同じシーズンで繰り返し花を咲かせる!壺型クレマチスの剪定~garden note
金子三保子
このライターの記事一覧
あっという間に6月も終わり。壺型クレマチスの花のピークもそろそろ過ぎたので、少しずつ剪定をしています。
今回は、壺型クレマチスの剪定についてご紹介します。
壺型クレマチスの剪定
私が育てている壺型クレマチスは、ヴィオルナ系という系統です。
地域にもよりますが、花の開花が5月の後半あたりからで、1カ月近く開花し続けます。
クレマチスの面白いところは、系統によって、花の形、開花時期、剪定方法が違います。加えて、ツル性が多いですが、木立性のものもあったり、落葉性もあれば常緑性のものもあります。同じ種類の花でここまで違いがある植物って、そうそうないような気がします。
壺型クレマチスのよいところは、初夏に咲く一番花が終わった後、剪定をしておくと、夏や秋にもう一度花が楽しめることです。剪定の方法も強剪定で簡単なので、初めてクレマチスを育てたい方にはおすすめのクレマチスです。
壺型クレマチスの剪定の時期
開花から1カ月という長い間、開花し続けるクレマチス。いつ剪定すればよいの?という疑問には、いろいろな考え方があります。
ひとつは初夏に咲く一番花の花のすべてが咲く開花から1か月後に切るという方法、もうひとつは、1年でたくさんの回数を楽しみたい方は、花がまだきれいに咲いている6月の半ばで切るという方法もあります。
これは、壺型クレマチスの開花のタイミングが、剪定してから1カ月半~2カ月すると咲くという法則的なことがあるためです。早めに切れば、2番花が早く咲きだすので、剪定時期次第で1シーズンに何回花が楽しめるかが変わってくるのです。
私の場合は数品種を育てているので、その年の花の状況によって剪定時期を決めていますが、どちらかと言うと花を全部咲かせてから切ることの方が多いです。
クレマチスの芯止まり
クレマチスは通常の剪定以外に、即刻剪定した方がいい状態があります。
それがクレマチスの芯止まりです。
これはクレマチスのツルが成長する時期なのに、先が白っぽくなってツルが伸びない状態のことをいいます。
これは、成長時になんらかのストレス(鉢植えの場合は肥料が足りない、水が切れる、地植えの場合は気象の急激な変化など・・・)を受けて、成長がストップしてしまうのです。これを放置していると、次の花を咲かすことができません。すぐに剪定しましょう。
本来伸びるはずのツルの先が白っぽくなっています。この状態から成長することはないので、芯止まりになってしまったら、その1~2節下の健康な状態のツルの節の上でばっさりと切ります。しばらくすると切った節から葉っぱが出てきます。
壺型クレマチスの剪定方法
1.シーズン中の剪定は、花が終わったら地面から2~3節部分の節の上で剪定します。
2.1~2週間すると、新しい葉っぱが出てきます。
3.剪定してから1カ月半~2か月後、その年の2回目の花の季節です。
剪定してしばらくして新しいツルが出てきた状態
剪定すると、1カ月半~2カ月で次の花が咲きます。
いかがでしたか?次の花を咲かせるために、剪定は大切な作業です。
今年初めて壺型クレマチスを買った方はぜひ剪定してみてください!
関連ワード
今月のおすすめコンテンツ
「同じシーズンで繰り返し花を咲かせる!壺型クレマチスの剪定~garden note」の記事をみんなにも教えてあげよう♪