簡単に手作り!ポン酢の作り方|黄金比や保存方法
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簡単に手作りできるポン酢の作り方と黄金比、ポンの意味、保存方法や活用レシピも紹介します。
目次
ポン酢とは|ポンの意味やポン酢しょうゆについて

ポン酢とは、ユズやダイダイ、カボス、スダチなどの柑橘類の絞り果汁を指す言葉です。
ポン酢のポンとは?
ポン酢のポンとは、オランダ語の「pons」という果物のジュースを指す単語だという説が有力です。その昔、日本人が「pons」を「ポン酢」と誤解したことから、柑橘類の絞り果汁をポン酢と呼ぶようになったのではないかといわれています。
ポン酢しょうゆとは?
ポン酢は厳密には柑橘類の果汁のことです。ポン酢しょうゆとは、柑橘類の果汁であるポン酢としょうゆを混ぜ合わせたもののこと。
このポン酢としょうゆを混ぜたポン酢しょうゆを料理に使うことが多く、あらかじめ調合された市販品も多く流通していることから、一般的にポン酢しょうゆのことをポン酢と呼ぶようになりました。本記事でもポン酢しょうゆをポン酢としてレシピなどを紹介します。
ポン酢の作り方3種と黄金比を紹介

簡単に作れる自家製ポン酢の作り方3種を紹介します。ひと手間かけてすぐに食べられるポン酢と、簡単に作って寝かしてから食べるポン酢、王道ゆずポン酢のレシピです。使用する柑橘類は、カボスでもスダチでも、お好みの種類を選んでください。お庭に生えているナツミカンやレモンもおすすめです。
①とっても簡単! しょうゆで作るポン酢の作り方
混ぜるだけのとっても簡単なポン酢の作り方です。数日冷蔵庫で寝かせて、味がまろやかになってからいただきます。
しょうゆで作るポン酢の材料
- しょうゆ 100ml
- 柑橘類の果汁や酢 100ml
- 昆布やかつお節 各5g
しょうゆで作るポン酢の作り方
1. しょうゆと柑橘類の果汁を混ぜ合わせ、かつお節や昆布と一緒に清潔な容器に入れる
2. 1~2日寝かせて味を落ち着かせる
作りたてはしょうゆの味が強いので、少し寝かせてからいただきましょう。昆布やかつお節を入れるとだしが出るので、味に奥行きが出ます。この分量で加熱して、冷ましてから使用する方法もありますが、酸味が飛んでしまうのでおすすめしません。
②まろやかさが魅力! かえしを使ったポン酢の作り方
かえしとは、しょうゆとみりん、砂糖を混ぜ合わせた調味料のことです。出汁で割ってめんつゆにしたり、すき焼きの割り下などに使用します。かえしを使用することでしょうゆの角が取れ、作ってすぐからまろやかな味わいが楽しめます。寝かせておく手間がかからないのも魅力です。
みりんが入るので甘味の強い仕上がりになります。甘めのポン酢が好きな方におすすめです。
かえしを使ったポン酢の材料
- しょうゆ 100ml
- 砂糖 20g
- みりん 20ml
- 柑橘類の果汁や酢 100ml
- 昆布やかつお節 各5g
かえしを使ったポン酢の作り方
1. しょうゆと砂糖を小鍋に入れて温めながら砂糖を溶かす
2. 砂糖が溶けたらみりんを加え沸騰させないように5分程度煮詰めてアルコールを飛ばしてかえしを作る
(※ここで出来たかえしは出汁と混ぜてめんつゆにも使用出来ます)
3. 火から下ろし、かえしの粗熱が冷めたら柑橘類の果汁と昆布やかつお節を混ぜて清潔な容器に入れて保存する
かえしを作ってから果汁と混ぜるので、作りたてからまろやかな味わいが楽しめます。冷めたら冷蔵庫で保存ができます。
③王道!ゆずポン酢の作り方

ゆずは冬になると出回る香りの良い柑橘類。香りが良く、酸味が柔らかいので食べやすいのが特徴です。ゆずを使用したポン酢の作り方を紹介します。基本はポン酢の作り方と同じ。ゆずの果汁が足りない場合は穀物酢などで補ってください。
ゆずポン酢の材料
- しょうゆ 100ml
- 砂糖 20g
- みりん 20ml
- ゆずの果汁 100ml(大きめのゆず3~4個程度)
- 昆布やかつお節 各5g
ゆずポン酢の作り方
1. しょうゆと砂糖を小鍋に入れて温めながら砂糖を溶かす
2. 砂糖が溶けたらみりんを加え、沸騰させないように5分程度煮詰めてアルコールを飛ばしてかえしを作る
3. 火から下ろし粗熱が冷めたら、ゆずの果汁と昆布やかつお節を混ぜて清潔な容器に入れて保存する
作ってすぐに楽しめる香りの良いまろやかなゆずポン酢です。お鍋やドレッシング、焼き魚にかけるなどして楽しめます。しょうゆと1対1で混ぜて、1~2日寝かしておく作り方でも問題なく楽しめます。
ポン酢の黄金比
ポン酢の黄金比はとっても簡単で覚えやすい1対1です。
・しょうゆ1:柑橘類の果汁1
あとはお好みで足したり引いたりしてください。
手作りポン酢保存方法

