ひまわり(向日葵)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ひまわり(向日葵)
- 学名
Helianthus
- 英名
- Sunflower
- 和名
- 向日葵
- 科名
- キク科
- 属名
- ヒマワリ属
- 原産地
- 北アメリカ
ひまわり(向日葵)の特徴
ひまわりは、北アメリカ原産の一年草で、すくっと立ちあがった茎から太陽のような大輪の花が開花します。学名のヘリアンサスは「太陽の花」という意味で、漢字だと「向日葵」と書きます。
ひまわりというと草丈の高いものをイメージしがちですが、品種改良によって草丈20cmほどのプランター栽培向きのものや八重咲き品種などもあり、バラエティに富んでいます。また、花色も一般的な黄色のほか、レモンイエローや白っぽい黄色など豊富です。最近はオレンジ、ダークレッド、茶系、黒系、複色など多数の品種があり、毎年のように新品種が登場しています。
ひまわり(向日葵)の詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | ~2m程度 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 黄、オレンジ、白、濃赤、茶、黒など |
開花時期 | 7月~9月頃 |
ひまわり(向日葵)の種類
ひまわり 東北八重
ひまわり モネのひまわり
ひまわり ビンセントネーブル
ひまわり ビンセントクリアオレンジ
ひまわり ビンセントクリアレモン
ひまわり サンリッチバレンシア
ひまわり サンリッチオレンジ
ひまわり サンリッチレモン
ひまわり レモネード
ひまわり プロカットレッド
ひまわり プロカットプラム
ひまわり(向日葵)の花のつくり
一輪に見えるひまわりの花は、たくさんの小花が集まってできています。このような構造のことを頭状花序といい、ひまわりが属するキク科植物の特徴です。
いわゆる花びらの部分は1枚1枚が独立した花(舌状花ゼツジョウカ)です。黒っぽい中心部分もひとつひとつが花(筒状花トウジョウカ)で、外側から中心に向かって徐々に開花します。
ひまわり(向日葵)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
ひまわり(向日葵)の栽培環境
日当たり・置き場所
ひまわりは太陽が大好きな花です。日当たりと風通しの良い場所に植えましょう。風通しが悪いと病害虫の害にあいやすくなります。
用土
ひまわりは、土質を特に選ばなくても育つ丈夫な花です。土地が肥えているなら肥料がなくても育ちます。
鉢植えのひまわりは、水はけが良く、排水性と適度な保水性のある土が適しています。市販の草花用培養土でも問題なく育ちます。
ひまわり(向日葵)の育て方のポイント
水やり
地植えのひまわりは、日照りが続き、土の表面が地割れするような日が続く以外は、降雨に任せて問題ありません。
鉢植えのひまわりは、鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと水を与えます。いつもじめじめしているのを嫌うので、水のやりすぎには注意しましょう。
肥料
土地が肥えているなら肥料がなくても育ちます。
鉢植え栽培は、植え付け時に元肥として緩行性肥料を施します。以後、使用している肥料の追肥のタイミングを守って施します。肥料が切れると下葉が黄色く枯れこんでくるので目安にしましょう。
ひまわり(向日葵)の詳しい育て方
選び方
ひまわりの苗は、初夏~8月ごろまで出回っています。本葉が5~6枚までが移植のタイミングなので、苗を購入する際は、育ちすぎていないものを選びましょう。
苗の選び方は、葉が生き生きとした緑色でつぼみがついているもの、花や葉の表と裏をよく見て病害虫の害がないかをチェックして健康な苗を選ぶようにします。
種まき
ひまわりは種から育てることも比較的簡単です。最近は色々な品種があるので、こだわった色や咲き方のひまわりを育ててみたい方は種から育ててみてはいかがでしょうか。
ひまわりは、品種によって矮性から高性まで草丈がさまざまです。また、1本立ちで咲くタイプから分枝して咲くタイプのものなど、生長の仕方も色々とあります。自分の栽培スペースにあわせた背丈、生長の仕方のひまわりを選びましょう。
ひまわりを直まきする場合は深さ1~2センチ程度の穴をあけて種を2~3粒まきます。株間は高性種は50~60センチ、普通種は15~20センチ程度が目安です。ただし、最近は草丈のバリエーションが豊富で、品種によって株間も違います。種の袋の裏面に書いてある株間を確認して植え付けるとよいでしょう。
種まきの時期
発芽適温が20~25℃と高めなので、4月下旬以降に種まきをします。
ひまわりの種の性質
ひまわりの種は嫌光性です。種をまいたら必ず覆土をしましょう。種には発芽に光が必要なものと光を嫌うものがあります。ひまわりのような光を嫌うタイプの種は、光を直接受けていると発芽しません。種をまいたら土をかぶせるのがポイントです。
ひまわりの摘芯
本葉が5~6枚くらいになったら、芽の先を摘むと脇芽が出て丈が抑えられた花数の多い株になります。その分、ひとつひとつの花は小さくなります。ただし、1茎1花の1本立ちタイプのひまわりは摘芯は行いません。最近の品種は、分枝性のものや矮性種もあって、摘芯をしないでも枝分かれしてたくさんの花が咲くものもあり、それらは摘芯の必要はありません。
植え付け
ひまわりは太陽が大好きな花です。日当たりと風通しの良い場所に植えましょう。風通しが悪いと、病害虫の害にあいやすくなります。
ひまわりの根の性質
ひまわりの根は直根です。移植を嫌うので、何度も植え替えたりすることはできないと思った方がよいでしょう。ポット苗から植え替える時は、根を触らないように注意して植え替えます。
仕立て方
背丈が高くなるひまわりは、支柱を添わせて風による倒壊を予防しましょう。
剪定・切り戻し
分枝性タイプのひまわりは、花が終わったら花がらを摘み取り(矢印部分)、その下にある花に栄養を回すようにしましょう。
植え替え・鉢替え
ひまわりは一年草なので植え替えの必要はありません。
花
ひまわりの花の開花時期
4月の終わりに種をまくと、一番花は6月下旬頃に開花します。その後、9月頃まで開花が続きます。花がらや傷んだ葉はこまめに取り去ると、きれいな見た目を保ちます。
収穫
ひまわりの種を収穫したい場合は、花がらを摘まずにそのままにしておくと、中心部分が種となります。ただし、F1品種は種をとることができない性質です。
夏越し
ひまわりは暑さに強い花なので、特に対策を取る必要はありません。嵐や台風など気象が激しい日もあるので、丈の高い品種のひまわりは、支柱などで固定しておきましょう。
冬越し
ひまわりは一年草で秋までの寿命なので、冬越しの必要はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ひまわりは種で増やすことができます。
ひまわりの種は、開花後、約1.5か月~2か月かけて種になります。葉が次第に枯れ、花首が徐々に下を向いてきたら種ができ始めている合図です。色は最初の頃の色より黒っぽくなり、固くなってきたら花茎ごと収穫して数日間、天日干しをして乾燥させます。乾燥後、トウモロコシを一粒一粒取るときの要領で種を取り出します。
取り出したひまわりの種は、完全に乾燥させるために再度天日干しで数日乾燥させます。この処理が甘いと、カビが生えたりするので注意しましょう。収穫した種は密閉容器や袋に入れて冷暗所で保存します。