ガイラルディアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ガイラルディア
- 学名
Gaillardia
- 英名
- Gaillardia
- 和名
- 天人菊、大天人菊、細葉天人菊
- 科名
- キク科
- 属名
- テンニンギク属
- 原産地
- アメリカ
ガイラルディアの特徴
ガイラルディアは、南北アメリカ原産のキク科の植物で、品種によって一年草と多年草があります。現在流通しているガイラルディアは、オオテンニンギクとテンニンギクの交配種、それぞれの変種など、数多くの品種が流通し、毎年のように新品種が出ています。
咲き方は一重、八重をはじめ、ユニークな咲き方の品種も作出されています。花色は、黄色、オレンジ、赤など発色の良いものが多いですが、シックな花色もあります。
丈夫で開花期間が長く、発色の良い花色のものが多いので、夏の庭や花壇で活躍します。品種によって草丈が違うため、それぞれに合った場所に植え付けましょう。
ガイラルディアの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
---|---|
草丈・樹高 | 30~100cm |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
花色 | 赤、黄色、オレンジ、葡萄色、複色 |
開花時期 | 5月~11月(品種による) |
ガイラルディアの種類
大天人菊(オオテンニンギク)
Gaillardia aristata
多年草のガイラルディア。舌状花は赤に黄色の覆輪で、草丈は50~90cm程度。
天人菊(テンニンギク)
Gaillardia pulchella
一年草のガイラルディア。たくさんの園芸品種がある。
ガイラルディア・グランディフロラ
Gaillardia grandiflora
大天人菊と天人菊の交雑品種で、たくさんの園芸品種が流通している。
ガイラルディア ・グレープセンセーション
Gaillardia aestivalis var. winkleri ‘Grape Sensation’
原種系のガイラルディアの一種。落ち着いた葡萄色で、開花期間が長い多年草。
ガイラルディアの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花(品種による) |
ガイラルディアの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所で管理します。鉢植えでも地植えでも栽培することができます。
用土
ガイラルディアは特に土質を選ばない草花ですが、乾燥気味の土を好みます。水はけが良く、一般的な草花が育っている場所なら植え付け可能です。
鉢植えは、草花用の培養土で問題なく育ちます。
ガイラルディアの育て方のポイント
水やり
地植えは、根付いてからは特に水やりの必要はありません。乾燥が続いた場合は、たっぷりと与えるようにしましょう。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷりと水やりを行います。
肥料
地植え
多肥を好みません。自然の循環ができている肥えた土ならば、特に与えなくても毎年開花します。
植え付けてから数年しても花付きが悪いようならば、春か秋に緩効性肥料もしくは有機質肥料(園芸用として市販されている固形の油粕など)を与えましょう。
鉢植え
元肥を入れて植え付けし、その後は少なめに緩効性肥料を施しましょう。元肥入りの培養土の場合は、元肥を新たに入れる必要はありません。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
ガイラルディアの詳しい育て方
選び方
株元まで葉が密についた葉の色が美しい、ぐらつきのないしっかりとした苗を選びましょう。
品種がとても豊富です。品種によって一年草と多年草、草丈などの特徴に違いがあるため、植える場所に応じた品種を選びましょう。
種まき
春または秋に種まきをします。直播か育苗箱などにまいて、本葉が2~3枚程度になったら移植します。または、ポットに直接まいて、良い芽を残して育苗すると移植の手間が省けます。
植え付け
草丈が高いガイラルディアは、どちらかというと地植え向きです。品種に適した場所に植え付けましょう。
仕立て方
高性タイプのガイラルディアは支柱を立てて、風で倒れるのを防止します。
剪定・切り戻し
株の姿が乱れてきたら、全体の半分くらいに切り戻して仕立て直します。大幅な切り戻しは夏ごろまでに済ませ、秋になってからは、花がらを摘む程度にします。切り戻すのが遅くなると、秋の返り咲く時期に花を楽しめません。
植え替え・鉢替え
多年草のガイラルディアは、1~2年に一回、一回り大きめな鉢に植え替えましょう。
花
5月~11月に開花します。(開花期間は品種によって若干違います)
終わった花茎はまめに摘み取り、種をつけないようにするとたくさんの花を楽しむことができます。
収穫
切り花として楽しむことができます。
夏越し
暑さには強いですが、過湿にしすぎると弱るため、夏に株が蒸れないように注意しましょう。
冬越し
一年草のガイラルディアは冬前までが寿命です。多年草のガイラルディアは、晩秋に地際で刈り込みます。冬は地上部分がなくなるか、若干株が確認できる程度で生長は止まります。春になると株元から新芽が動き始めます。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
多年草タイプは株分け、挿し芽、一年草タイプは種まきで増やすことができます。