スイートピーとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- スイートピー
- 学名
Lathyrus odoratus
- 英名
- Sweet pea
- 別名・流通名
- 麝香連理草
- 科名
- マメ科
- 属名
- レンリソウ属
- 原産地
- イタリア
スイートピーの特徴
スイートピーは、マメ科のシチリア島原産のつる性一年草または宿根草。巻きひげを絡ませながら2m近くまで伸び、長い花柄の先に蝶形の花がつきます。芳香があり、別名ジャコウレンリソウ(麝香連理草)と呼ばれています。品種数が多く開花時期によって冬咲き種、春咲き種、夏咲き種に分けられます。また矮性種もあります。種や苗として最も流通しているのは、春咲き品種です。
切り花の流通も多く、11月ごろから春咲き品種の出回りが始まります。もともとカラーバリエーションが豊富な花ですが、特殊なインクを吸わせて作る染めの花もあります。
近年、染めの技術が飛躍的に進化し、一見、染めとは思えないニュアンスのある色合いのものも流通しています。
こちらの図鑑では、主に春咲き品種の育て方をご紹介します。
スイートピーの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 50~200cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
花色 | 白、赤、ピンク、黄色、オレンジ、紫、青、複色 |
開花時期 | 4月~6月(春咲き品種) |
スイートピーの種類

スイートピー・アズレウス
Lathyrus sativus var. azureus
春咲きの一年草。スイートピーの青花種。一般的な種類より花は小さく、つるの伸びも1m以内。

宿根スイートピー
Lathyrus latifolius
夏咲きの宿根草。切り花の流通も多い。別名サマースイートピー。
スイートピーの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
スイートピーの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所を好みます。つる性なので、這わせる道具(フェンス、支柱、ネットなど)を用意しましょう。
用土
土が酸性に傾いている場合は、種まきの2週間前までに苦土石灰をまいて土壌改良をしておきましょう。マメ科のスイートピーは連作を嫌う性質があるので、昨年植えた場所には植えないようにします。
鉢植えは、一般的な草花用の培養土で栽培可能です。
スイートピーの育て方のポイント
水やり
基本的には乾かし気味に育てます。
地植えは、根付いてからの水やりの必要はなく、降雨にまかせます。
鉢植えは、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水やりをしましょう。
肥料
スイートピーは、肥料は少なめでも育つ草花です。与えすぎると葉茎ばかり伸びるので、既定の量より控えめに施しましょう。
スイートピーの詳しい育て方
選び方
ポット苗は、葉の色が濃く、つるが伸びすぎていない苗を選びましょう。
種まき
春咲きのスイートピーは、10月が種まき適期です。種の中には皮が厚く発芽しにくいものがあるため、まく前に全体が浸るほどの水につけて数時間吸水させます。ふくらまず吸水していない種は表皮に傷をつけてからまくと発芽しやすくなります。ポットに数粒ずつまき、良い芽を残して育苗すると移植の手間が省けて手軽です。
植え付け
直根性なので、根を触らないようにして植え付けます。日当たりが良く、フェンスなどのつるを這わせるものがある場所に植え付けます。
プランター栽培は、支柱とネットを用意しましょう。
仕立て方
つるを這わせる何かが必要です。トレリス、フェンス、支柱、行灯などに誘引しながら育てます。巻きひげを出して絡みながら生長します。伸ばしたい方向に誘引しながら栽培しましょう。
摘芯(摘心)・摘果
発芽後に茎が7~8節伸びたら摘芯をしましょう。わき芽が伸びて花付きが良くなります。ただし、矮性のスイートピーは、摘芯の必要はありません。
花
春咲きのスイートピーは、4月~6月に開花します。花がら摘みは、花色があせてきたころを目安に行います。
収穫
切り花として楽しむことができます。花は、下から上に向かって咲き進みます。終わった花は取り去ると、最後まできれいに見えます。
冬越し
霜が降りる地域は、霜よけが必要です。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種で増やすことができます。