生姜(ショウガ)の保存方法。水漬け、常温、冷蔵、冷凍。新生姜の旬はいつ?
山田智美
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生姜を長持ちさせる保存方法を紹介します。水に漬ける、常温、冷蔵、冷凍、それぞれの保存方法や期間、さらに保存食レシピや新生姜の旬の時期まで。上手に保存して無駄なく食べきりましょう。
目次
- 生姜(ショウガ)基本情報
- 新生姜(ショウガ)とは?旬の季節
- 生姜(ショウガ)の保存方法|適切な温度
- 生姜(ショウガ)の保存方法|水に浸ける
- 生姜(ショウガ)の保存方法|常温
- 生姜(ショウガ)の保存方法|冷蔵
- 生姜(ショウガ)の保存方法|冷凍
- 生姜(ショウガ)の保存食レシピ
生姜(ショウガ)基本情報
- 植物名:ショウガ
- 学名:Zingiber officinale
- 英名:Ginger
- 科名・属名:ショウガ科ショウガ属
- 分類:多年草
生姜(ショウガ)の特徴
生姜は、熱帯アジア原産の多年草。食用とするのは地下にある根茎です。
生姜の地上部の姿は、真直ぐに伸びた茎と笹や竹を思わせるようなフォルムの葉が特徴。葉茎だけ見ても、言われなければ生姜だと気づかない人も多いでしょう。生姜の葉茎は繊維質で硬く、食用には不向きです。
生姜の根茎は香りが良く、ピリッとした味が特徴。料理の薬味や香りづけ、香りを活かした飲み物として活躍します。生姜は特に皮の部分の香りが強いとされています。香りを活かしたいときには皮ごと調理するのがおすすめ。
また、食用の他、生薬などハーブとして世界中で利用されている、とっても有能な香味野菜です。
新生姜(ショウガ)とは?旬の季節
新生姜の旬と言えば初夏という印象ですが、実は初秋も新生姜の旬の時期です。
旬とは、最も収穫量が多く、味が良い時期を表す言葉。
ハウス栽培の新生姜は初夏に最盛期を迎えますが、露地植えの新生姜は初秋9月~10月頃が収穫の最盛期になります。
よって、初秋に流通する新生姜は露地栽培ものということ。太陽と風を存分に浴びて育った初秋の新生姜も見逃せません。
通年安定して流通している生姜は貯蔵されたもの。旬の時期の新生姜は柔らかく、香りの良さと瑞々しさが魅力です。旬の季節には、ぜひとも新生姜のおいしさを味わってみてください。
生姜(ショウガ)の保存方法|適切な温度
生姜の保存に適切な温度は15℃、さらに乾燥が苦手という野菜。
生姜は熱帯アジア原産の植物なので、寒いのは好きではありません。かと言って30℃を越すような環境も傷みやすくなるのでおすすめできません。
生姜の保存に適切な温度は、ちょうど室温というところでしょう。室内の温度が15度より低くなる時期や、逆に高温になるような時期は、冷蔵庫の野菜室を利用しましょう。
自宅の室温に応じて保存する場所を選ぶとよいのではないでしょうか。
※常温とは、室内の温度のこと。15℃~30℃くらいとされています。
生姜(ショウガ)の保存方法|水に浸ける
生姜の瑞々しさを一番長く楽しめる保存方法は、水に浸ける方法です。生姜は乾燥すると傷んでしまいます。水に浸けて保存しておけば水分が失われず、瑞々しい状態を楽しめます。
保存方法
生姜をよく洗い、密閉できる容器に入れて、ひたひた程度まで水を注いで蓋をし、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
水中の雑菌の繁殖を防ぐために、2~3日に1度は生姜と容器を軽く洗い、中の水を入れ替えるようにしてください。生姜を使う度に水を入れ替えるようにするとより衛生的です。
カットした生姜もそのまま水に浸けて保存ができます。
ただし、長く水を取り替えないと生姜が傷んでしまうので注意してください。
水に浸ける保存方法のコツ
