ノアザミ（野薊）とは？育て方・栽培方法｜植物図鑑
- 植物名
- ノアザミ（野薊）
- 学名
Cirsium japonicum
- 英名
- Japanese thistle
- 和名
- 野薊
- 別名・流通名
- ドイツアザミ
- 科名
- キク科
- 属名
- アザミ属
- 原産地
- 日本
ノアザミ（野薊）の特徴
ノアザミは、キク科アザミ属の多年草で、日本固有種のアザミです。アザミの仲間の多くは、夏から秋にかけて開花しますが、ノアザミは春から初夏まで咲く品種で、春の季語にもなっています。田畑の畔、野原など、身近な場所で見かける草花。園芸種として流通しているドイツアザミは、このノアザミを改良して作出された園芸品種です。
ノアザミの花は、花径3～4cmの赤紫色、花径の先に上向きに咲きます。総苞と呼ばれる花の下の部分は、球形に近いフォルムで直径2cm程度、総苞片はウロコのように閉じていて、触るとベタベタと粘着きます。白い花を咲かせるシロバナアザミという品種もあります。よく似た品種にノハラアザミがありますが、こちらは総苞に粘着きがない点で見分けられます。
ノアザミ（野薊）の詳細情報
| 園芸分類 | 草花 |
|---|---|
| 草丈・樹高 | 50～100cm |
| 耐寒性 | 普通 |
| 耐暑性 | 強い |
| 花色 | 赤紫 |
| 開花時期 | 4月～6月 |
ノアザミ（野薊）の種類
シロバナアザミ
- 学名：Cirsium japonicum f. leucanthum
シロバナアザミは、ノアザミの白花を咲かせる品種。時折赤紫の花に交じってポツンと咲いていることがあります。
ノアザミ（野薊）の育て方カレンダー
| 時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 開花 | ||||||||||||
| 植え付け | ||||||||||||
| 植え替え |
ノアザミ（野薊）の栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通し、水はけの良い土壌を好みます。常に湿っているような場所では、生長が鈍くなったり、花付きが悪くなります。
用土
水はけが良く、肥沃な土壌を好みます。植え付け前に赤玉土や腐葉土を混ぜ込んでおきましょう。
鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。
ノアザミ（野薊）の育て方のポイント
水やり
根付いてからは特に必要ありません。乾燥が続くようなときは、様子を見て水やりしてください。
鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと水やりします。
肥料
春と秋に緩効性肥料を施します。
病害虫
風通しが悪いとうどんこ病が発生することがあります。混みあった葉や、咲き終わった花がらを整理し、風通しが良くなるように管理しましょう。
ノアザミ（野薊）の詳しい育て方
選び方
葉の色つやが良いもの、徒長していないものが良い株です。花芽が上がっていれば、すぐに花を楽しめます。
種まき
2月～3月が種まきの適期です。種から発芽したものは、翌年以降に開花します。
植え付け
植え付け適期は、3月～4月、元肥や腐葉土を入れて植え付けます。水はけの良い環境を好むので、少し高植えにするとよいでしょう。植え付け後は、たっぷりと水やりします。
仕立て方
開花時には草丈100cmほどまで高くなります。適宜支柱を添えるようにしましょう。
剪定・切り戻し
種を採取する予定がなければ、花後に花がらを摘み取ります。
植え替え・鉢替え
植え替え適期は、3月～4月です。鉢底から根が見えるようになったら、一回り大きな鉢に植え替えます。
花
ノアアザミや園芸品種のドイツアザミは、4月～6月に花を咲かせます。
収穫
花が咲いたら、切り花にして生けて楽しむことができます。
冬越し
冬は、地上部が枯れたようになって休眠します。特に必要な冬越しの作業はありません。
増やし方（株分け、挿し木、葉挿しなど）
種まきで増やすことができます。