手作りポン酢は、煮沸消毒した清潔で密閉できる容器に入れて、冷蔵庫で1か月程度保存が可能です。料理に使う際は必ず清潔なスプーンを使用するなど雑菌が入らないように注意してください。
保存期間は目安です。必ずご自身の鼻と舌で確認し、安全であることを確かめてから食べるようにしてください。
ポン酢活用レシピ

ポン酢を使用した料理レシピを3種紹介します。どれも簡単ですぐに出来るものばかり。柑橘類の香り良いレパートリーを増やしてみませんか。
ポン酢とゆず胡椒でドレッシング
ポン酢で即席ドレッシングを作ってみましょう。一回で使い切れる分量なので無駄がありません。水菜のサラダや海藻サラダと相性に良いドレッシング。カリカリに焼いた厚揚げにかけてもお箸が止まらなくなります。
ポン酢とゆず胡椒ドレッシングの材料
- ポン酢 大さじ1
- 菜種油など 小さじ1
- ゆず胡椒 小さじ½
ポン酢とゆず胡椒ドレッシングの作り方
1. すべての材料をボールや器に入れて泡立て器などでよく混ぜたら出来上がり
菜種油はオリーブオイルやアマニ油などお好みのもので代用可能です。その際は油特有の苦みがあるので、控えめな量から試してみるとよいでしょう。ごま油を使用すると、より香り高いドレッシングを楽しめます。
ゆず胡椒の辛味が気になる方は少量から味見をして調整してみてください。
手羽元のポン酢煮
鶏手羽元のポン酢煮レシピを紹介します。煮込むことで酸味が飛ぶので酸っぱくありません。ポン酢で煮ることによって香り良く柔らかに仕上がります。
ゆで卵はあってもなくても。卵好きな家族がいたら入れてあげると喜ばれます。
手羽元のポン酢煮の材料
- 鶏手羽元 8本程度
- 長ネギ 1本(3~4cmのぶつ切り)
- ゆで卵 4個(殻を剥いていおく)
- しょうが 1片(薄切り)
- ニンニク 1片(芯を取って潰しておく)
- 鷹の爪 1本(タネを取っておく)
- ポン酢 1/2カップ
- 水 1/2カップ
手羽元のポン酢煮の作り方
1. 熱した鍋に長ネギを入れて焼き色が付いたら取り出す
2. 同じ鍋に手羽元を入れて両面に焼き色を付ける
3. 手羽元に焼き色が付いたら、しょうが、ニンニク、鷹の爪、ゆで卵、ポン酢、水を加えひと煮立ちさせる
4. 煮立ったら火を弱め、落し蓋をして20~25分程度煮込む
5. 長ネギを加えてしんなりするまで煮たら出来上がり
6. 落し蓋が無ければアルミホイルで代用出来ます。気になる場合は時々上下を返して全体に味が回るようにしてください。
7 .骨付きの鶏肉から味が出るので出汁やブイヨンを使用しなくても味の濃い一皿になります。
アガーを使ってポン酢ジュレ
アガーは常温で固まるので料理にかけても溶けません。アガーを使ってポン酢ジュレを作ってみましょう。プルプルとした見た目にもきれいな調味料です。
ポン酢ジュレの材料
- アガー 小さじ1
- ポン酢 100cc
- 水 50cc
ポン酢ジュレの作り方
1. 小鍋にすべての材料を入れて、ダマにならないように火にかける前によく混ぜる
2. 小鍋を弱火にかけ、泡立て器などで全体を混ぜながら温める
3 .アガーが溶けたら火から下ろし、1時間くらいそのままにして固まるのを待つ
4. 固まったらフォークなどで粗く崩して出来上がり
プルプルとして半透明なポン酢ジュレはサラダやお肉料理のソースとして使います。常温で固まるアガーのポン酢ジュレは料理を水っぽくしたくないときに役立ちます。
ポン酢とは柑橘類の果汁のこと、またはポン酢しょうゆのこと。ゆずやカボスに限らずオレンジやレモン、ライムを使用してもポン酢です。柑橘類はそれぞれ香りや酸味に違いがあるのも魅力のフルーツです。あれこれ試してお好みのポン酢を作ってみるのも楽しいのではないでしょうか。
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