ネムノキ(合歓木)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ネムノキ(合歓木)
学名

Albizia julibrissin

英名
Silk tree, Silky acacia, Japanese mimosa
和名
合歓木
科名
マメ科
属名
ネムノキ属
原産地
日本

ネムノキ(合歓木)の特徴

ネムノキ(合歓木)は、マメ科ネムノキ属の落葉高木です。地植えにしておくと10mくらいにまで大きくなります。日本原産で、山野に自生しているような木です。丈夫でよく育つことから、庭木の他、公園や寺社などにも好まれて使用されます。

ネムノキ(合歓木)は、水鳥の産毛のようなふわふわとした花と、葉の就眠運動(しゅうみんうんどう)が特徴です。花の色は、中心近くは白、花びらの外側に向かって淡いピンクへと変化していきます。ふわふわとした淡いピンクの花が高木の上の方の枝に咲いている姿は、いつまでも眺めていたくなる愛らしさです。

もう一つの特徴である葉の就眠運動とは、「ネムノキ(合歓木)」の名前の由来にもなっているものです。葉は、鳥の羽のようなフォルムの羽状複葉(うじょうふくよう)です。羽状複葉とは、葉柄の両側に小さな葉が羽のように広がっている様子を言います。ネムノキ(合歓木)の名前は夜になるとこの葉を合わせて、眠るように閉じることから付けられたと言われています。「合歓木」という漢字は中国名を当てたものです。中国では就眠運動の様子を仲睦まじく眠る夫婦に見立て、夫婦円満の縁起木とされています。

ネムノキ(合歓木)の詳細情報

園芸分類 庭木、落葉
草丈・樹高 8~10m
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 ピンク
開花時期 6月~7月

ネムノキ(合歓木)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け

ネムノキ(合歓木)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりの良い場所を好みます。移植を嫌うので、大きくなることを想定して、場所を選んでください。

用土

庭植えは、特に土壌は選びません。

鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育ちます。

ネムノキ(合歓木)の育て方のポイント

水やり

庭植えは、根付いてからは特に水やりの必要はありません。乾燥が数日続いた時は株元にたっぷりと水やりを行います。

鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと水やりを行います。

肥料

ネムノキ(合歓木)は他のマメ科の植物と同様に、根粒菌と共存関係にあります。根粒菌がいることで土壌が肥沃になるので、とくに追肥の必要はありません。

病害虫

風通しや日当たりが悪いとカイガラムシが付くことがあります。見付け次第こそぎ落とします。

ネムノキ(合歓木)の詳しい育て方

選び方

葉の密度が高く、色つやの良いものを選びましょう。花芽が上がっていれば、すぐに開花を楽しめます。

植え付け

植え付け適期は、3月~4月、9月~10月です。根を傷つけないように注意しましょう。

剪定・切り戻し

自然樹形で整いやすく、かつ萌芽力が弱いので、強剪定は避けましょう。剪定が必要な時は、枝の途中で切らず、付け根や分枝しているところから切り落とします。

植え替え・鉢替え

植え替え適期は、3月~4月、9月~10月です。根をいじられることを嫌うので、根鉢を崩さないように、一回り大きな鉢に植え替えます。

庭木におすすめの縁起のいい木|ネムノキ

ネムノキ(合歓木)の花は初夏6月~7月に開花します。水鳥の産毛のようなふわふわとした淡いピンク色の可愛らしい花です。

冬越し

落葉して越冬します。霜が多い地方では霜除けのマルチングを行いましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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