アズデキウム・ヒントニーとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- アズデキウム・ヒントニー
- 学名
Aztekium hintonii
- 英名
- Aztekium hintonii
- 科名
- サボテン科
- 属名
- アズテキウム属
- 原産地
- メキシコ
アズデキウム・ヒントニーの特徴
サボテン科アズテキウム属のサボテンで、1990年に発見された比較的新しい品種です。球状の幹には縦に10~18の細かい稜線が入り、その峰にトゲが生える刺座を持ちます。トゲは脆くすぐに抜け落ちてしまい、アレオーレと呼ばれる綿毛のような白い刺座が残ります。稜線には横に幾筋も溝が入り、非常に特徴的な形をしています。成長が非常に遅い種としても有名で、年に数ミリしか成長せず、成長しきっても直径20センチほどにしかなりません。小型の時期が長いため、水やりや越冬に注意しましょう。
アズデキウム・ヒントニーの詳細情報
園芸分類 | サボテン、アズテキウム |
---|---|
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | やや強い |
アズデキウム・ヒントニーの栽培環境
日当たり・置き場所
寒さに弱いため、冬は室内の温かい場所に置きます。日焼けしやすいため直射日光は避けますが、日光不足になると幹が細く伸びてしまうため、適度な日当たりを心がけましょう。また、夏の湿気に弱いため、風通しのよい場所を選びます。
温度
夏の暑さにはある程度耐えますが、寒さには弱いため注意が必要です。冬は室内で育てましょう。
用土
水はけの良い用土が良いでしょう。ホームセンターや園芸店で購入できるサボテン用の用土で大丈夫です。
アズデキウム・ヒントニーの育て方のポイント
水やり
サボテンとしては珍しく、極端な乾燥を嫌います。水の与えすぎには注意しつつ、春秋は土が乾ききる前にたっぷりと水を与え、土中に水が残らないようにします。生育の止まる夏冬は控えめにします。
肥料
植え替えの際に用土に含まれる栄養分で十分です。与える場合は、成長期にごく薄めた液体肥料を控え目に与えます。
病害虫
カイガラムシが発生することがあります。
アズデキウム・ヒントニーの詳しい育て方
選び方
形に歪みや変色がなく、元気な株を選びましょう。土に苔が生えておらず、鉢と株のバランスが取れているものが良いです。
植え替え・鉢替え
根詰まり解消のため、1~2年ごとに植え替えをしましょう。春か秋に行うのが良いでしょう。植え替えの際は前もって数週間断水し土中を乾燥させます。根に付いた土を崩し古い根を除去した後、根ごと日蔭で乾燥させます。その後新しい土に植え、水やりは1週間後から開始します。
冬越し
寒さに弱いため室内で冬越しします。水やりは土中が完全に乾いてからやり、株をよく休ませます。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ある程度成長すると根元に子株ができるので、子株から増やします。また、花をつけた場合も採種して繁殖可能です。成長が遅い種で、種から育てる場合はマッチ程度の大きさになるのも5年ほどかかると言われます。そのため、台木を用意して接ぎ木である程度の大きさまで育て、接ぎ下ろしをすることもあります。