ルナリア(ゴウダソウ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ルナリア(ゴウダソウ)
- 学名
Lunaria annua
- 英名
- Lunaria
- 和名
- 合田草(ゴウダソウ)、銀扇草(ギンセンソウ)
- 別名・流通名
- Money Plant
- 科名
- アブラナ科
- 属名
- ゴウダソウ属
- 原産地
- ヨーロッパ
ルナリア(ゴウダソウ)の特徴
ルナリアは、春から初夏にかけて紫や白い花を咲かせるアブラナ科の二年草。秋にまくと、開花するまでには二年かかります。花はアブラナ科の花に多い、十字型の花を多数咲かせます。
ルナリアは花後に実る種のサヤの形がユニークで、庭や花壇に植栽すると、花の時期と果実の時期では雰囲気ががらりと変わり、植栽として面白い存在になります。サヤは、最初は楕円で徐々に丸くなり、うちわのような形になります。平べったい形で、平均して4~6個程度の種が入り、外側からでも種の数が確認できます。種がはじけたあとの光沢のあるサヤの仕切りは、日持ちのするドライフラワーになり、白い色の「晒しルナリア」や染色されたものが流通しています。
学名のLunariaは、ラテン語の月を意味するlunaに由来し、丸いサヤの形を月に例えたことによります。和名の合田草は、ルナリアの種をパリから日本に初めて持ち帰った、木版画家の合田清氏の苗字にちなみます。
ルナリア(ゴウダソウ)の詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 40~100cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
花色 | 紫、白 |
開花時期 | 4月~6月 |
ルナリア(ゴウダソウ)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき(地域による) | ||||||||||||
開花 |
ルナリア(ゴウダソウ)の栽培環境
日当たり・置き場所
ルナリアは日当たりと風通しの良い場所を好みます。高温多湿を嫌うので、真夏以外は日当たりが良く、真夏は半日陰程度が最適です。
用土
他の草花が育っている水はけの良い土なら、さほど土を選びません。
鉢植えのルナリアは、花用の培養土で問題なく育ちます。
ルナリア(ゴウダソウ)の育て方のポイント
日常の管理
生長すると1m近くなる場合があるので、支柱などで風対策をするとよいでしょう。
水やり
地植えは、植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。
肥料
春と秋に緩効性肥料もしくは有機肥料などを株元に施します。
ルナリア(ゴウダソウ)の詳しい育て方
選び方
種から育てるか、苗で購入するかのどちらかです。苗で購入する場合は、虫食いあとのない、葉の色がきれいな苗を選びましょう。
種まき
ルナリアは春にまくと翌年、秋に種をまくと翌々年に開花します。温暖地では秋、寒冷地では春の桜が開花する頃に種をまきましょう。
たくさんの苗が必要なら、箱にまいて発芽したものをポットに移植、少しの苗数でよい場合は、ポットにまいて間引く方法が簡単です。
直根性のため、移植の際は、根を傷つけないように注意しましょう。
植え付け
種まきから育てた苗は、根が回ってきたら定植します。秋まきは真冬になる前、春まきは梅雨入り前までが適時です。それ以外でも真夏と霜の降りる時期以外なら、植え付け可能です。
ルナリアは直根性のため、根を傷つけないよう注意して植え付けましょう。蒸れには弱いため、隣の植物との間隔は広めにとります。1m近い背丈になることもあるので、植え付け場所も生長後の高さを意識して決めましょう。
花
春から初夏にかけて、たくさんの花が開花します。
サヤがはじけたあとの状態をドライフラワーとして楽しみたいなら、終わった花を剪定せずにそのままにしておきましょう。花だけを楽しみたい場合は、終わった花は早めに摘み取ります。
収穫
種が入っているのが確認できるサヤ
7月から8月くらいに緑色だったサヤが茶色になったころに剪定し、サヤを下にして壁などに吊り下げて乾燥させます。
乾燥してきたら種と外皮を取り除くとドライフラワーとして完成します。
夏越し
高温多湿に弱いため、隣の植物と触れ合って蒸れたりしないよう、風通しの良い状態にしないと、梅雨から夏の間に蒸れて枯れこむことがあります。
冬越し
耐寒性があるため、特別な冬越しの必要はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種で増やします。