夕顔(ユウガオ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- 夕顔(ユウガオ)
- 学名
Lagenaria sinceraria var.hispida
- 英名
- Bottle gourd
- 科名
- ウリ科
- 属名
- ユウガオ属
- 原産地
- 北アフリカ
夕顔(ユウガオ)の特徴
夕顔(ユウガオ)は、北アフリカが原産の巻きひげをもつ匍匐性のつる性草本の非耐寒性一年草で、日本へは平安時代に中国から渡来しました。
生育適温が18~28℃と高温の環境を好み、スイカなどの接ぎ木苗の台木に使われることも多い植物です。つるがよく伸びるため、栽培には広い場所が必要です。花は雌雄同株で、7月~9月頃に白色の花を日没の前後に開花し、翌朝にはしおれることから夕顔の名前が付けられたと言われています。
雄花と雌花があり、果実はうり状になり、干瓢(かんぴょう)にしたり、未熟果を煮物や汁物にして利用されます。ひょうたんは同じ種に属し、そのうちの苦みのないものが選抜されて夕顔として分類されたと考えられています。
夕顔(ユウガオ)の詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | ~20m |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白 |
開花時期 | 7月~9月 |
夕顔(ユウガオ)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
開花 | ||||||||||||
収穫 |
夕顔(ユウガオ)の栽培環境
日当たり・置き場所
日当りと水はけの良い場所を好みます。
用土
酸性土壌に弱いので、植え付けの2週間前までに苦土石灰を施し、1週間前に元肥と堆肥を施してよく耕しておきます。ただし窒素肥料が多いとつるぼけになり、実つきや果実の肥大が悪くなりやすいので注意します。
夕顔(ユウガオ)の育て方のポイント
水やり
植え付け後は乾かさないように水やりします。また、果実の肥大中に乾燥してしまうと、実が大きくならなくなるのでできるだけ乾燥をさせないようにします。
肥料
果実がピンポン玉くらいの大きさになったら緩効性肥料を株元に施します。果実の肥大具合を見ながら2週間後にもう一度施します。
夕顔(ユウガオ)の詳しい育て方
選び方
本葉が3~4枚で全体的にがっしりとした苗を選びます。根元がぐらつくものや下葉が黄色くなったものなどは避けましょう。
種まき
寒さには弱いので25℃を保つように保温し、育苗箱に2cmほどの間隔でまき、1cmほど覆土します。
植え付け
日当たりの良い場所で、有機質に富んだ水はけの良い場所に植え付けましょう。遅霜の心配がなくなった頃に株間80cm以上の間隔で根を傷つけないように丁寧に植え付けます。地温を保つためにもポリマルチを使用するのもよいでしょう。
剪定・切り戻し
親づるが5節ほどのところで摘芯し子づるを伸ばし、孫づるは摘み取ります。子づるに着果したらあとは放任でかまいません。
花
名前の通り、夏の夕方に白い花が開花します。着果率が低いので、雄花をとって雌花に受粉させるとよいでしょう。
収穫
開花後、2~3週間後、40~70cmくらいの大きさになったら収穫します。収穫の目安の大きさは品種によっても変わるので、種の袋に記載の説明書きを確認しておきましょう。
ウリ科の野菜は、肥料不足や極端な乾燥など、生育の過程でのストレスがあると苦みが強くなることがあります。そのような果実は食中毒を引き起こす原因となることがあるので、強い苦みを感じたら食べるのはやめましょう。