ハマダイコン(浜大根)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ハマダイコン(浜大根)
- 学名
Raphanus sativus var. raphanistroides
- 英名
- East Asian wild radish
- 和名
- 浜大根
- 科名
- アブラナ科
- 属名
- ダイコン属
- 原産地
- 日本、朝鮮
ハマダイコン(浜大根)の特徴
ハマダイコンは日本の沿岸部の砂地や河原に自生する、アブラナ科ダイコン属の越年草です。栽培用の大根が野生化したものというよりも、外来種の野生大根が帰化植物となったと考えられているようです。
草丈は30~70㎝ほどで、春に伸びた花茎の先に菜の花に似た薄紫色から白色の花を咲かせます。花びらは4枚です。群生していることが多いので、一面にハマダイコンが咲き誇っている景色に出会うこともあります。
葉や花は野菜の大根にそっくりですが、根は太くなりません。ハマダイコンの根は細くて繊維質が多く、野菜の大根のように美味しいものではありませんが、おろすと大根おろしよりさらに辛い大根おろしになると言われています。咲く前の花芽はお浸しに、葉は塩漬けや炒め物に使えたり、種子も食べることが出来るようです。
ハマダイコン(浜大根)の詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 30~70㎝ |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
花色 | 薄紫色~白 |
開花時期 | 3月~5月 |
ハマダイコン(浜大根)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
種まき |
ハマダイコン(浜大根)の栽培環境
日当たり・置き場所
ハマダイコンは日当たりの良い場所を好みます。
用土
ハマダイコンは、痩せ地でもよく育つ丈夫な植物です。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
ハマダイコン(浜大根)の育て方のポイント
水やり
地植えのハマダイコンは、特に水やりの必要はありません。
鉢植えのハマダイコンは、表土が乾いたらたっぷり水やりしましょう。
肥料
肥料を与えなくても育ちますが、大きく育てたいときは植え付ける際に元肥を混ぜ込み、随時適量の追肥を行います。
病害虫
アブラムシが発生することがあります。見つけ次第対処しましょう。
ハマダイコン(浜大根)の詳しい育て方
選び方
下の方の葉が黄色くなっていない、花芽の多い苗を選びましょう。
種まき
ハマダイコンは、秋に芽吹いて越冬する越年草です。6月~9月頃、茶色くなったサヤの中に入っている黒い種を出してまきます。移植を嫌うので、畑や鉢に直接種をまきましょう。
植え付け
ハマダイコンの植え付けは、春の暖かい日に行います。
植え替え・鉢替え
ハマダイコンは直根性なので移植を嫌います。植え替えはおすすめしません。
花
3月~5月に薄紫色~白い花を咲かせます。株によって紫色が強かったり、白が強かったり様々です。
収穫
ハマダイコンは、普通の大根のようには根が太くなりません。繊維質が多くて辛く、味も美味しいとは言えませんが、煮たりすりおろすなどして食用に用いることはできます。
初夏、花が咲き終わった後にサヤ状の種子をつけます。緑色の種子は食用にでき、茶色く熟したものは中の黒い種を種まきに使います。
夏越し
ハマダイコンは夏は生育期です。特に必要な夏越しの作業はありません。
冬越し
ハマダイコンは越年草です。地表にロゼット状にグリーンの葉を広げて越冬します。特に必要な冬越しの作業はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種まきで増やせます。こぼれ種でもよく増えます。