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ナズナ(タラスピ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • ナズナ
  • ナズナ
植物名
ナズナ(タラスピ)
学名

Capsella bursapastoris (ナズナ)

Thlaspi arvense (グンバイナズナ)

英名
Shepherd's purse
和名
薺(なずな)、軍配薺(ぐんばいなずな)
別名・流通名
タラスピ
科名
アブラナ科
属名
ナズナ属、グンバイナズナ属
原産地
中国、ヨーロッパ

ナズナ(タラスピ)の特徴

ナズナ(タラスピ)は、アブラナ科の越年草です。ナズナは、中国からタラスピはヨーロッパから渡ってきたと考えられていて、帰化植物として日本の山野に自生しています。ナズナ(タラスピ)と呼ばれる植物には数種類あり、日本に自生しているものは、ナズナ属(Capsella)、グンバイナズナ属(Thlaspi)、マメグンバイナズナ属(Lepidium)などがあります。
身近な場所で見かけるものは草丈10~20cm程度ですが、原産地では60cm程度まで大きくなるものもあります。最近は切り花として輸入のナズナ(タラスピ)が出回るようになりました。輸入のナズナ(タラスピ)は、日本で見かけるグンバイナズナよりも草丈が高く、50~60cm程度の長さがあります。切り花として流通する際には、タラスピという学名で呼ばれることが多いようです。

越年草とは、秋に芽吹いて、グリーンの葉を出したまま越冬し、春に開花して枯死していくサイクルの植物のことです。一、二年草といういい方もします。冬でも葉を絶やさないナズナ(タラスピ)は、邪気を払う、霊力を秘めた植物だと信じらていました。春の七草にも数えられ、七草粥に入れて食べるのもナズナ(タラスピ)の霊力の恩恵にあずかろうとする意味があります。また、漢方では、乾燥させたものを斉(さい)という生薬として利用します。

ナズナ(タラスピ)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 10~60cm
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色
開花時期 4月~7月

ナズナ(タラスピ)の種類

ナズナ

  • 学名:Capsella bursapastoris 
  • 属名:ナズナ属

ナズナは、中国から渡来したと考えられている帰化植物。日本の風土に馴染み、身近な場所に自生しています。冬は緑の葉をロゼットに広げて越冬し、春に花を咲かせると枯れていきます。

グンバイナズナ

  • 学名:Thlaspi arvense 
  • 属名:グンバイナズナ属

グンバイナズナは、ヨーロッパ原産の越年草。身近な場所に自生している帰化植物です。花径に縦にずらっと並ぶ種がの中央がハート型のようにくぼんでいて、相撲の軍配のように見えるというのが名前の由来です。

カラクサナズナ

  • 学名:Lepidium didymum
  • 属名:マメグンバイナズナ属

カラクサナズナは、マメグンバイナズナ属の越年草。南米原産の帰化植物で、身近な場所で自生しています。種にふくらみがあるのが特徴です。

ナズナ(タラスピ)の名前の由来

ナズナ(タラスピ)の花は、先端の白いふわっとした部分で、2~3mm程度の小さな花を集合して咲かせます。茎に連なるようについているグリーンの平たく丸いものは、葉でも花でもなく種子です。グンバイナズナの名前の由来は、この種子が、軍配に似ているからということです。軍配とは、昔の武将が指揮をとるのに手にしていたうちわ状のもの。現在は相撲の行司が判定のために手に持っている道具です。ナズナという名前の由来は、「愛でる草」という意味の「撫で菜」が変化したものだといわれています。また、ぺんぺん草という別名は、茎についている平たい種が、三味線のばちに似ていることに由来しています。

ナズナ(タラスピ)の花言葉

ナズナ(タラスピ)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花

ナズナ(タラスピ)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりの良い場所を好みます。

用土

肥沃な方が花付きは良くなりますが、痩せ地でも育ちます。それほど土壌は選びません。

ナズナ(タラスピ)の育て方のポイント

水やり

地植えは、降雨にまかせて問題ありません。

鉢植えは、表土が乾いたら、鉢底から流れてくるくらいたっぷりと水やりします。

肥料

特に必要ありません。

病害虫

特に目立った病害虫の被害はありません。

ナズナ(タラスピ)の詳しい育て方

選び方

下の方の葉が黄色くなっていない、しっかりとしたものを選びましょう。

植え付け

植え付けは、秋か春が適期です。

剪定・切り戻し

夏には枯れていく越年草です。剪定の必要はありません。

植え替え・鉢替え

夏には枯れていく越年草なので、植え替えの必要はありません。

ナズナの花は総状花序といって、小さな花の集合体です。一つの花は、直径3~2mm程度の非常に小さな花です。花色は白、4枚の花びらを十字型に広げます。 総状花序の外側から咲いていくので、咲き始めのナズナの花は、外側だけが白く、中心はツブツブしたつぼみが残っていて、花なのか実なのかわからない不思議な魅力があります。 ナズナの花は咲き終わると種子になりながら、上の伸びた茎の先にまた総状花序をつけます。このため、茎の途中に葉のように見える種が連なる、あの不思議な草姿が出来上がります。

春に花びらが4枚の小さな白い花をいくつも集合させるように咲かせます。

収穫

早春の柔らかい葉を摘んで、お粥やおひたし、天ぷらにして食べることができます。また、花が咲いている4月~7月の間はいつでも収穫できます。ふんわりとした小さな白い花は、ジャムや薬の空き瓶のような小瓶に生けておくだけで絵になります。

夏越し

夏には枯れていく越年草です。夏越しはしません。

冬越し

冬は葉を出して越冬します。特に必要な冬越しの作業はありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ナズナ(タラスピ)は、種子で増やせます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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