アリウム・レッドモヒカンとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- アリウム・レッドモヒカン
- 学名
Allium amethystinum ‘Red Mohican’
- 科名
- ユリ科(ネギ科)
- 属名
- アリウム属(ネギ属)
アリウム・レッドモヒカンの特徴
アリウム・レッドモヒカンは、初夏にユニークなフォルムのワインレッドの花が開花する球根の花です。アリウム類の中では遅咲き品種で、開花は6月に入ってからです。草丈は1m近くになり、小さな花が集まってひとつの花を形成し、花の直径は7~10cm程度になります。最も特徴的なのは花の形で、頭部の花柄だけが長く伸び、品種名の通りモヒカンを思わせるユニークな形になります。初期の花茎はUの字のような姿でつぼみは真下を向き、開花が近づいてくると起き上がり、つぼみを包む薄い皮がはがれてから開花が始まります。開花までの1か月ほどの生長の様子も面白く、日々の経過を見るのが楽しみな花です。
開花前の様子、玉ねぎのような皮をかぶった姿、シックな色合い、長く伸びた茎の頂点で咲くユニークなフォルムの花は、一輪でも存在感抜群です。点在して植えたり、まとめて植えたりと、植え方次第でもいろいろと楽しめます。
小さな花は少しずつ時間差で開花していくため花持ちが良く、切り花としても人気があります。
アリウム・レッドモヒカンの詳細情報
園芸分類 | 球根 |
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草丈・樹高 | 70~100cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
花色 | ワインレッド |
開花時期 | 6月~7月 |
アリウム・レッドモヒカンの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
開花 |
アリウム・レッドモヒカンの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所に植え付けましょう。
用土
水はけの良い土が向いています。アリウム類は酸性土壌を嫌うため、植え付ける2週間くらい前に苦土石灰もしくは有機石灰を混ぜ込んで土の酸度を調整してください。
鉢植えの場合は、 草花用の培養土で問題なく育ちます。
アリウム・レッドモヒカンの育て方のポイント
水やり
庭植えは、植え付け直後にたっぷりと水を与えます。その後は基本的には降雨に任せて問題ありませんが、土の表面が乾く日が続くようなら水やりをしましょう。
鉢植えは、完全に水切れを起こすと花が咲かなくなるので注意しましょう。鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。花後は葉が緑のうちは水やりを続け、黄色くなったら水やりをストップします。
肥料
植え付け時に元肥として緩効性肥料を与えれば、追肥の必要はありません。ただし、自然の循環ができていて、すでに草花が無肥料で開花している土なら元肥を入れなくても開花します。
鉢植えは、植え付け時に緩効性肥料を入れて植え付けます。元肥入りの培養土に植える場合は、肥料を入れる必要はありません。元肥以降は、開花前に薄めの液肥を与える程度で十分です。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
アリウム・レッドモヒカンの詳しい育て方
選び方
しっかりとした重さがあり、カビが生えていないきれいな球根を選びましょう。
植え付け
寒さを感じることによって花芽を作ります。球根の植え付けは10~11月に行います。埋める深さは球根3つ分くらいが目安です。秋に植え付けると、年内に芽が出ます。
アリウム・レッドモヒカンは、70~100cmになる背丈の高い花です。最終的な高さを想定した場所に植え付けるようにしましょう。
花
6月~7月に開花します。すべての花が終わったら、花茎を株元で摘み取りましょう。
収穫
切り花として楽しむことができ、流通もしています。
夏越し
花が終わったら、花茎のみ摘み取ることによって球根が肥大します。休眠期の土が多湿にならなければ、2~3年は植えっ放しでも開花します。
梅雨から夏に多湿になるような場所は、葉が黄色くなって枯れた頃に掘り上げて、冷暗所で植え付けまで管理した方がよいでしょう。
冬越し
耐寒性があるので特別な冬越しの必要はありません。鉢植えの場合は、完全に水切れを起こすと花が咲かないことがあります。鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
分球で増やすことができます。