ブラシノキ(カリステモン)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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植物名
ブラシノキ(カリステモン)
学名

Callistemon

英名
Bottlebrush
和名
金宝樹(きんぽうじゅ)
別名・流通名
カリステモン、ボトルブラッシュ、ハナマキ
科名
フトモモ科
属名
ブラシノキ属
原産地
オーストラリア

ブラシノキ(カリステモン)の特徴

ブラシノキは、オージープランツと呼ばれるオーストラリア原産の植物で、フトモモ科の常緑の花木です。金宝樹や学名のカリステモンという名でも流通しています。赤やピンク、白のブラシのようなユニークな形の花が5月~6月に開花し、開花時はとてもインパクトがあります。英名では瓶を洗うブラシに似ていることから、ボトルブラッシュ(Bottlebrush)と呼ばれています。

ブラシノキ

花はブラシの形の花序に多数つき、一輪を形成しています。赤や白の部分は花糸と呼ばれる長い雄しべで、その基部に本来の花びらが5枚とガクがあり、開花するとまもなく下に落ちます。

暑さに強く手入れが簡単、害虫がつきにくい、華やかなか見た目などの理由で、最近はシンボルツリーに選ばれることも多く、花は切り花やドライフラワーとしても流通しています。

ブラシノキ(カリステモン)の詳細情報

園芸分類 オーストラリアプランツ
草丈・樹高 200~500cm(品種によって差がある)
耐寒性 普通
耐暑性 強い
花色 赤、白、ピンク、パープル
開花時期 5月~6月(品種によって一季咲き、二季咲き、四季咲きがある)

ブラシノキ(カリステモン)の種類

カリステモン・スペキオスス Callistemon speciosus

ブラシノキ(カリステモン)の代表種。本来、ブラシノキはこの種のことを指す

カリステモン・キトリヌス Callistemon citrinus

ハナマキ。別名金宝樹(きんぽうじゅ)

カリステモン・サリグヌス Callistemon salignus

雄しべが白の種。別名シロバナブラシノキ

カリステモン・ウィミナリス Callistemon viminalis

シダレハナマキ

ブラシノキの花言葉

 

ブラシノキ(カリステモン)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け

ブラシノキ(カリステモン)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所が適しています。オージープランツの中では比較的耐寒性もあり、関東南部以南であれば屋外での越冬も可能で、霜があまりおりない地域では地植えもできます。冬に風の通り道になるような場所への植栽は避けましょう。

用土

水はけが良ければ特に土質を選びません。鉢植えの場合は、市販の花木用の培養土で問題なく育ちます。

ブラシノキ(カリステモン)の育て方のポイント

水やり

地植えは植え付け直後以外は、降雨にまかせて問題ありません。極端な日照りが続き、土が割れるほど乾燥する場合はたっぷりと水を与えましょう。

鉢植えは鉢の表面の土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。乾燥を好む植物ですが、水切れには弱いので、乾燥させすぎないように注意します。

肥料

地植えは、寒肥として2月頃、緩効性肥料か有機質肥料を株の周りに穴を掘り与えます。

鉢植えは、3月頃、緩効性肥料を株元に与えます。

病害虫

目立った病害虫の害はありません。

ブラシノキ(カリステモン)の詳しい育て方

選び方

ブラシノキはいくつかの種類の植物の総称として流通しています。本来、ブラシノキと呼ばれるのはCallistemon speciosus、金宝樹(きんぽうじゅ)と呼ばれるのはCallistemon citrinusのことですが、カリステモンすべてをブラシノキ、金宝樹の名で流通していることが多いようです。

たくさんの品種があり同定は難しいため、こだわった種類をお探しの方は、「流通名」、「学名」、「和名」などを照らし合わせて探すとよいでしょう。

品種によって、最終樹高、花色、耐寒性、開花回数(1季、2季、四季など)、鉢植えに向くかなどが違います。環境と好みに合わせて品種を選ぶとよいでしょう。

植え付け

ブラシノキの植え付けは、春から夏の間に行いましょう。昨今の真夏の気象は著しく激しいことが多く、植え付け直後は水切れを起こしやすいことを考えると、初夏くらいまでに行うのが現実的です。

仕立て方

垂れ下がるような枝ぶりのため、重そうな場合は支柱で保護するとよいでしょう。

剪定・切り戻し

花後に花がらや混みあった枝や古い枝を剪定します。大きく生長してくると枝が混みあってくる品種もあるため、木の中まで日光が届くのを目安に剪定しましょう。

植え替え・鉢替え

鉢植えは数年に1回、1~2周り大きな鉢に植え替えましょう。

ブラシノキ

初夏にインパクトのある花が開花します。粒々の小さなつぼみは、開きだすとモジャモジャの雄しべを覗かせ、雌しべが先に延び、その後、花糸と表現されるたくさんの雄しべが長く伸びていきます。若い苗木のうちは花は咲かないか少なめで、大きくなるにつれ花数が多くなってきます。

 

ブラシノキの種

花後の果実もインパクトがあります。数年間は枝に残り発芽能力を持ち続け、オーストラリアに多い自然発火による山火事の際に、固い果実が割れて種が大地に降り立ち子孫を残していくという特徴があります。

収穫

ブラシノキの花や果実は切り花やドライフラワーになり、流通もしています。

夏越し

鉢植えのブラシノキは、真夏の水切れに注意しましょう。

冬越し

関東南部以南であれば屋外での越冬も可能です。防寒対策として株元などにマルチングをするとよいでしょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

種まきと挿し木で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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