生姜を漬けている水の中に雑菌が繁殖すると、生姜も傷んでしまいます。
この保存方法のコツは、こまめに水を取り替えること。水を取り替える際には、容器と生姜も洗うようにしましょう。
保存期間
水に浸けた生姜は清潔に保てば1か月程度保存が可能です。
生姜(ショウガ)の保存方法|常温
保存方法
生姜の常温保存方法は、軽く洗った生姜を湿らせた新聞紙やペーパータオルで包んでからポリ袋に入れ、直射日光を避けて、風通しの良い場所で保存します。
包んでいる新聞紙やペーパータオルが乾燥してきたら、湿ったものに取り替えてください。
春や秋の室温が安定している時期におすすめの保存方法です。
保存期間
環境にもよりますが、1~2週間程度保存できます。
生姜(ショウガ)の保存方法|冷蔵
保存方法
生姜の冷蔵保存方法は、洗った生姜を新聞紙やペーパータオルで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。包んでいる新聞紙やペーパータオルが乾燥してきたら、湿ったものに取り替えてください。
保存期間
冷蔵庫の野菜室で1~2週間程度保存できます。
生姜(ショウガ)の保存方法|冷凍
生姜は冷凍保存できる野菜です。
まるごと、またはカットしたものや、すりおろしたものなど、すべて冷凍保存が可能です。
保存方法
生姜をまるごと冷凍するなら、全体をラップで包みます。
カットしたものやすりおろした生姜は、使う分ずつ小分けにしてラップで包んでください。
それぞれをフリーザーバッグにいれて冷凍庫で保存します。
まるごと冷凍した生姜は凍ったまま切ったり、おろしたりして調理します。
冷凍した生姜は水分が抜け、生の状態のような瑞々しさは失われています。加熱調理の風味付けなどに利用してください。
保存期間
冷凍庫で1~2か月程度保存できます。
生姜(ショウガ)の保存食レシピ
生姜の甘酢漬け
材料
- 生姜 100g
- 酢 100cc
- 水 大さじ2
- 三温糖 大さじ2
- 塩 小さじ1
作り方
- 生姜はよく洗って、皮ごと繊維に沿って薄切りにする
- 沸騰したお湯でさっと湯がき、ザルにあげて粗熱を取る
- すべての調味料を小鍋に入れてひと煮立ちさせ、粗熱を取る
- 密閉できる容器に粗熱の取れた生姜、調味料を入れ、半日から一晩寝かせたら出来上がり
冷蔵庫で1週間程度保存できます。
基本の甘酢漬けの作り方です。生姜でも新生姜でも作ることができます。箸休めとして食卓に並べたり、お酒のおつまみにしたりと楽しめます。
生姜のおかか醤油漬け
材料
- 生姜 100g
- 醤油 大さじ2
- 酒 大さじ2
- みりん 大さじ1
- 三温糖 大さじ1
- 米酢や穀物酢 小さじ1
- かつお節 小袋1
作り方
- 生姜はよく洗って、皮ごと千切りにする
- 沸騰したお湯でさっと湯がき、ザルにあげて粗熱を取る
- すべての調味料を小鍋に入れてひと煮立ちさせる
- 火を止めた鍋に生姜、かつお節を入れてよく混ぜ合わせる
- 粗熱が取れたら密閉できる容器に入れて、半日から一晩寝かせたら出来上がり
冷蔵庫で1週間程度保存できます。
生姜でも新生姜でも作ることができます。
作りたてもおいしいのですが、ゆっくり寝かせて味が染みたものも味わい深い一品。ごはんにのせたり、おにぎりの具にしたりと楽しめます。冷奴や湯豆腐の薬味にもおすすめです。個人的には、この生姜のおかか醤油漬けとキュウリを大葉で包んだだけでお酒を飲めます。
手間が少なく、簡単にできて、あると便利な保存食です。
一年中安定して流通している生姜。和食に限らず、あらゆるレシピで活躍する香味野菜です。それなのに、薬味に少量使って、残ったものは腐らせてしまうこともしばしば。生姜を上手に保存して無駄なく食べきりましょう。
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