ススキの育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ススキ
- 学名
Miscanthus sinensis
- 英名
- Japanese silver grass, Miscanthus
- 和名
- 薄、芒
- 別名・流通名
- 尾花(オバナ)
- 科名
- イネ科
- 属名
- ススキ属
- 原産地
- 南、東アジア
ススキの特徴
ススキは、イネ科の多年草。日本の秋を代表するような植物で、中秋の名月にもススキを飾るのが習わしとなっている他、秋の七草のひとつである尾花(オバナ)とはススキのことを指します。
草丈1~2mほどまで大きくなり、晩夏から秋にかけてすっとした細い葉と茎の間から穂を出します。秋の終わりになると種子を風に乗せて周囲に飛ばします。種子と地下茎で増えるので、次第に群生していきます。
ススキは、日当たりの良い、開けた場所を好みます。秋になると河原や線路わきの土手などの開けた場所で、群になって生えているのを見かけます。冬になってもほぼ草姿を変えずにドライフラワーになるので、その様子を枯れススキと呼び、季語にも使用されています。
ススキは身近な場所で見かける野草ですが、斑入り葉の品種や、あまり大きくならない矮性種など園芸品種も作られています。
ススキの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 1~2m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白~淡黄色 |
開花時期 | 9月~10月 |
ススキの種類

タカノハススキ
- 学名:Miscanthus sinensis f. zebrinus
タカノハススキは、葉に縞模様が入ったススキの仲間。穂がない時期も葉を眺めて楽しめるのが魅力です。

シマイトススキ
- 学名:Miscanthus sinensis f. gracillimus
シマイトススキは、糸のように細い葉に白斑が入ったススキの仲間のグラス類。グリーンの葉のイトススキの斑入り種です。ススキよりも全体的にコンパクトなので、扱いやすいのが魅力です。
ススキの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
開花 |
ススキの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所を好みます。
用土
瘦せ地でも育つ植物です。水はけが良ければ、あまり土壌は選びません。
鉢植えは、山野草の土のような栄養分が少なく、水はけの良い土を選ぶと良いでしょう。
ススキの育て方のポイント
水やり
地植えは、夏期など乾燥が続くような時は、朝か夕方に水やりを行いましょう。それ以外は特に必要ありません。
鉢植えは、表土が乾いたら、鉢底から流れ出てくるくらいたっぷりと与えます。
肥料
特に必要ありません。過肥にすると葉ばかり生長し、穂が上がりにくくなります。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
ススキの詳しい育て方
選び方
株元からしっかりと葉が出ているものを選びましょう。葉の密度が低いものや、持ち上げてみて、株自体が軽いものは避けるようにしましょう。
植え付け
植え付けは、2月~3月の休眠期が適期です。植え付け後は、根と土がなじむように、たっぷりと水やりしましょう。
植え替え・鉢替え
植え替えは、2月~3月の休眠期が適期です。鉢底から根が見えるようになったら、一回り大きな鉢に植え替えるようにしましょう。
花
ススキの花穂が楽しめるのは9月~10月です。風になびく様子が秋の風情を感じさせます。
収穫
花瓶に生けたり、ドライフラワーにして楽しむことができます。
冬越し
地上部は枯れてしまいますが、地下茎は休眠している時期です。枯れた姿をそのままにしておいて枯れススキの風情を楽しむのもよいでしょう。枯れススキを楽しむつもりがなければ、地際から3~5cmを残して刈り取ります。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けで増やせます。2月~3月の休眠期が適期です。