スギナ(ツクシ)の育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- スギナ(ツクシ)
- 学名
Equisetum arvense
- 英名
- Field Horsetail
- 別名・流通名
- 土筆、つくし、ツクシ
- 科名
- トクサ科
- 属名
- トクサ属
- 原産地
- 北半球
スギナ(ツクシ)の特徴
スギナはトクサ科トクサ属のシダ植物で、春から夏にかけて青々とした細い葉を旺盛に繁らせます。春になると地面から顔を出すツクシは、スギナの胞子茎(ほうしけい)です。スギナとツクシは地下茎でつながっていて、スギナは光合成をする役割、ツクシは胞子を飛ばす役割を担っています。スギナはシダ植物なので花は咲きません。ツクシは、スギナの「花」のような存在ともいえます。
ツクシは、3月~4月頃、まだグリーンが少ない野原や河原の斜面などに顔を出します。筆を逆さに地面に挿したようなフォルムが印象的で、春の代名詞のような存在です。全体はベージュに近い色で、節に焦げ茶色の袴(ハカマ)が付いています。ツクシは春に地下茎から伸びてきて、胞子を飛ばすと枯れていきます。スギナはツクシより少し遅れて出てきて、夏が終わる頃まで旺盛に生育し、繁茂します。その後、秋に枯れて翌春また出てきます。
「つくし」や「土筆」は春の季語とされているほか、佃煮や卵とじなど、春の味覚として昔から楽しまれています。また、スギナは乾燥させてお茶にして楽しむことができます。
スギナ(ツクシ)の詳細情報
| 園芸分類 | 草花 |
|---|---|
| 草丈・樹高 | 5~15cm程度 |
| 耐寒性 | 強い |
| 耐暑性 | 普通 |
| 開花時期 | 3月~4月(ツクシの生育期) |
スギナ(ツクシ)の育て方カレンダー
| 時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 生育期 | ||||||||||||
| ツクシの生育期 |
スギナ(ツクシ)の栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所から半日陰を好みます。川が近くにある場所を好むので、河原で見かけることの多い野草です。
用土
痩せ地でも育つ強健種ですが、肥沃な土壌であればより生長します。
スギナ(ツクシ)の育て方のポイント
水やり
地植えは降雨に任せて問題ありません。
鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと与えます。
病害虫
特に目立った病害虫の被害はありません。
スギナ(ツクシ)の詳しい育て方
植え替え・鉢替え
鉢底から根が見えるようになったら、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花

スギナは、花が咲かないシダ植物です。胞子の散布を担っているツクシが見られるのは、3月~4月です。
収穫
ツクシの収穫期は、3月~4月です。よく洗ってあく抜きをしてから、卵とじやキンピラにして食べることができます。
スギナは、春から夏に刈り取って、乾燥させたり、炒ったりしてお茶として楽しむことができます。
冬越し
冬は、地上部が枯れて無くなります。特に必要な冬越しの作業はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けで増やすことができます。
- 監修者:LOVEGREEN編集部
LOVEGREEN(ラブグリーン)の編集部アカウントです。ガーデニング、家庭菜園、インドアグリーンなど、幅広い植物ジャンルに精通したメンバーが在籍し、実際の栽培経験にもとづく花・植物の育て方や楽しみ方記事、お庭の取材記事、植物にまつわる企画などを配信しています。



