なかなか難しい? 松の手入れに挑戦!【冬編:もみあげ】
小野寺葉月
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秋冬行う松の手入れ【もみあげ】
今回はクロマツの冬手入れ、もみあげを行っていきます。
①透かし剪定をします
まず初めに枝を落とします。松の主幹に向いている枝や、下向きに伸びている枝を剪定します。
②もみあげをします
両手で葉の周りをおさえ、親指で古い葉を落とします。古い葉は触れると力を入れずに落ちます。
③できあがり
かなりすっきりしました。こうすることで、マツクイムシなどの松害虫を予防したり、早期発見することができます。素手でもみあげを行うと、古い葉か新しい葉かの感覚がわかりやすいのですが、手が松脂でまっくろになってしまいます。手袋をしましょう。
もみあげをやってみよう
実際にもみあげに挑戦してみました。
春にみどり摘みをした後、1月上旬の松です。枝が込んでおり、葉が生い茂っています。もみあげをしていると、松のフレッシュな香りが漂ってきます。手にもしっかり香りがついています。
だいぶ丁寧に葉を落としました。このくらい葉を透かすのは庭園などの松に多いようです。個人庭の場合はここまでしなくても、きれいに保てます。手は松脂で真っ黒になってしまいました。
終わった後に下から見てみると、空が透けてよく見えるようになりました。実際、一枝のもみあげに初めてで1時間は優にかかりました。また、枝の作業が中腰で作業しないといけない高さで、非常に大変でした。マツを1本手入れするためには非常に時間がかかることも、値段が高くなることも理解できました。
松の手入れは時間と手間がかかるものだということがよくわかりました。松は一年手入れをせずほっておいてしまうと、樹形があっという間に乱れ、枝が暴れてしまうんだそうです。そうならないためにも、年二回の手入れは非常に重要なんですね。ご自宅のお庭に松がある場合、枝の剪定は難しい部分がありますが、もみあげ(古場落とし)はできますので、挑戦してみてはいかがでしょうか。
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