朝顔(あさがお)の育て方|種まきの時期や、摘芯、支柱の立て方について

古幡真恵

古幡真恵

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小学校1年生の頃、皆さんも朝顔を育てた経験があるかと思いますが「どうして朝顔なんだろう?」と改めて考えてみると、どうやら様々な魅力があるようです。

例えば…

・種から誰でも育てることができる。

・つるを伸ばし、ぐんぐん生長する。

・子供たちの登校する朝に美しく咲いてくれる。

・花びらで色水が作れる。

・種も採取できるため、次の世代につないでいくことを実感する。

・日本の伝統園芸の一つである。

こうして、改めて考えてみても、朝顔って素敵な花ですね。

懐かしさも手伝って、日本の代表的な夏の花「朝顔」を育ててみましょう。
朝顔のプランター栽培

 

目次

朝顔(あさがお)とは

朝顔(あさがお)の育て方

朝顔(あさがお)の日頃の管理

朝顔(あさがお)の種

朝顔(あさがお)の仕立て方

朝顔(あさがお)とは

▲西洋アサガオ

1年草の朝顔(あさがお)の花の色は青や紫、中にはピンクがかった色や複色などさまざまな品種があります。花の形は円錐形で、ラッパの先端のように開きます。

 

朝顔の蕾

そして、花が開いたあとは内側に籠るようにして閉じていきます。

現在朝顔の属するヒルガオ科サツマイモ属は、中央から熱帯アメリカが原産地であるといわれています。

日本で栽培されているアジア産の朝顔と、それ以外の朝顔では花芽のできる日長感受性に違いがあり、メキシコ原産の朝顔は夜に咲く品種もあるんです。

アジア系統の朝顔は、冬を過ごさなければならないため、種子を残そうとして、日が短くなると花を咲かせる短日性の植物として変化を遂げました。

また、琉球朝顔と呼ばれるノアサガオは、主に関西以南で冬に茎葉が枯れたら地上部を切りマルチングなどをすることで冬越しできる宿根草の品種もあります。

朝顔(あさがお)の歴史

朝顔は古典園芸植物(伝統園芸植物)の中でも唯一の一年草の植物です。江戸に一大ブームを巻き起こした朝顔は、一年草という特徴から他の古典園芸植物よりも多く品種を作り出しました。愛好家の中で品種を競う「朝顔番付」も関西や関東で盛んに品評会が開催された記録が残っています。

遺伝子の法則も植物の受粉の仕組みも解明されていない中で、朝顔は愛好家たちのもと、特殊な栽培技術で数千種類にも及ぶバリエーションが生み出されました。

こんなにも日本人に愛された朝顔ですが、原産地は日本ではありません。奈良時代に中国からもたらされたといわれる朝顔は、当時は薬草(下剤)として持ち込まれました。そのうちに、花が美しいことから観賞用にも栽培されるようになりました。

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朝顔(あさがお)の育て方

種まき

朝顔の種のまき方、穴あけ

1 1.5cm程の穴をあけます。(人差し指の第一関節より少し短い位)

 

朝顔の種まき

2 芽切りした部分を上に向けて土に埋めます。

 

朝顔の種まき終了

3 土をかぶせて完成です。

発芽適温

朝顔は発芽するために最適な温度というものがあります。そのため、充分暖かくなった5月中旬~6月頃に種をまくとい良いでしょう。

朝顔の発芽

朝顔の発芽適温は20~25℃です。霜に当てることは、絶対に避けましょう。

摘芯

朝顔の仕立て方にもいろいろありますが、一般的な仕立て方として「摘芯」という作業があります。

朝顔はつるを伸ばして生長するということを皆さんご存知ですが、そのまま伸びていくと「頂芽優勢」といって、植物の頂点の芽の成長が、わき芽の成長よりも優先されるため、花数もつるの数も増えなくなり、ボリュームの少ない朝顔になってしまいます。

そのため、摘芯することでわき芽や花数を増やします

朝顔の摘芯方法

1 本葉が10枚ほどになったら、新芽をハサミか爪で切り取ります。

2 その下から出てくるわき芽を3本ほど伸ばしましょう。

3 生長したわき芽から、さらにわき芽が出てきます。摘芯することで花がたくさんつきますが、早い時期に花をつけすぎるとつるの伸びが悪くなります。ある程度つるの生長度合いを見ながら、わき芽の摘芯をしてあげましょう。

花がら摘み

花の時期は7~9月という長い期間咲いてくれます。そのため、開花初期は花がしぼんだら花がらを摘み、種を作る体力を温存させましょう。

種の収穫

朝顔の種は黒くて小さな粒です。花が終わり、何もない緑色の蕾だけが残ります。その内側に種が生成され、熟していくのです。採取のタイミングは緑が茶色に変化し、がくが反り返ったころです。内側から黒い種が見えてくる際に中から種を取り出すことが出来ます。莢から種が飛び出さないように、袋などを被せておくと安心です。

来年のために種を保存するときは、茶封筒に乾燥させた朝顔の種を入れ、さらに防虫効果のある乾燥した唐辛子を入れ、密封袋に入れ冷暗所で保存しましょう。

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朝顔(あさがお)の日頃の管理

水やりの頻度

朝顔は生育初期の水やりは少なめ花をつけだしてからは朝晩の水やりをたっぷり与えましょう。耐暑性のある朝顔ですが、水やりは朝晩の涼しい時間帯に与えましょう。

肥料の頻度

窒素肥料を与えすぎるとつるボケといって、茎葉ばかり茂り、花付きが悪くなります。元肥を入れていれば、植え付け後から2週間ほどは肥料は不要です。その後は、1週間に1度液肥を与えると良いでしょう。肥料不足の合図として、朝顔の葉が黄色くなることがあります。

