シクラメンの夏越し方法と、シクラメンやガーデンシクラメンを毎年咲かせるコツ
とまつあつこ
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シクラメンの夏越し方法とガーデンシクラメンを実際に夏越しさせた2年目以降の開花記録をご紹介します。シクラメンは春になると少しずつ花や葉が減り、5月頃になると花が咲かなくなります。シクラメンは球根植物なので本来は上手に育てれば何年でも花を咲かせることができるのですが、シクラメンは夏が苦手なことによりワンシーズン限りの楽しみ方をする方も多いのではないでしょうか。シクラメンの夏越しのコツを覚えて、2年目の花を咲かせることができた時の嬉しさは格別です!
目次
- シクラメンとは
- ガーデンシクラメンとは
- シクラメンの夏越し方法
- ガーデンシクラメンの夏越しの記録
- ガーデンシクラメンの夏越し後の植え替え
- 新しいミニシクラメンの種類をご紹介
- シクラメンの夏越しのまとめ
シクラメンとは
シクラメンは、サクラソウ科の球根植物です。開花期は10~4月で、花色は桃・赤・白・紫などがあります。
花の形やサイズも様々あり、最近は香りが楽しめる品種も注目されています。
シクラメンと聞いてまず思い浮かべるのは、お歳暮や贈答用にも用いられるような鉢花タイプのシクラメンでしょうか。
それらのシクラメンは冬の鉢花の代表ともいえ、冬の室内を上品に明るく彩ってくれます。寒さと暑さに弱く、次に紹介するガーデンシクラメンと比べると少しデリケートな性質です。
シクラメンは一株に次々と花を咲かせるので、このように少し摘み取って切り花として飾ることもできます。
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ガーデンシクラメンとは
一方、ガーデンシクラメンは耐寒性があり寒い冬も屋外で楽しむことができます。
冬から春にかけて次々に花を咲かせ、花の少ない時期のお庭を明るく盛り上げてくれます。
花色も花形もバリエーションが豊富で、選ぶ楽しみが広がっています。
ミニシクラメンとガーデンシクラメンは異なります。ミニシクラメンの中から、特に耐寒性の強い系統を選抜し、冬に屋外でも育てられるように改良されたものがガーデンシクラメンです。
シクラメンの夏越し方法
ドライタイプの夏越し方法(水をあげない)
5月頃、葉が黄色く枯れてきたら花と葉を取り除いて球根だけの状態にします。
屋外の雨のあたらない半日陰~日陰に移動して、水をあげずに球根の状態で休眠させます。夏の休眠中は全く水をあげません。
秋の風を感じる頃、水やりを開始しして元気な葉が出てきたら日当たりの良い場所に移動して育てます。
球根を触って堅ければ無事に夏越しできています。元肥入りの新しい培養土に植え替えたり、植え替えなくても肥料を適量あげるとより良いです。
ウェットタイプの夏越し方法(水をあげる)
5月頃、株に元気が無くなってきたら枯れた花と葉を取り除き、元気な葉だけを残して屋外の半日陰~日陰に移動し、土が乾いたらたっぷり水をあげて引き続き葉を育てます。追肥も行います。夏の間も水やりが必要ですが、2年目の花はドライタイプの夏越し方法よりも早く咲きます。
秋の風を感じるようになったら、日当たりの良い場所に移動して育てます。元肥入りの新しい培養土に植え替えたり、植え替えなくても肥料を適量あげるとより良いです。
室内で楽しむシクラメンも、屋外で育てるガーデンシクラメンも夏越しの方法は基本的に同じですが、寒さに弱い室内用のシクラメンは寒くなってきたら室内に取り込んで明るい窓辺で育てましょう。
ガーデンシクラメンの夏越しの記録
どちらもベランダの隅の半日陰で夏越ししました。
ドライタイプの夏越し方法(水をあげない)
夏の間は雨の当たらない半日陰~日陰に置き、水をあげずに球根の状態で休眠させて、秋の風を感じ始めた頃に水やりを開始して少したったガーデンシクラメンです(10月はじめ)。
球根は堅く、腐らずに夏越しできていました!
夏越し後に植え替えはしませんでしたが、水やり開始後に軽く肥料をあげて日なたに移動し、土が乾いたらたっぷりと水をあげて葉を育てていきました。
12月末の様子です。葉も増えて花も咲き始めました。
その後次々と新しい葉とつぼみが出てきました。
3月はじめの様子です。フリルの美しい花が昨年と同じくらい咲きました。
ウェットタイプの夏越し方法(水をあげる)
夏の間は半日陰~日陰に置き、乾いたらたっぷり水やりをすることを続けたガーデンシクラメンです。
秋の風を感じ始めた頃に、日なたに移動して肥料をあげて乾いたらたっぷりの水やりを続けました(写真は10月半ば)。
11月はじめの様子です。ドライタイプの夏越し方法の株より早く花が咲きました。
12月末の様子です。次々と花が咲きました。
1月末の様子です。つぼみが次々と出て、休みなく咲いています。
3月はじめの様子です。昨年と同じくらいのボリュームで花が咲きました。
二回目の夏越しに挑戦!
6月末の様子です。葉が残っているので、追肥をして今年は両方ともウェットタイプ(水をあげる)の夏越し方法で管理しようと思います。
その後、夏が暑すぎたせいか葉が全部落ちてしまったため、ドライタイプ(水をあげない)の夏越し方法に切り替えました。これは、翌年1月はじめの様子です。
これはもう一鉢のガーデンシクラメンの翌年1月はじめの様子です。二鉢とも前回より花の咲き始めが遅いですが、つぼみをたくさんつけているのでもうすぐ咲きそうです。
ガーデンシクラメンの夏越し後の植え替え
このガーデンシクラメンはベランダで夏越しさせたものですが、真夏はクリスマスローズの鉢の間に置き、クリスマスローズの葉っぱの陰でなるべく涼しく管理しました。ガーデンシクラメンには水やりはせず、雨や、他の植物に水やりした水が少しかかる程度で過ごしました。写真左下のポットは原種シクラメンです。原種シクラメンもガーデンシクラメンと同様に夏越ししました。
球根が腐らずに夏越しできたので、10月初め頃一回り大きい鉢に新しい肥料入り培養土を使って植え替えました。根は崩さずにそのまま植えます。
水やりして2~3日は明るい日陰で管理し、その後日なたに移動させます。
植え替えから1カ月後の様子です。鉢ごとに差があるのですが、次々と葉が出て蕾も付き始めました。花が咲くのが楽しみです。
翌年の4月にはこのように満開に咲きました!
植え替えた原種シクラメンも、再びかわいい花を咲かせました。ただ、残念なことに全部の鉢を咲かせることはできず、葉だけ元気に出て花が咲かなかったものもあり、来年また挑戦したいと思いました。
\次は、新しくて珍しいおすすめのミニシクラメンを紹介します!/
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