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タンポポとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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植物名
タンポポ
学名

Taraxacum

英名
Dandelion
和名
蒲公英
科名
キク科
属名
タンポポ属
原産地
日本、アラスカ、スカンジナビア、アイスランド、ヒマラヤ

タンポポの特徴

タンポポは、春に明るい黄色の花を咲かせる、キク科の多年草。日本全国の街中や、河原、田畑の畔など身近な場所で見かける、春を代表するような花です。花だけでなく、花の後にできる綿毛も愛らしく、人気があります。

タンポポは、冬の間も葉を地面につけるように、放射状に広げています。この形状をロゼットと呼びます。ロゼットに広がった葉はまんべんなく日光を浴びることができるので、効率よく光合成を行えます。中心から伸びた茎は中が空洞で、その先に花を1つだけ咲かせます。タンポポの花は、花びらのように見えるものが一つ一つ小さな花を形成しています。花は日が昇ると開き、陰ると閉じるを繰り返し、数日で萎れます。萎れると茎は枯れたように下を向き、種子が熟すのを待ちます。種子が完全に熟すと、茎は再度上を向き、真ん丸な綿毛を開きます。開いた綿毛は、風に乗って遠くまで運ばれ、新しい土地で根付き、花を咲かせます。

タンポポは、雨の日は綿毛を開きません。これは綿毛を雨にぬらさずに、効率よく風に乗せようとするタンポポの知恵です。また、根は、地表見える部分からは想像もできないほど深くまで伸びていて、抜くのは困難です。さらに、根や葉茎を折ると白いベタベタとした乳液を出します。この乳液によって、虫の食害から身を守っています。すべては、タンポポが逞しく生き延びるための生存戦略です。

タンポポの学名 Taraxacum は、アラビア語で苦い葉という意味の「tharakchakon」に由来しています。タンポポという和名は、花のフォルムが鼓(つづみ)に似て切ることから、鼓を鳴らすときの「タン」「ポポ」という音に例えて、名付けられたのではないかと考えられていますが、諸説あって定かではありません。英名の「dandelion(ダンデライオン)」や、ドイツ名「Löwenzahn(レーヴェンツァーン)」は、タンポポの葉のギザギザとした鋸歯から連想して名付けられたとされています。フランスやオランダでは、柔らかいタンポポの葉を食用にします。中国では、全草を生薬として利用します。タンポポは、花や綿毛を愛でる以外にも、人々の役に立つ植物として愛されてきた存在です。

タンポポの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 15~50cm
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 黄、白
開花時期 3月~5月

タンポポの花言葉

日本で見られるタンポポの種類

日本は世界でも有数の、多くのタンポポの種類が自生している国です。日本で見られるタンポポには、大きく分けてガクが反り返らないニホンタンポポと、ガクが反り返るセイヨウタンポポがあります。さらにニホンタンポポのなかで、細かく5~7種に分類されています。近畿地方から九州にかけて分布するカンサイタンポポ、信州を中心に分布するシナノタンポポ、静岡県を中心に分布するトウカイタンポポ、これらの品種の特性を併せ持ったカントウタンポポなどがあります。また白い花を咲かせるシロバナタンポポもあり、四国や九州の一部地域では、シロバナタンポポしか咲かないという場所もあるそうです。

セイヨウタンポポは、明治初期に日本に入ってきたとされていますが、今では日本中のいたるところで見かけます。非常に強健で、アスファルトの隙間のような場所からも花を咲かせているのを見かけます。セイヨウタンポポは、授粉に関係なく種子を作ることができる上に、ニホンタンポポよりも種子が軽く、遠くまで飛んでいきやすいので、たくさん広がったと考えられています。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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