春の人気の球根花!アネモネのつぼみから開花までの様子
金子三保子
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3月までは、実際の季節より一足早く、花屋さんは春の花がいっぱいの季節です。今回は、春の花の代表花、アネモネのつぼみから開花までの花の表情をご紹介します。
左・アネモネ・ミストラル 右・アネモネ・ポルト
右のアネモネは「ポルト」。アネモネの中でも矮性(丈が低い)品種で小さなサイズの花束やアレンジメント向きの品種です。
大輪種のミストラルシリーズと花のサイズを比較すると・・・同じアネモネでもだいぶ違います。
アネモネの特徴
アネモネは花びらがない
私たちが花びらと思っている部分は、実は「ガク」なのをご存知でしょうか。アネモネは、花びらがない花なのです。
色つきのガク。
アネモネは光と温度に反応する性質です。
アネモネは、光と温度に敏感に反応する性質です。朝になると開き、夜になると閉じるを繰り返し、花の終わりのころは、開きっぱなしになります。
それでは、アネモネ・ポルトの開花の流れをご紹介します。
1.朝と夜
朝と夜は閉じています。
2.昼間のアネモネ
昼間や気温が温かい部屋に飾ると、ぱぁーっと開きだします。
3.咲き進むと・・・
なんだか違う花みたいですが、同じ品種ですよ。開花してくると、ガクも伸びたようになってきます。
この過程になると、夜になっても開きっぱなしになります。
4.そろそろ終わり
ガクが細長くなってきて、そっくり返ってきたら、そろそろ終わりです。
全開!
アネモネは、開花前から開ききるまで表情がどんどん変わる花です。花の大きさまで変わるので最初はびっくりするかもしれません。
開ききった時のアネモネの後ろ姿も美しいのです。
アネモネを長く楽しむためのポイント
アネモネを花瓶に生ける時は、「浅水」で生けます。浅水とは、花瓶に入れる水を少なめにすることを言います。
アネモネは茎が柔らかくて空洞なので、たっぷりの水に生けると(深水)、茎の途中が腐ってしまい、花は元気なのに折れてしまったりします。それを避けるため、少ない水に生けるのです。どんな花にも言えることですが、お水はこまめに取り替えましょう。
お水は浅く。
アネモネは光と温度に敏感に反応する性質のため、暖房のきいた部屋に置くと、一気に開きます。長持ちさせたい場合は、気温が低めの部屋に飾ることをおすすめします。
ただし、あまりにも気温の低い部屋だと開きません。開いてこそアネモネという気もするので、どれくらい長持ちさせたいかを考えて置き場所を決めてください。
アネモネ・ポルトについて
今回ご紹介したアネモネは、生花としては「ポルト」として出回っています。球根や苗ものとしても購入可能ですが、今回の色の品種名は「ポルト・パール」です。苗と球根の場合は、ポルトの後ろに色がついて分類されているようです。
アネモネは、年明けから~3月には、花付きの苗ものとしても出回っています。矮性で花の上りがよい品種なので育ててみてはいかがでしょうか。
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