アイスランドポピーとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • アイスランドポピー
  • アイスランドポピーの花言葉や種類、特徴をご紹介!アイスランドポピーは、細い茎の先に色鮮やかで柔らかな花を咲かせる植物。風にそよぐ可憐な花姿で春の訪れを教えてくれます。
植物名
アイスランドポピー
学名

Papaver nudicaule

英名
Iceland poppy
和名
シベリア雛罌粟
科名
ケシ科
属名
ケシ属
原産地
ヨーロッパ

アイスランドポピーの特徴

アイスランドポピーはケシ科の多年草で、寒冷な気候の地域に分布し、山岳地帯の岩場、砂地の草原などに自生しています。日本には大正時代初期に渡来し、春の花壇を彩る花として親しまれています。本来は多年草ですが、日本の夏の高温多湿にとても弱く枯れてしまうため、秋まきの一年草として扱われています。細い茎の先に、薄紙のような花びらの花を咲かせます。切り花の「ポピー」として流通量が多いのはアイスランドポピーです。

アイスランドポピーは、シベリアで発見されたことからシベリア雛罌粟(シベリアヒナゲシ)と呼ばれていましたが、シベリアの気候がアイスランドに似ていることからアイスランドポピーと呼ばれるようになりました。

アイスランドポピー

同じケシ属の近縁種には、ヒナゲシ(シャーレーポピー)オリエンタルポピーがあります。アイスランドポピーは寒冷地に分布していることから、他のポピーより開花する時期が早いのが特徴です。ヒナゲシは茎を分枝させて花を咲かせるのに対して、アイスランドポピーの茎は、分枝せず一本の茎に一輪の花が咲きます。また、ヒナゲシには伸びた茎に葉が付きますが、アイスランドポピーは分枝せずに株元から茎を伸ばすため、茎に葉がありません。

国内にはアイスランドポピーの花畑が観光名所となっているところが多数あります。カラフルな色のアイスランドポピーが一面に咲いている姿はとても美しく、見事な光景で人気です。

アイスランドポピーの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 30~50cm
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 白、黄色、オレンジ、赤、ピンク、アプリコット色、複色
開花時期 3月~5月

アイスランドポピーの花言葉

 

アイスランドポピーの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
開花

アイスランドポピーの栽培環境

日当たり・置き場所

アイスランドポピーは、日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。

用土

多湿に弱いため、水はけが良い土が適しています。

土が酸性に傾いている場合は、植え付け前に有機石灰などを入れて土壌改良をしておきましょう。すでに草花が植わっている水はけの良い土ならば、すぐに植え付けることができます。

鉢植えのアイスランドポピーは、草花用の培養土で栽培可能です。

アイスランドポピーの育て方のポイント

水やり

地植えのアイスランドポピーは、根付いてからの水やりは必要ありません。

鉢植えのアイスランドポピーは、鉢の表面の土が渇いたタイミングで鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水を与えましょう。

肥料

少ない肥料で育つ草花です。周囲の草花が無肥料でも問題なく開花している場合は元肥を入れなくても栽培できることもあります。

与える場合は、元肥として少なめに緩効性肥料を混ぜ込んで植え付けます。追肥は葉の色や花つきの様子を見ながら与えるか判断しましょう。

鉢植えのアイスランドポピーは、少なめに与えて様子を見ながら追肥しましょう。

病害虫

春先に葉やつぼみがアブラムシに食害されることがあります。

アイスランドポピーの詳しい育て方

選び方

アイスランドポピーの苗は、年明けごろから春まで流通します。長く楽しみたい方は、早めに苗を購入し冬の間に根をゆっくりと張らせて春の開花まで育てましょう。苗は下葉がきれいな緑色をした、一番花が咲いているくらいの若い苗を選ぶと長く楽しむことができます。

種まき

アイスランドポピーの種はとても細かい種です。9月中旬~10月上旬が種まきの適時です。直まきか、ポット苗に数粒ずつまき良い芽を残して間引いて育苗するのが手軽です。種は好光性種子なので、種に覆土の必要はありません。

植え付け

鉢植えのアイスランドポピーの植え付けはいつでも可能ですが、地植えは霜が降り始める前の11月中旬までに植え付けましょう。植え付け時に根をいじらないように注意します。

剪定・切り戻し

終わった花は、茎の元から剪定します。

アイスランドポピー

アイスランドポピーは、3月~5月に開花します。つぼみの時は下を向いていますが、開花とともに上を向く性質があります。花は切り花としても多く流通しています。

収穫

花がらをそのままにしていると種を収穫することができます。花がらをまめに摘み取り、種をつけないよう管理した方が花を長くたくさん楽しむことができます。

夏越し

夏前までの一年草として扱われています。ひと通り花が終わったら株を抜き取ります。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

アイスランドポピーは、種で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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