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朝顔(あさがお)の種

硬実種皮

朝顔の種は「硬実種皮」といって、種皮が硬く水分を種子の内部になかなか浸透させないため、発芽できない性質をもっています。そのため、発芽させるためには「芽切り」といって種に傷をつける処理が必要になります。

ただし、種苗会社で販売されている種には芽切り処理済のものがありますので、種袋をご確認ください。

芽切りした朝顔の種

芽切り作業の後の傷が見えます。

 

朝顔の種の芽切り方法

朝顔の種のへそ

1 芽切りをしていない種は、ヤスリを使って芽切りをしましょう。まずは、朝顔の種のへそを見つけましょう。

 

朝顔の種のへその裏部分

2 へその裏の部分を芽切りします。

 

朝顔の種をヤスリで削る

3 ヤスリを使いましょう。

 

朝顔の種。芽切り後と芽切り前。

4 へその裏の部分が、白くなるまで削ります。

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朝顔(あさがお)の仕立て方

切込み作り

子づるを三本に仕立てた方法で、花の色や草姿を美しく咲かせる手法です。

仕立て方

1 本葉が9枚まで生長したら、その9枚目の葉を手で摘み取る。

2 翌日以降の晴れた日に本葉6枚目までを残して摘心します。

次に双葉、1枚目、2枚目の子づるを摘み取ります。肥料も施しましょう。

3 3~5枚目から出る子づるが生長してきたら、各子づるの葉の1枚目についた蕾は摘み取り、2枚目と3枚目についた蕾を咲かせます。4枚目以降は摘心しましょう。

蕾に栄養を与えるために、リン酸、カリを多く含む肥料を施しましょう。

数咲き作り

6号鉢にアサガオを植え付け、5輪以上もの花を同時に咲かせる仕立て方です。

仕立て方

1 本葉が8~9枚まで生長したら、本葉6枚目までを残して摘心します。3~5枚目から出る子づるだけを伸ばします。

2 一番小さい子づるが10cmほどまで生長したら、各子づるの2枚目と3枚目の間で摘心します。肥料も施しましょう。

3 各子づるから孫づるが生長し、孫づるに蕾がついてきたら、蕾を2~3個残し孫づるの先を切ります。

伸びたつるが放射状になるように、針金などを使用して土に固定しましょう。蕾に栄養を与えるために、リン酸、カリを多く含む肥料を施しましょう。

行灯作り

鉢植えに植えたアサガオを3本の支柱に巻きつけていく仕立て方です。一般的には子づる仕立てが多いようです。

本づる仕立て…本づるをそのまま伸ばす。

子づる仕立て…本づるを摘心して子づるを伸ばす。

孫づる仕立て…本づると子づるを摘心して孫づるを伸ばす。

仕立て方

1 本葉が9~10枚まで生長したら、つるの先を摘み取ります。本葉6枚目までを残して摘心します。3~5枚目から出る子づるだけを伸ばします。

2 翌日以降の晴れた日に本葉7枚目までを残して摘心します。

次に双葉、1枚目、2枚目、7枚目の子づるを摘み取ります。肥料も施しましょう。

3 子づるが10cmくらいまで生長したら、親づるの7枚目の葉を摘み取ります。子づるの中から、太くて蕾のつきが良いものを1本だけ残し、翌日以降の晴れた日にそれ以外の子づるを切り取ります。

蕾に栄養を与えるために、リン酸、カリを多く含む肥料を施しましょう。

4 つるが30cmほど伸びたら支柱を3本立て、針金などで輪を3段ほど作りましょう。

5 支柱の1段目の輪に、2/3ほど巻きつけたら、2段目のつるをはわせます。3段目の輪にをつるを少しはわせたらつるを切り取ります。

 

いかがでしたか?

毎年7月初めに開かれる東京都台東区入谷の朝顔市は、夏の風物詩です。夜遅くまでアサガオを求めて賑わう様子は、日本の夏を感じノスタルジックな気持ちにもなります。

皆さんもアサガオを育てて、日本の夏を感じてみてくださいね。

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アサガオ(朝顔・あさがお)

  • アサガオは朝に咲くと言いますが、実は夜明け前から花は開いていきます。花の色は青や紫、中にはピンクがかった色や複色などさまざまな品種があります。花の形は円錐形で、ラッパの先端のように開きます。花開いたあとは、内側に籠る様にして閉じていきます。

    江戸時代の育種により、アサガオの変異体である「変化朝顔(へんかあさがお)」が誕生しました。つるが伸びない「木立」、細かいひだ状の花弁が細く筒咲の「南天」など、葉や花の形が違う、これが本当にアサガオなの?と疑うほど様々な変化朝顔が栽培されていました。

    ▼木立

     

    他に「西洋アサガオ」も8月以降から霜のころまで長く咲き続けるため、とても人気があります。葉は丸葉で、さわやかな空色をした花です。生育がよいため「緑のカーテン」にも適している品種です。

    ▼西洋アサガオ

     

 

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古幡真恵
古幡真恵

結婚・出産そして育児をしながら、学童保育所で食育を2年間指導後、農業研究センターで大豆と稲の研究作物栽培及び実験業務に従事。屋上ガーデン・屋上菜園の管理業務、エディブルフラワー店勤務を経て、現在はLOVEGREEN編集部とBotapii編集部のアシスタントとして、初心者からでも手を出しやすい家庭菜園やエディブルフラワーの記事、sanagardenコンテンツを配信。

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