春に紫色の花をつけるオススメの庭木

紫色の花が好きな方たくさんいらっしゃいますよね。お庭に紫色の花があったらすてきですよね。今回は春に開花する紫色の花の庭木を集めてみました。番外編で紫色の花をつけるハーブもご紹介します。

シモクレン

紫木蓮と書いてシモクレン。つまり木蓮のこと。白木蓮という木蓮の近縁種と対比して木蓮を紫木蓮と呼びます。蕾が入っているふさふさの芽鱗（がりん）も、それがはずれてしっとりとした花びらがでてくるところも、花がふわっとひらくところも見ていたくなる花です。葉が出てくると今度は大き目な葉が良い感じに目立ち、花が終わっても楽しみがあります。

ライラック

北国を代表する花木、ライラック。ムラサキの花が房状につき、香りも楽しめる木です。フランス語の「リラ」の木とも呼ばれます。和名はムラサキハドシイ（紫丁香花）です。暖地でも育てることができますが、品種によりますのでよく確認しましょう。

ニオイバンマツリ

ジャスミンのような良い香りがしますがジャスミンの仲間ではなく、ナス科ブルンフェルシア属の常緑低木です。こんなに綺麗でいい匂いの花ですが、木全体に毒があるため猫や犬が間違って食べてしまわないように注意が必要です。

ジャカランダ

オーストラリア原産の世界三大花木おひとつ、ジャカランダ。透き通るような紫色の花が房状につき、羽状複葉の葉も美しい花です。寒さには比較的強いですが０度を下回る地域では寒さ対策や鉢植えにして室内で越冬などの対策が必要です。

フジ

藤は、つる性植物ですがつるの巻き方に右巻きと左巻きがあり、それぞれに種が異なるため名前がつています。右巻き（右肩あがり）がヤマフジ、左巻き（左肩上がり、横から見るとカタカナのミに見える状態）がノダフジ。花を比較すると、花序が長く垂れ下がっているのがノダフジ、花序は短めで全体にこんもりとしているのがヤマフジなんだそう。庭木にするには棚がいるイメージですが、フェンスや立ち木仕立てなどにすれば棚がなくても、また鉢でも育てることは可能なんだとか。花や新芽は天ぷらがおいしいらしく、わたしも興味大です。

ハーブ

花の時期はまちまちなのですが、紫色の花をつけるハーブは意外に多いので、紫色のお花が好きな方におススメです。

ラベンダー

開花時期５～７月

紫色の花が咲くハーブといえばラベンダー。ラベンダーには細かな品種がたくさんあり、現在もその分類などの研究が続いているんだそうですが、香りや花の美しさなどでオススメするのはイングリッシュラベンダー。コモンラベンダーとも呼ばれます。（Lavandula angustifolia)

ウサギの耳のような苞がついているフレンチラベンダー（Lavandula stoechas）は比較的暖地でも栽培しやすいです。

ローズマリー

開花時期２～１１月※比較的ずっと花がついている印象

ローズマリーは肉料理などによく使われるハーブで、殺菌作用や沈静作用などもあるとされているためバスソルトやアロマオイルなどでも人気のハーブです。青みがかった紫色の花をたくさんつけ、また咲いている期間が長いため観賞用としても楽しめます。

タイム

開花時期４～６月、９月

シソ科のハーブ。花は薄紫で小さいですが群生します。手で触れるとその香りが手にすぐ移るほど強い芳香があります。すっきりとした中にも甘さのある香りは、肉・魚などの料理からブーケガルニなどのスープに使うハーブや、パン屋お菓子などにも使うことがあります。

チャイブ

開花時期５～７月

ネギに似たハーブですが用途もほぼ同じです。アサツキはチャイブの変種です。花は紫色できれいなのですが、葉を使いたい場合は花が咲く前に摘み取った方が良いでしょう。多年草なので毎年新しい葉を出して株状に茂ります。

番外編

キリ

高木なので庭木には難しいですが綺麗に咲く紫の花には桐の花もあります。

アクセントとして紫色の花を植えるのも、咲く時期をずらして紫色の花でお庭を埋めるのもどちらもステキですね。園芸品種もたくさんあるので、お庭の立地や環境を見ながらお好みの花を探してみてくださいね。

編集部のこぼれ種#45「ユーカリやミモザで染めるボタニカルプリント」 夏に咲く花一覧｜暑さに強い夏の花を73種紹介 もみの木｜クリスマスツリーやリースに使う針葉樹

中高短で美術を学び、卒業後観葉植物も扱う雑貨店で店長、バイヤーを担当。産後LOVEGREEN編集部で季節や庭木、虫の記事担当しつつ、説明や挿絵などで再び絵を描き始める。Botapiiでもエディブルガーデン他のイラストを担当。縁あって現在はフィリピンのセブ在住。ダイビングリゾートで広報も担当している為、海の中やマクロダイビングの世界に夢中。魚より珊瑚やホヤ、海藻など植物寄りの世界が好き。勘と勢いで生きている。