ルナリア(ゴウダソウ)とは?育て方とドライフラワーの作り方

金子三保子

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ルナリアは花のあとも魅力的なアブラナ科の二年草。ルナリアの育て方、ドライフラワーの作り方をご紹介します。

目次

ルナリア(ゴウダソウ)とは?

ルナリア

ルナリアは、春から初夏にかけて紫や白い花を咲かせるアブラナ科の二年草。アブラナ科の花に多い、十字型の花が春に多数開花します。

 

ルナリア

ルナリアは花のあとに実る種が入っているサヤの形がとてもユニーク。花の時期と果実の時期では雰囲気ががらりと変わり、春から初夏の植栽として面白い存在になります。

さらに種がはじけたあとの光沢のあるサヤの仕切りは、日持ちのするドライフラワーになり、白く脱色した「晒しルナリア」や染色されたものが流通しています。

学名のLunariaは、ラテン語の月を意味するlunaに由来し、丸いサヤの形を月に例えたことによります。和名の合田草(ごうだそう)は、ルナリアの種をパリから日本に初めて持ち帰った木版画家の合田清氏の苗字にちなみます。英名ではサヤの形からMoney Plantと呼ばれています。

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ルナリア(ゴウダソウ)の種まき

ルナリア 種まき

ルナリアの種は大きめで扱いやすい種の形をしています。春にまくと翌年、秋に種をまくと翌々年に開花します。温暖地では秋、寒冷地では春が種まきの時期です。

箱にまいて発芽したものをポットに移植して育苗するか、少しの苗数でよければ、ポットに直接種をまいて間引く方法が簡単です。

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ルナリア(ゴウダソウ)の育て方

ルナリア

ルナリアの下葉。株元付近の葉は大きなサイズです。

植え付け場所

ルナリアは日当たりと風通しの良い場所を好みます。高温多湿を嫌うので、真夏以外は日当たりが良く、真夏は半日陰程度が最適です。生長すると1m近くになる場合があるので、支柱などで風対策をするとよいでしょう。

 

ルナリア

丸一年、写真のように下葉のみの状態です。梅雨や長雨の時期に過湿にならないように注意すれば、育て方自体は簡単です。開花時期になると、株元から花茎が伸びて開花します。

 

花が終わって引き抜いたルナリアの根

直根性のため、植え付けの際は根を傷つけないように注意しましょう。

水やり

地植えは、植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。過湿を嫌うため、水のやり過ぎには注意しましょう。

肥料

春と秋に緩効性肥料もしくは有機肥料などを株元に施す程度で十分です。地植えの場合は、他の草花が肥料を与えなくても花が開花している土なら、あえて施さなくてもよい場合もあります。状況に合わせて与えましょう。

病害虫

アオムシアブラムシヨトウムシなど。

アブラナ科の植物が好きなアオムシに注意しましょう。日々、虫に食われていないか葉をチェックし、早めに対処します。私が育てた限りでは、病害虫の害なく開花までスムーズでした。

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ルナリア(ゴウダソウ)の花

一番花

ルナリア 一番花

ルナリアの一番花の時期は、その年の気象にもよりますが東京だと4月上旬頃です。株元から長い茎が伸びて、頂点や脇からたくさんの花茎が伸びて開花します。

 

ルナリア 花

花の形はアブラナ科の花に多い十文字型をしています。色は白のほか紫があり、切り花にもできます。花を長く楽しむためだけなら、花がらはこまめに摘みとった方がよいのですが、ドライフラワーとして楽しみたいなら終わった花を摘み取らずにそのままにしておきます。草丈は1m近くまで生長します。

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花のあとも魅力的!ルナリア(ゴウダソウ)のドライフラワーの作り方

ルナリア 種 さや

花がらを摘まずにそのままにしておくと、次第に種のサヤができます。サヤは平べったくて、最初は楕円形で徐々に丸くなり、うちわのような形に。1つのサヤの中には平均して4~6個程度の種が入り、外側からでも種の数が確認できます。

 

