなくなってしまい発根できないんです。
ではここで梅雨について考えてみましょう。梅雨は雨が多くジメジメしてますよね。しかもただでさえ湿度が高くて嫌なのに地味に気温も高い、人間には辛い季節ですが、見事にエアプランツの発根条件を満たしていますよね!
発根しているエアプランツを見てみよう
では実際に発根しているエアプランツを見てみましょう。赤丸の内側にある黄色いものがエアプランツの根です。
意外と太い根を出していますよね。しかし、根の扱いには注意しなければなりません。実際にエアプランツの根を見た方は分かると思いますが、簡単に折れてしまうんです。そのため、コルクなどに活着させる場合は注意が必要です。
根の先が折れてしまっています。こうなるともう伸びることはありません。しかし、折れてしまった根の横から新たな根を出すことがあるので、諦めずに慎重に扱ってください。
発根したらコルクや鉢植えにして活着させよう!
エアプランツが発根したら早めにコルクや鉢植えに活着させましょう。遅れてしまうとどんどん伸びてしまい、手がつけられなくなります。またお気に入りの棚や雑貨に活着してしまうことがあるので要注意です。
鉢植えにする
鉢植えにする方法は下のリンクからご覧ください!
・絶対に失敗しない水苔植えの方法はコチラです。
・エアプランツを軽石植えにする方法はコチラです。
コルクに活着させる
コルクは撥水性に優れており、銀葉種などによく使われますが乾燥に極端に弱い種類でなければ大丈夫です。
まず始めに、コルクに活着させたときのイメージをします。このとき根が活着しやすいように配置を決めることが重要です。
今回はこんな感じになりました!
次にふやかした水苔を軽く絞ります。このときあまり固く絞りすぎないように注意してください。
根を傷つけないように優しく包みます。このとき軽く水苔を押しながら脱水してください。
最後に園芸用アルミ線で固定すれば終わりです! アルミ線の代わりに紐などで固定しても良いと思います。
水苔がびしょびしょに見えるかもしれませんが、鉢植えと違いすぐ乾くので多少緩くても大丈夫です。
いかがでしたでしょうか。これから本格的に始まる嫌な梅雨も少し楽しみになってきませんか?
冒頭でも書きましたが、あくまでベランダやお庭など屋外で管理されているエアプランツが対象です。室内でエアコンなどを使い除湿してしまうと意味がないので、必ず屋外に出してあげてくださいね。
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