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シャコバサボテンとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
シャコバサボテン
学名

Schlumbergera

英名
Christmas Cactus
和名
シャコバサボテン(蝦蛄葉仙人掌)
別名・流通名
クリスマスカクタス、デンマークカクタス、カニバサボテン
科名
サボテン科
属名
スクルンベルゲラ属
原産地
ブラジル

シャコバサボテンの特徴

シャコバサボテンは、ブラジル原産、サボテン科スクルンベルゲラ属の半耐寒性多年草です。現在シャコバサボテンとして流通しているのは、シャコバサボテン(Schlumbergera truncata)の他に、カニバサボテン(Schlumbergera russeliana)、交配種のクリスマスカクタス(Schlumbergera × buckleyi)などがあります。いずれも葉(茎節)が肉厚で平たく、その先に花を咲かせるという特徴があります。花の色は赤、白、ピンク、オレンジ、黄色、複色など、鮮やかです。

シャコバサボテンは寒さに弱いので、基本的に鉢植えで育て、室内の明るい窓辺で管理します。春に屋外でたっぷり日に当てるとしっかりした株に育ちます。真夏の直射日光が厳しい時期は、風通しの良い明るい半日陰に移動させると株の負担が少なくて済みます。涼しくなってきたら室内に取り込みましょう。

「蝦蛄葉仙人掌(シャコバサボテン)」という和名は、茎節の姿が海に生息する蝦蛄(しゃこ)に似ていることから名付けられたと言われています。英名のChristmas Cactusの由来は、クリスマス頃に咲くサボテン(カクタス)であることにちなみます。学名のSchlunbergeraは、フランスの園芸家シュルムベルガーの名前に由来します。

※茎節(けいせつ)とは、茎が平たく葉のようになった節で、葉と同じような役割を果たす部位です。

シャコバサボテンの詳細情報

園芸分類 サボテン
草丈・樹高 15~40cm
耐寒性 弱い
耐暑性 普通
花色 赤、白、ピンク、オレンジ、薄黄、複色
開花時期 11月~2月

シャコバサボテンの種類

シャコバサボテン

  • 学名:Schlumbergera truncata

シャコバサボテンは、ブラジル原産のサボテンの仲間。葉(茎節)の縁の突起が鋭いこと、年内に開花することが特徴です。

カニバサボテン

  • 学名:Schlumbergera russeliana

カニバサボテンは、ブラジル原産のサボテンの仲間。葉(茎節)が丸みを帯びているのが特徴です。

クリスマスカクタス

学名:Schlumbergera × buckleyi

クリスマスカクタスは、シャコバサボテンから人為的に交配して作出された雑種群のこと。シャコバサボテンとして流通しているものの多くは、クリスマスカクタスです。

シャコバサボテンの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け
植え替え
剪定

シャコバサボテンの栽培環境

日当たり・置き場所

シャコバサボテンは、18~23℃が生育旺盛な気温です。春に屋外に出してたっぷり日に当てるとしっかりした株に育ちます。真夏の直射日光が厳しい時期には、風通しの良い明るい半日陰に移動させましょう。秋になったら室内に取り込み、再び日の当たる窓辺で春まで管理しましょう。

温度

シャコバサボテンの越冬温度は5℃です。

用土

水はけと通気性の良いものが適しています。シャコバサボテン専用に配合された培養土も販売されています。

シャコバサボテンの育て方のポイント

日常の管理

つぼみがついた株を移動させると落ちてしまうことがあるので、むやみに移動させないようにしましょう。

水やり

春から夏の生育期は土の表面が乾いたら株元にたっぷり水を与え、秋の蕾が大きくなる時期は生育期より控えめにしましょう。冬は乾かし気味に管理します。

肥料

春から梅雨までの生育期は、緩効性肥料や液体肥料を適宜施します。7月以降は、肥料を与え続けると花芽の付かない新芽を生長させてしまうので施肥は控えます。花芽ができ始める9月までには肥料が切れている状態が好ましいです。

病害虫

ナメクジ、ケムシ、ヨトウムシが発生することがあります。柔らかい新芽を食べられてしまうので、見つけたらすぐに対処しましょう。

シャコバサボテンの詳しい育て方

選び方

葉(茎節)が肉厚で傷や虫食いあとがないものを選びましょう。花芽がたくさん付いているものを選べば、すぐに開花を楽しめます。

植え付け

シャコバサボテンは、鉢植えで育てます。植え付け適期は4月です。

剪定・切り戻し

4月からゴールデンウィークごろまでに、茎節を半分くらいの長さまで切り戻します。枝数を増やし、株全体をコンパクトに仕立てることができます。

植え替え・鉢替え

植え替え適期は、4月です。葉(茎節)の色が悪くなってきたら根詰まりを起こしています。古い根を取り除き、一回り大きい鉢に植え替えるようにしましょう。

シャコバサボテン

シャコバサボテンは、冬に茎節の先に色鮮やかな花を咲かせます。

夏越し

強い直射日光は苦手です。夏は、屋外の風通しの良い半日陰に移動させましょう。室内で管理するなら、カーテン越しの光が当たるような場所が適しています。また、冷房の風が直接当たるような場所も避けるようにしましょう。

冬越し

越冬温度は5℃です。秋には室内に取り込み、日の当たる窓辺で育てます。暖房の風が直接当たらないように注意しましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

挿し木で増やせます。挿し木の適期は4月~7月。木質化していない茎節を2~3節に切り取って挿し芽を作り、挿し芽用の土に挿します。円を描くように差し芽を挿すとそのまま育てることができ、丸くまとまった姿に生長します。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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