お庭に虫を招こう!個性的でかわいい「バグ・ホテル」って知ってる?
小野寺葉月
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ご存知ですか?インセクトホテル、バグホテル、とも言います。
日本ではあまりなじみがないですが、海外ではよく作られています。昨今のガーデニングショーなどでも生き物と共存する「生物多様性」をテーマにデザインに組み込まれているものも発表されています。日本では森ビルの庭が「生物多様性」をテーマにデザインされており、都市緑化のキーワードのひとつとして、近年注目を集めています。
▼虎ノ門ヒルズの案内板。生物多様性をはぐぐむ緑がテーマです。
バグ・ホテルってどんなもの?
海外では、生物多様性の取り組みとして、お庭にバグホテル、虫のホテルを作ることが行われています。
国立公園などでもワークショップで子供達とともにバグハウスを作るなどの取り組みが取り上げられています。
ホテルは、廃材のボードやパレットなどで枠が作られ、その隙間に様々な素材が詰められています。たとえば、小さい穴をあけた薪、藁、コルク、小枝や割れた植木鉢、松ぼっくりなど。主に虫が好む材料です。松ぼっくりにはテントウムシが来ます。細かい穴がある場所はミツバチが子育てに来ます。枯れ枝がたくさんあるところには、カミキリムシなんかがやってきます。ホテルは冬の間活動を休止する虫たちにとっては最高の居場所です。近くに森がなくても、土の場所がなくても、虫たちはこのホテルで休むことが出来ます。
たくさんの虫が来ることで、他の虫が食べられたりします。でもそれはそれでよいのです。クモやカマキリ、トンボ、蝶や蛾、カエルなどがいる場合もあります。虫を食べに来ているのです。
周りにはかれらが好むお花を植えておけば、春になったら花粉の媒介などもしてもらえます。果樹などの交配だってしてもらうことが出来ます。虫とWINWINな関係性を築くことが出来ます。
バグホテルの作り方
1 木材や廃材は、防腐剤などの化学物質の使用がないか確認しましょう。お家のような形を作ってもいいし、ワインの木箱などでもOKです。
2 枠を作成したら廃材を種類ごとに積み上げていき、隙間を埋めていきます。
3 蜂のスペースは鉛筆より少し太いくらいの穴を木に開けていきます。
居住状況(戸建が多い、庭が広い、近隣のお家と距離がある)などをかんがみると、日本とは状況が異なるかもしれませんが、こういった取り組みが広がっていくといいですよね。小さいものを作って、お子さんと一緒に観察日記などつけてみても面白いですよ。夏休みの宿題などにもいいかもしれないですね。
いかがでしたか?虫好きとしては新しい取り組みとして、日本でも普及してほしいです!
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