カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)
- 学名
Hydrangea quercifolia
- 英名
- Oakleaf hydrangea
- 和名
- 柏葉紫陽花
- 科名
- アジサイ科
- 属名
- アジサイ属
- 原産地
- 北アメリカ
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)の特徴
カシワバアジサイは、柏の葉のような形の大きな葉とピラミッド形に咲く花が特徴のアジサイの仲間です。花も葉も目を引くため、開花時は庭や花壇で華やかな存在になります。
秋になると深いボルドー色に美しく色づきます。葉の形も大きくて印象的な形なので、紅葉も見どころのある植物です。紅葉した後、冬は落葉して越冬します。
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)の詳細情報
園芸分類 | 庭木、落葉 |
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草丈・樹高 | 1.5~2.5m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白、ピンク |
開花時期 | 5月~7月 |
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)の種類
カシワバアジサイ・スノーフレーク
八重咲き品種。花の色は白で中心がグリーンを帯びる。横に広がる樹形で、花の重みで開花時は垂れるような見た目になる。
カシワバアジサイ・スノークィーン
一重咲き品種。円錐形の花は上向きを保つ。
カシワバアジサイ・ドクターダー
長めの花序の一重咲き品種。
カシワバアジサイ・ピーウィー
花は一重咲きのコンパクトな矮性品種。
カシワバアジサイ・ルビースリッパーズ
株はコンパクトで一重咲き。花色が開花とともに白から濃いピンクに変化する。
カシワバアジサイ・リトルハニー
花は一重咲きで、葉が黄金葉。
カシワバアジサイ・ハーモニー
小さな手毬状の花が段々に重なり、ボリューム感のある花房が特徴の品種。
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
開花 | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
剪定 |
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)の栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりが良い場所から半日陰での栽培が適しています。光が足りないと花つきが悪くなります。
ただし、真夏の強すぎる光に当たると葉焼けを起こします。秋から春の間は日当たりが良く、真夏は半日陰になるような環境が最適です。
用土
水はけが良い土が適しています。
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)の育て方のポイント
水やり
植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありませんが、土の渇きが激しい場合は水やりを行いましょう。
鉢植えは、夏場の水切れに注意しましょう。
肥料
自然の循環ができている肥えた土ならば特に与えなくても毎年開花します。
与える場合は、寒肥と花の後のお礼肥として、緩効性肥料もしくは有機質肥料(園芸用として市販されている固形の油粕など)を与えましょう。
病害虫
【うどんこ病】
植物の葉が粉をまぶしたように白くなる病気です。5月~6月と9月~10月に発生しやすく、はじめはぽつぽつと白く粉をふいている感じに見えますが、悪化してくると葉の全面が真っ白になります。病気が出ている葉は、早めに取り去りましょう。
うどんこ病は、高温多湿の時期に風通しが悪くなると発生しやすくなります。葉が茂りすぎていたら、適度に傷んだ葉を間引いたり、不要枝を剪定して風通しの良い状態で夏を越しましょう。
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)の詳しい育て方
選び方
葉に傷みのない枝ぶりのきれいな苗木を選びましょう。最近は品種が豊富になり、一重咲きや八重咲きなどの咲き方や、樹形、樹高などが様々です。植える環境や花の咲き方の好みで品種選びをするとよいでしょう。
品種選びのポイント
- 一重咲き、八重咲き
- 背丈が高くなるもの、矮性のもの
- 横に広がりやすいものなど樹形の特徴
- 花の咲き方に特徴がある品種や黄金葉などのこだわりの品種
植え付け
3月~4月の落葉期か秋の陽気の良い時期が、植え付け適期です。
根鉢の倍ほどの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込んで植え付けましょう。
植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。
品種によっては横に大きく広がるため、隣との植物との間隔は広めに取りましょう。
剪定・切り戻し
植え付けた年に行う樹形を整える剪定
カシワバアジサイは、植え付けて放任しておくと茎が太い幹のようになり、葉の大きさに対してバランスの悪い樹形となります。それを避けるために、植え付けた年の落葉期に株元ですべての枝を切り詰めます。この剪定をすることによって、根元からたくさんの枝が出てバランスの良い樹形となります。ただし、翌年に花は開花しません。
花の後の剪定
花の後の剪定は7月下旬までに行います。切り方は普通のアジサイと同様、花の2節下を剪定します。
品種によっては花色が時間の経過とともにピンクになるものもありますが、カシワバアジサイは旧枝咲きのため、来年の花のためには夏ごろに花を剪定する必要があります。
植え替え・鉢替え
鉢植えは、2~3年に一度、一回り大きな鉢に植え替えます。
花
5月~7月に開花します。
開花後は翌年の花のために7月下旬までには剪定しましょう。
収穫
カシワバアジサイの花は、切り花としても楽しむことができます。
夏越し
強すぎる日差しは葉焼けの原因になります。鉢植え栽培は、半日陰程度に鉢を移動させましょう。
冬越し
紅葉した後、落葉して越冬します。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
6月~7月に挿し木で増やすことができます。