5月に咲くポピー!シャーレーポピーの魅力と育て方

金子三保子
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シャーレーポピーは5月中旬~下旬ごろに見頃を迎えるポピーです。シャーレーポピーは薄紙のような繊細な花びらで茎が細く、か弱そうですが性質は丈夫。一重咲きのほか八重咲きもあり、色合いもとても豊富な一年草です。シャーレーポピーの魅力と育て方をご紹介します。
目次
シャーレーポピー(ヒナゲシ)とは?
科・属 | ケシ科 ケシ属 |
和名 | ヒナゲシ、グビジンソウ |
英名 |
Shirley poppy Coquelicot(コクリコ・フランス語) |
学名 | Papaver rhoeas |
形態 | 一年草 |
開花期 | 5月~7月 |
シャーレーポピーは、例年、5月中旬~下旬ごろに見ごろを迎えるポピーです。一面に咲き誇るシャーレーポピーの花畑を楽しめる公園が日本全国に何か所もあります。ポピーは1株で植えてもかわいい花ですが、広い空間にたくさんの数のポピーを植栽したポピー畑の光景はとても見事です。もともとのオリジナルは赤ですが、最近は華やかな色、パステルカラー、シックな花色など豊富な花色があります。
アイスランドポピーとシャーレーポピーの見分け方
アイスランドポピー
ポピーは種類がいくつかある草花です。シャーレーポピーと似ている一年草のポピーにアイスランドポピーがあります。花はとても似ていますが見分け方がいくつかあり、まず花の時期がアイスランドポピーの方が若干早く4月ごろ開花します。切り花で流通しているポピーはアイスランドポピーです。
花茎の出方はアイスランドポピーは株元から一本ずつ花茎を伸ばして開花するのに対して、シャーレーポピーは葉っぱがついた花茎が枝分かれしていくつものつぼみをつけます。
シャーレーポピーの葉はうぶ毛のような毛があるのに対して、アイスランドポピーの葉には毛がありません。
シャーレーポピー(ヒナゲシ)の育て方
種まき
シャーレーポピーの種はとても細かい種です。蒔く時期は9月~10月に蒔きます。ポピーの種は光発芽種子なので、発芽するために光が必要な性質のため、種には覆土はしないで種まきします。
ポピーは直根性で移植を嫌う性質のため、種まきは直まきかポット苗に蒔いて間引く方法が一番簡単な方法です。
左・発芽してまもないポピー、右・数か月後のポピー
植え付け
ポピーは直根性で移植を嫌う性質のため、根をいじらないようにして植え付けるのがポイントです。品種によっては1m近くの丈になるものもあるので、植栽する場所は花丈を調べておいて適切な位置に植え付けます。ポピーは植え付けてしまえば育て方は簡単です。
水やり
ポピーは乾燥気味を好む草花です。鉢植えのポピーは、鉢の表面の土が乾いたらたっぷりとを目安に水やりをします。地植えのポピーは根付いてからの水やりは必要ありません。
肥料
ポピーは肥料が多すぎると花付きが悪くなったりするので、元肥以外は少なめに施します。地植えのポピーはすでに草花が植わっている土なら特に肥料をやらなくても育ちます。鉢植えの場合は様子を見て追肥します。
その他のポイント
ポピーは株と株を密に植えすぎると蒸れやすくなります。株間は余裕をもって植栽したほうがうまくいきます。蒸れて黄色くなってしまった葉っぱは取り去りましょう。
シャーレーポピーの花の寿命は、3~4日です。花がらをそのままにしておくと種をつけてしまうので、花びらが散ってきたら早めに花がらを剪定します。まめに花がらを摘み取ると開花期間が伸びます。
シャーレーポピー(ヒナゲシ)のつぼみから開花まで
ポピーは花だけでなく、つぼみの時期から花の後にも魅力がいっぱいの草花です。
ポピーはつぼみの時は、逆Uの字にうなだれているような姿をしています。なんだか水切れでも起こしてしまっているような姿ですね。
開花がもうすぐのシャーレーポピー
急に上を向きます。
開花
花びらが散って、まだおしべがついているポピーの種
ポピーシード
この中に無数の小さなポピーの種ができます。ポピーの種はとても細かい種です。
シャーレーポピー(ヒナゲシ)の豊富な花色
シャーレーポピーの元々の品種の色は赤ですが、園芸種は様々な花色があります。最近はシックな色合いのものも出てきました。
白に近いピンクのシャーレーポピー
シックな紫色のシャーレーポピー
シャーレーポピーとヤグルマギクの花畑
一面に咲き誇るシャーレーポピーの花畑を楽しめる公園が、日本全国に何か所もあり、5月の中旬くらいに例年見ごろを迎えます。
シャーレーポピーは1株で植えてもかわいい花で初夏のガーデニングにおすすめです。また、広い空間のシャーレーポピーの群生はとても見事なので、機会があればシャーレーポピーの畑を見に行かれてはいかがでしょうか。
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