ホトトギスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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  • ホトトギス 秋の花 育て方 特徴 半日陰 シェードガーデン 多年草
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植物名
ホトトギス
学名

Tricyrtis

英名
Toad lily
和名
杜鵑草
別名・流通名
油点草(ゆてんそう)
科名
ユリ科
属名
ホトトギス属
原産地
日本、台湾、朝鮮半島

ホトトギスの特徴

ホトトギスは、日本、台湾、朝鮮半島などを原産とするユリ科の耐寒性多年草。山林や崖、傾斜地などの少し湿った明るい日陰に自生しています。古くから人々に親しまれ、秋の茶花としても使われます。品種によっては7月頃から咲き始め、9月~10月頃が見ごろです。

ホトトギスの大きな特徴は、花弁に浮かぶ紫色のまだら模様です。この模様が鳥の杜鵑(ほととぎす)の胸の模様と似ていることから、この名が付けられました。また一部の品種では、若葉に油を垂らしたような模様が現れることから「油点草(ゆてんそう)」という別名を持っています。

ホトトギスは、めしべが長く伸びていて花柱がヘリコプターのプロペラのように広がった形状をしています。主な花弁の色は、白地に紫色のまだら模様と黄色であり、珍しい色として白があります。

現在ホトトギスとして流通しているものの多くは、ホトトギスとタイワンホトトギスの交雑種だと言われています。

ホトトギスの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 30~70cm
耐寒性 強い
耐暑性 普通
花色 紫、黄、白
開花時期 7月~10月

ホトトギスの種類・品種

日本全土に分布している品種として、紫色のまだら模様が浮かぶ品種は「ヤマホトトギス」と「ヤマジノホトトギス」があります。黄色の品種は「タマガワホトトギス」、白色の品種は「シロバナヤマジノホトトギス」と「シロホトトギス」があります。

 

ホトトギスの花言葉

 

ホトトギスの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
植え替え
開花
肥料

ホトトギスの栽培環境

日当たり・置き場所

ホトトギスは屋外の明るい日陰を好みます。

日なたで育てる場合は、遮光ネットや寒冷紗を使って明るい日陰をつくるとよいでしょう。

用土

ホトトギスは、水はけと通気性の良い土を好みます。

市販の山野草用培養土や草花用培養土を使うと育てやすいです。

ホトトギスの育て方のポイント

水やり

地植えしてのホトトギスは、しっかり根付いてからは特に水やりの必要はありません。夏に雨の降らない日が続いた場合は、様子を見て水やりしましょう。

鉢植えのホトトギスは、土の表面が乾いてきたら水やりします。

肥料

植え付け時に元肥を混ぜ込み、生育期に随時追肥を行いましょう。

病害虫

ホトトギスに発生しやすい害虫としてはナメクジやカタツムリ、毛虫が付きやすいため、鉢裏などを確認し、見つけたらすぐに対処しましょう。また水切れによる葉枯れが生じやすいため、夏場は注意しましょう。

ナメクジナメクジは植物の葉やつぼみ、花びら、野菜の新芽などを食べます。大量に発生すると茎だけ残して葉を全て食べられてしまったり、葉が一部食べられて穴が開いても生長不良に繋がります。土の中にいることが多いため、植え替え時に点検したり、雨上がりにチェックすると比較的見つけやすいです。

葉枯れ病:カビが原因の病気で、葉に円形や楕円形の赤褐色の小斑点ができ、斑点の中心部はやや淡い褐色となってくぼんでしまいます。ひどくなると名前の通り葉がどんどん枯れ落ちて茎だけになり、蕾がつかなかったり株自体が枯れてしまうことがあります。

カビが花や蕾につくことがあり、蕾につくと開花しないか開花しても花弁に斑点ができたり、花がきれいに咲かなくなってしまいます。梅雨時期や秋の長雨など、多湿な時期に発生しやすいです。予防としては密植をさけて、風通しを良くすることが第一です。また、雨水からの感染もあるため雨水の跳ね返りを防ぐなどの工夫も必要です。

ホトトギスの詳しい育て方

選び方

花がたくさん咲いているものより、花の数が少なくても株がしっかりしていて、葉につやのあるものを選びます。

種まき

ホトトギスの種は小粒なため、種まき用のトレイやビニールポットを使って種まきするとよいでしょう。種をまいた後は覆土をする必要はありません。霧吹きを使うと水やりしやすいです。

植え付け

植え付けの最適期は、休眠があけて新芽が動き出す前の2月~3月頃です。

地植えの場合は、事前に植える場所を掘り起こして腐葉土などを混ぜ込んでおきましょう。

花が咲いている7月~10月頃に購入した株を植え付けるときは、なるべく根をくずさないように植えて、夏は涼しい時間帯に水やりして明るい日陰で管理しましょう。

植え替え・鉢替え

鉢植えの場合は、毎年または2年に1回、一回り大きい鉢に新しい土を使って植え替えましょう。

地植えの場合は、株が混み合ってきたら3年に1回くらいのペースで掘り起こし、株分けして植えなおします。

タイワンホトトギス系と思われるものです。雄しべや雌しべにも斑点模様が入っています。

ホトトギスは、7月~10月頃に花を咲かせます。

 

開きかけのホトトギスの花も可愛らしいです。

開きかけのホトトギスの花も可愛らしいです。

夏越し

ホトトギスは強すぎる日差しと水切れに弱いため、真夏は鉢植えを明るい日陰に移動させて管理しましょう。

日なたに地植えしている場合は、遮光ネットや寒冷紗を使って明るい日陰をつくって保護します。

冬越し

ホトトギスは寒さに強く、地上部が枯れても根は生きていて春に芽を出して生長します。鉢植えは冬の間も控えめに水やりを続けましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ホトトギスは、株分けと挿し芽で増やすことができます。

株分けの適期は、植え替えの適期と同じ2月~3月頃です。

挿し芽の適期は、5月~6月頃です。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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