海外で爆発的に繁殖!日本から持ち込まれた植物がすごいことになっている
小野寺葉月
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イギリスで嫌われるイタドリ
イタドリってどんな植物?
イタドリはタデ科の多年生植物で、日本では山菜として親しまれています。きんぴらにしたり、水につけてじゅんさいのような食感にしてから食べたり、水煮にして味噌汁に入れたり地方によって様々です。
イタドリに降参したイギリス
19世紀にシーボルトによって観賞用に持ち込まれたイタドリは、現在では大・大・大繁殖してしまいました。天敵が存在しないこと、生育環境が合致したことで、園芸用のイタドリは爆発的に広まりました。
イタドリで不動産価値に影響が出る!?
イタドリは地下茎をどんどん増やし、増えたそばからどんどん地表へ伸びてきます。その勢いはタイヘンなもので、コンクリートもつきやぶり、住宅の基礎部分や排水溝などを突き破って伸びてしまいます。
一部の銀行は、イタドリを駆除しないと、ローンを受け付けないとしているそう。
不動産のオーナーはみな、駆除に必死なんだとか。。。また、直接この植物が生えていなくても、近所に生えているだけで資産価値が下がる(!)とのことで・・・。薬剤を使ってイタドリの駆除に対応する場合もあるそうです。
日本ではなぜ広がりすぎないのか
日本ではなぜここまで広がらないでいるかというと、理由は2つあります。一つには、日本は竹林が多く、竹もまた繁殖力が高く、根をはびこらせる植物のため、クズもイタドリもその勢いには勝てないんだとか。また、イタドリに関してはイタドリマダラキジラミという天敵がいるため。イタドリの茎に長い口を差し込み吸汁するこの昆虫は、幼虫から成虫までイタドリのみを吸汁するので、イタドリが大繁殖するのを防いでいるということです。
いかがでしたか?何かが突出して発生するときは、きっと環境の中の何かがバランスを崩しているからなんだと思いました。日本で上記の植物が爆発的に広まらないのは、他の植物や虫とのバランスが取れているからなのですね。
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