線虫(センチュウ)対策。土壌消毒は効かない⁉
LOVEGREEN編集部
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家庭菜園やガーデニングをする上で絶対に気をつけなければならない害虫と言えば「線虫(センチュウ)」ですよね。
一度発生したら根絶はほぼ出来ないと言われるほど厄介です。
センチュウが発生しないように気を付けることがいちばんですが、発生してしまったら何が何でも根絶させるしかないですよね。
そこで今回は線虫(センチュウ)の予防と対策、駆除の方法をお教えします。
目次
線虫(センチュウ)とは
体長1mm以下の細長いミミズのような虫です。
被害を受けやすいのは野菜ですが、草花や木にも寄生します。ものすごく小さいうえに体色は、ほぼ無色透明に近いので目視で確認することはとても難しいです。
線虫(センチュウ)はどこから発生するの?
線虫(センチュウ)が発生した畑や土で使った道具の使い回しや、センチュウの発生した植物を気付かずに持ち込むことが主な原因です。
土の中の虫なので、近くの土地から土を伝って移動してきて、蔓延してしまうということもあるようです。
線虫(センチュウ)による被害
ネコブセンチュウ類は根に小さいこぶが無数に付きます。
ホルモンで根を腐らせてこぶ状の住処を作り、その中に卵を産み付けることによって爆発的に増加します。
ネグサレセンチュウ類はこぶを作らずに腐らせます。口からとがった針を出して根を攻撃し、最終的には変色し懐死します。
他にも葉を枯らすハガレセンチュウ、芽を萎縮・変色させるメセンチュウなどがいます。
被害にあった植物を放っておくと
根に被害が与えられると、株自体がぐらついてしまい、生育不良や野菜の収穫量の激減が起こります。
放っておくと、最終的には土地全体に線虫(センチュウ)が蔓延し、全ての植物が枯れていきます。
線虫(センチュウ)の予防方法
線虫(センチュウ)の予防方法は主に4つあります。
・他の土地との道具の使い回しを避ける
・線虫(センチュウ)の寄生した植物を持ち込まないようにする
・対抗植物を一緒に育てる
・同じ場所で、同じ種類の野菜の連作を避ける
線虫(センチュウ)の駆除方法
線虫(センチュウ)の駆除方法は主に3つあります。
・対抗植物を育てる
・土壌消毒をする
・農薬(殺虫剤)を使う
土壌消毒は実は効かない!?
線虫(センチュウ)の駆除方法で、農薬を使って土壌を消毒したり、太陽熱によって害虫を死滅させたりという方法がありますが、隣の土地や他の場所と土の中でつながっていたり、日光消毒しても表面上のものだけになってしまいます。
土壌消毒は有効ではないというわけではありませんが、根絶させることは難しく、一時的なものになってしまいます。
対抗植物「マリーゴールド」
そこで、一番有効とされているのが、線虫(センチュウ)の対抗植物の「マリーゴールド」です。
対抗植物は、栽培するだけで線虫(センチュウ)を減らす植物を指し、マリーゴールドの中でも特にフレンチマリーゴールドが有効です。
育てるだけでも有効ですが、花が咲き終わったら、花ごと刻んで土に混ぜ込んで緑肥(りょくひ)にしてしまいましょう。
いかがでしたでしょうか。
線虫(センチュウ)は大量に発生してしまうと対抗植物だけでは対処できなくなってきてしまいますが、発生する前から予防として使っていれば、発生することもないまま安心して栽培ができますね。
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