トクサの育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- トクサ
- 学名
Equisetum hyemale
- 英名
- Rough horsetail, Scouring rush
- 和名
- 砥草
- 科名
- トクサ科
- 属名
- トクサ属
- 原産地
- 日本、北半球の温帯地域
トクサの特徴
トクサは、トクサ科トクサ属の常緑性植物。「つくし」で有名なスギナの仲間で、スギナは冬には地上部が枯れてなくなるのに対し、トクサは一年中緑を絶やさない常緑性です。日本庭園の植栽や、生け花で見かけることが多い植物です。水辺に植えられていることが多いため水生植物のようなイメージを持たれがちですが、実際は乾いた土壌でもよく育ちます。完全に水中で育つのはミズドクサという種類です。
トクサには花は咲かず、胞子と地下茎で増えていきます。草丈は30~100cm、地上に出ている茎は分枝せず直立し、その先端につくしの頭のような胞子嚢穂(ほうしのうすい)をつけます。色は濃いグリーンで、節は黒ずんだような色をしており、節と節の間は空洞です。まっすぐな茎が群生している様子は、まるでミニチュアの竹林のようです。
茎の表面がざらついているのが特徴で、昔は木材などの研磨に用いたことから「砥草」という名前がつきました。属名の「Equisetum」はラテン語の「equus(馬)」と「seta(刺・毛)」が語源で、トクサ属の植物が節から細い枝や葉を伸ばす様子を馬の尾に見立てたことに由来しています。
トクサの詳細情報
| 園芸分類 | シダ・コケ |
|---|---|
| 草丈・樹高 | 30cm~1m程 |
| 耐寒性 | 強い |
| 耐暑性 | 強い |
| 耐陰性 | 強い |
トクサの種類
ヒメドクサ
- 学名:Equisetum scirpoides
ヒメドクサは名前の通り小ぶりなトクサで、鉢植えや盆栽で親しまれています。
ミズドクサ
学名:Equisetum fluviatile
ミズドクサは、水の底の土中に地下茎を張りめぐらせ、水上に地上茎を伸ばして生長します。
トクサの育て方カレンダー
| 時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | ||||||||||||
| 植え替え | ||||||||||||
| 肥料 |
トクサの栽培環境
日当たり・置き場所
半日陰~明るい日陰を好みます。強い直射日光や西日が当たるような場所は避けるようにしましょう。
温度
トクサの越冬温度は0℃です。寒冷地では鉢植えで管理し、冬は室内や軒下に移動させるようにしましょう。
用土
水はけが良ければあまり土壌は選びません。
鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。
トクサの育て方のポイント
水やり
根付いてからは降雨に任せて問題ありません。夏の極端な乾燥が続くようなときは、様子を見て水やりしてください。
鉢植えは表土が乾いて白っぽくなったら、鉢底から流れ出てくるくらいたっぷりと与えます。
肥料
それほど肥料を必要としません。植え付け時に元肥を、その後は生長の様子を見ながら控えめに施します。
冬の極寒と夏の猛暑の時期は根の活動が緩慢になっています。根を傷める心配があるので、施肥は行わないようにしましょう。
病害虫
特に目立った病害虫の被害はありません。
トクサの詳しい育て方
選び方
地上茎がまっすぐに伸びているもの、黄ばみや変色がなく、緑色が美しいものを選びましょう。
植え付け
植え付け適期は、4月~6月、9月~10月です。植え付け後は、根と土がなじむように、たっぷりと水やりしましょう。
剪定・切り戻し
混み合って茶色くなった地上茎があれば、地際まで切り戻して整理しましょう。
植え替え・鉢替え
植え替え適期は、4月~6月、9月~10月です。放っておくと生長した地下茎で鉢がいっぱいになってしまうので、数年に一度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。植え替え後はたっぷりと水やりしましょう。
花
トクサに花は咲きません。夏に地上茎の先に焦げ茶色の胞子嚢穂がつきます。
冬越し
常緑ですが、冬に地上部が枯れてなくなることがあります。霜が降りるような地域ではマルチングを施すなどして、根が凍結しないようにしましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けや挿し木で増やすことができます。
株分けは植え替えのタイミングで行います。地上茎を2~3本つけた状態の地下茎を、清潔なハサミやナイフで切り分けます。そのまま新しい土に植え替え、たっぷりと水やりしましょう。
挿し木の方法は、地上茎を2~3節の長さでカットし、水に浸けて十分に吸水させてから、栄養のない土に挿して、発根するまで半日陰で管理します。または、水に浸けておくだけで簡単に発根するので、根が確認できてから土に植え付けることもできます。
- 監修者:LOVEGREEN編集部
LOVEGREEN(ラブグリーン)の編集部アカウントです。ガーデニング、家庭菜園、インドアグリーンなど、幅広い植物ジャンルに精通したメンバーが在籍し、実際の栽培経験にもとづく花・植物の育て方や楽しみ方記事、お庭の取材記事、植物にまつわる企画などを配信しています。


