チョコの原料のカカオのお話
LOVEGREEN編集部
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バレンタインデーではチョコレートが一年間で一番消費される季節です。最近のバレンタインの傾向として、男性に贈る以外にも、お友達へ送る友チョコや自分で楽しむご褒美チョコの方にシフトしているようです。
世界中のチョコレートのブランドが参加するイベントでは、日本を代表するショコラティエはもちろんのこと、フランス、ベルギー、イタリアなどからも有名なショコラティエが集結し、チョコレートファンにはたまらないイベントが各地で開催されています。バレンタインデー以外でも、わざわざヨーロッパのチョコレートを味わう旅行に出かけるチョコ好きな方もいるくらいですから、チョコレートの魔力すら感じてしまいます(笑)
今回はチョコレートの原料であるカカオについてご紹介します。
目次
チョコレートの原料のカカオ
チョコレートの原料は言わずと知れたカカオです。カカオは、赤道付近の高温・多湿な地方で栽培される熱帯性の植物で、樹は常緑樹で半日陰を好み、 生長すると高さは10mほどにもなります。
カカオ
科・属 | アオギリ科テオブロマ属 |
和名 | 加加阿、カカオノキ |
英名 | Cacao |
学名 | Theobroma cacao |
原産地 | 西アフリカ、東南アジア、中南米 |
名前の由来 | 神様のたべもの |
樹高 | 4.5 -〜10m |
カカオポッド
カカオの実はカカオポッドといって、長さ20cmくらいのラグビーボールのような形をしています。このカカオポッドは、厚さ1cm以上の堅い殻で覆われており、殻の中の白い果肉に包まれた種子のカカオ豆が入っています。
主なカカオの品種
・フォラステロ種
南アメリカのアマゾン渓谷、オリノコ渓谷等が原産地で、東南アジア、西アフリカなどで栽培されているそうです。フォラステロ種のカカオポッドの色は、緑から成熟すると黄色になり、苦味が強いのが特色です。
・クリオロ種
中央アメリカ、メキシコ、西部ベネズエラに有史以前から生育されていたもので、メキシコ南部からニカラグアで多く栽培されているそうです。病害虫に極めて弱く、栽培が非常に難しい種といわれていますが、豆の品質は良く、香り豊かなフレーバービーンズとして珍重されています。クリオロ種のポッドの色は、成熟すると赤または黄色になり、苦味が少ないのが特徴です。
・トリニタリオ種
トリニダッド島で交配されたクリオロ種とフォラステロ種の性質を受継いだハイブリッド種です。 品種改良されたため栽培は容易になり、2種から良質な豆の性質を受け継いでいます。
カカオの花
ラグビ-ボールほどの大きさになるカカオポッドですが、カカオの花の大きさはほんの3cmくらいです。半年ほどかけてカカオポッドの大きさになるのですから力強い生命力の花なんですね。
完熟したカカオポッド
木の幹からもひょっこりと生えるカカオポッド。先ほどの花の可憐で繊細なイメージとは一味違いますね。
収穫期は産地によって異なりますが年2回収穫され、その後発酵、乾燥の作業を経て世界各地へ出荷されます。
だいたい1週間ほどバナナの葉や木箱で発酵し、乾燥は天日乾燥がほとんどだそうです。
カカオを眺めていたら、何だかチョコを買いに走りたくなりますね。今年のバレンタインのチョコは、ワンランク上のチョコレート選びを目指して、カカオの産地にもこだわってチョコレートを購入してみてはいかがでしょうか。
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