ゲラニウム(フウロソウ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ゲラニウム(フウロソウ)
- 学名
Geranium
- 英名
- Geranium
- 和名
- 風露草(フウロソウ)
- 科名
- フウロソウ科
- 属名
- フウロソウ属
- 原産地
- アジア、ヨーロッパ
ゲラニウム(フウロソウ)の特徴
ゲラニウムは、春から初夏にかけて開花する耐寒性宿根草。風にそよぐように咲く姿は可憐で風情がある草花です。
ゲラニウムの種類はとても豊富で、品種により草丈、花色、花の大きさなどが違います。花の色は、ピンク系濃淡、白、紫系濃淡の他、黒花や複色など、さまざまな品種があります。
花が美しいゲラニウムは、葉のフォルムも品種によってさまざまです。切れ込みのあるもの、小さな葉、大きな葉など、とても魅力的な葉をした種類が多く、花の時期以外もリーフプランツのような使い方ができます。冬は種類や地域によって落葉するものと、多少葉を残すものがあります。
ゲラニウムの開花期間は主に初夏ですが、初夏から秋まで長期間開花する新品種のゲラニウムも登場しています。
高温多湿に弱いため、どちらかというと寒冷地に植栽した方がよく育ちますが、品種を選べば暖地でも育てることができます。適した場所に植栽すると、株が広がるように生長し、たくさんの花が開花します。宿根草なので、植え付けてから3~4年目以降の大株になると花の最盛期はとても見事です。
ゲラニウム(フウロソウ)の詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 15~60cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
花色 | 紫系濃淡、ピンク系濃淡、白、黒、複色 |
開花時期 | 4月~10月(品種による) |
ゲラニウム(フウロソウ)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
開花(品種による) | ||||||||||||
肥料 |
ゲラニウム(フウロソウ)の栽培環境
日当たり・置き場所
ゲラニウムは、日当たりの良い場所から半日陰程度の場所を好みます。真夏の気候が厳しい暖地では、夏以外は日当たりが良く、夏は午前中に太陽が当たって午後は半日陰になるような場所が適しています。
用土
水はけの良い土に植え付けましょう。
鉢植えは、一般的な草花用の培養土でも育てることができます。
ゲラニウム(フウロソウ)の育て方のポイント
水やり
地植えのゲラニウムは、根付いてからの水やりの必要はありませんが、夏の暑さが厳しい地域で極端に土が乾燥する場合は、水やりをしましょう。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。
肥料
春と秋に緩効性肥料、もしくは有機肥料などを施します。
病害虫
特別な病害虫の害はありません。
ゲラニウム(フウロソウ)の詳しい育て方
選び方
花を見て購入したい場合は、春から初夏にかけて開花株が流通します。葉の状態が良く、株元から新しい葉が芽吹いている苗を選びましょう。
同じゲラニウムでも、品種によって草丈がさまざまです。庭や花壇に植える場合は、場所に合った草丈の品種を選びましょう。
種まき
ゲラニウムは種から育てることもできますが、開花までには2年かかります。
植え付け
極端に根を傷めなければ、真夏と霜の降りる時期以外なら植え付け可能です。霜が降り始める前の秋のうちに植え付けておくと、しっかりと根付き、翌春にたくさんの花を楽しめます。
仕立て方
ゆるやかにほふくするように生長します。伸びてきたら、花用の支柱などで起こしてやるとよいでしょう。
剪定・切り戻し
大幅な剪定は必要ありません。古くなった葉、傷んだ葉は株元から取り去りましょう。
植え替え・鉢替え
鉢植えのゲラニウムは、1~2年に一度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花
品種によっても表情に違いはありますが、下を向いていたつぼみが開花とともに起き上がります。
ゲラニウムの開花時期は主に春から初夏の4月~6月です。ただし、ゲラニウム・ロザンネイを代表とする四季咲きのゲラニウムは、春~初夏と秋に開花する四季咲き性です。(暖地と寒冷地では開花時期に違いがあります。)
夏越し
ほとんどのゲラニウムは高温多湿を嫌い、蒸れることによって弱ることがあります。夏の暑さが厳しい地域は、春や秋は日当たりが良く、夏は半日陰程度になるような場所の方が宿根化します。
冬越し
耐寒性があるため、特別な冬越し対策の必要はありません。冬は落葉し、株の存在がわからなくなることがあるので、どこに植え付けてあるのかをわかるようにしておくと他の植物の植え付けなどで根を傷めてしまうことがありません。春になると株元から新しい葉が芽吹いてきます。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けか実生で増やすことができます。種類によってはこぼれ種で増えるものもあります。