ルナリア

7月くらいに緑色だったサヤが茶色になったころに剪定し、サヤを下にして壁などに吊り下げて乾燥させます。乾燥してきたら種と外皮を取り除くとドライフラワーとして完成します。収穫時にすでに完全に乾燥していれば、吊り下げ乾燥は省いて、サヤを取り去る作業ができます。

ちょうど種ができる時期は梅雨と重なるため、収穫のタイミングは前日から晴れている日に作業することをおすすめします。雨続きの湿気の多い日に収穫するとカビが発生しがちです。

 

ルナリア

剪定前にサヤがはじけているものも。

 

ルナリア サヤ

ルナリアのサヤは、中に一枚の仕切りがあり、その両側に種ができる構造です。この中の仕切りがとても美しいドライフラワーになります。写真は種がはじける直前。両側のサヤがめくれて、仕切りが顔をのぞかせた状態です。

ルナリア(ゴウダソウ)のドライフラワーの作り方

ルナリア(ゴウダソウ)

サヤの両側をはがし、仕切りだけを残します。完全に乾燥していれば、力を入れなくても簡単にはがすことができます。仕切りは薄くて繊細なので、優しい力加減で作業しましょう。

 

ルナリア(ゴウダソウ)

左がサヤを外したもの、右がサヤがついているルナリア。

 

ルナリア

ドライフラワーの完成。作業時間は数分です!商品として白く脱色したものもありますが、自然の状態のドライフラワーは生成り色の優しい色、パラフィン紙のような触感です。

 

ルナリア

右が開花初期に咲いたもの、左が後期に咲いたもの。サヤの大きさはさまざまです。

ルナリア(ゴウダソウ)のドライフラワーの日持ち

ルナリア

花もののドライフラワーより長持ちします。長持ちさせるポイントは、湿気の多い空間(キッチン、トイレなど)に飾らないことです。ふにゃふにゃしたり、ほこりがたまって取れなくなったら潔く処分しましょう。

棚に横たえて飾っておくだけでも質感やフォルムが美しいおしゃれなインテリアアイテムになります。写真のようにシンプルに一種類で花瓶に生けたり、複数のドライフラワーとして組みあわせても。スワッグの材料にもなりますが、衝撃に弱いため、束ねる時に他の素材とぶつからないように優しく取り扱いましょう。

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ルナリア(ゴウダソウ)の種の保存

ルナリア(ゴウダソウ)

種をサヤから取り外し、種が完全に乾燥したら冷蔵庫の野菜室で種まきの時期まで保管しましょう。二年草なので、この種を秋にまいて花が咲くのは翌々年の春です。

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花だけでなく、花のあとにも魅力がいっぱいの草花、ルナリア。庭で育ててみませんか。

 

▼編集部のおすすめ

ルナリア(ゴウダソウ)

  • ルナリアは、春から初夏にかけて紫や白い花を咲かせるアブラナ科の二年草。秋にまくと、開花するまでには二年かかります。花はアブラナ科の花に多い、十字型の花を多数咲かせます。 ルナリアは花後に実る種のサヤの形がユニークで、庭や花壇に植栽すると、花の時期と果実の時期では雰囲気ががらりと変わり、植栽として面白い存在になります。サヤは、最初は楕円で徐々に丸くなり、うちわのような形になります。平べったい形で、平均して4~6個程度の種が入り、外側からでも種の数が確認できます。種がはじけたあとの光沢のあるサヤの仕切りは、日持ちのするドライフラワーになり、白い色の「晒しルナリア」や染色されたものが流通しています。 学名のLunariaは、ラテン語の月を意味するlunaに由来し、丸いサヤの形を月に例えたことによります。和名の合田草は、ルナリアの種をパリから日本に初めて持ち帰った、木版画家の合田清氏の苗字にちなみます。  

 

 

 

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金子三保子
金子三保子

フラワーコーディネーター、フォトグラファー、ライター。 2022年6月、日東書院本社より「植物のきもち ~がんばりすぎないガーデニング」出版。 ギフトや装花などのフラワーコーディネート、自身でコーディネートした作品の撮影、雑誌や会員情報誌への提案など幅広く活動中。現在は植物に関する記事の執筆にも携わる。庭仕事はライフワーク。映画「余命1ヶ月の花嫁」ブーケ製作。

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