萩(ハギ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • 萩
植物名
萩(ハギ)
学名

Lespedeza

英名
Bush clover
和名
科名
マメ科
属名
ハギ属
原産地
北アメリカ

萩(ハギ)の特徴

萩は、マメ科ハギ属の落葉低木。秋の七草にも数えられ、万葉集に最も多く登場すると言われる萩は、日本の秋を代表するような花です。ところが、実は夏から咲き始め、秋が深まるころには花数を減らしているというおもしろい特徴があります。

萩というのはマメ科ハギ属の総称で、ヤマハギやミヤギノハギ、マルバハギ、ツクシハギ、キハギ、ケハギなど多くの品種があり、日本には約10種が分布しています。

樹高1~2mほどの低木で、ブッシュ(茂み)のようなフォルムを成すこと、葉がクローバーのような3枚葉であることから、「Bush clover(ブッシュクローバー)」という英名があります。早くから花が咲くキハギは6月頃から咲き始め、あとを追うように他の品種も7月頃から咲き始めます。枝の先を枝垂れるように伸ばし、枝いっぱいに小さなマメ科特有の蝶形花をたくさん咲かせます。萩の花色は主に赤紫、他にピンクや白、黄などもあります。

非常に生育旺盛で、短く切り詰めてもすぐに大きく枝を伸ばします。他のマメ科の植物と同じように根に根粒菌を保持しているので、土壌を肥沃にする特性があります。

萩(ハギ)の詳細情報

園芸分類 庭木、落葉
草丈・樹高 1~2m
耐寒性 普通
耐暑性 強い
花色 赤紫、ピンク、白、薄黄
開花時期 6月~9月

萩(ハギ)の種類

ヤマハギ

学名:Lespedeza bicolor

ヤマハギは昔から日本の山野に自生している品種。漢字で書くと「山萩」です。秋の七草に数えられているのは、このヤマハギだと言われています。

キハギ

学名:Lespedeza buergeri

キハギは漢字で書くと「木萩」。最も早くから咲く品種です。花は薄黄色の中に赤紫色が混じる美しい花です。

ミヤギノハギ

学名:Lespedeza thunbergii

ミヤギノハギは園芸品種の萩、漢字では「宮城野萩」と書きます。ケハギを親に作出されたのではないかと言われています。花付きが良いことから、庭園や公園の植栽として好まれます。宮城県の県花に制定されている萩です。

ツクシハギ

学名:Lespedeza homoloba

ツクシハギは、日本固有種の萩。漢字では「筑紫萩」と書きますが、九州だけでなく、本州や四国にも分布しています。

マルバハギ

学名:Lespedeza cyrtobotrya

マルバハギは漢字で「丸葉萩」、名前の通り葉が丸みを帯びているのが特徴です。

ケハギ

学名:Lespedeza thunbergii

ケハギは漢字で「毛萩」、茎や枝に毛が生えることが名前の由来です。ミヤギノハギの親だという説があります。

萩(ハギ)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
開花
剪定

萩(ハギ)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりの良い場所を好みます。枝を広げる樹形なので、植え付け前にゆったりとスペースを確保しておきましょう。

用土

腐葉土やピートモスのような有機質の用土を混ぜ込み、肥沃な土壌を作りましょう。

鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育ちます。

萩(ハギ)の育て方のポイント

水やり

庭植えは、根付いてからは特に水やりの必要はありません。夏の乾燥が続いた時は早朝か夕方にたっぷりと水やりを行います。

鉢植えは、表土が乾いたら鉢底から出てくるくらいたっぷりと水やりします。

肥料

1月~2月に緩効性肥料を施します。

病害虫

特に目立った病害虫の害はありません。

萩(ハギ)の詳しい育て方

選び方

葉が黄色くなっていないもの、株元のほうからしっかりと葉が付いている株を選びましょう。

植え付け

萩の植え付け適期は、厳寒期を避けた落葉期の2月~3月、11月~12月です。根付くまでは表土が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。

仕立て方

枝垂れるような枝の曲線が美しい庭木です。曲線を活かすようにアーチなどに誘引すると、優美なトンネルを楽しめます。

剪定・切り戻し

花後に大きく切り戻します。翌春に伸ばした新しい枝に花を咲かせるので、思い切って剪定しましょう。株元まで切り戻すことで、コンパクトに管理することができます。

植え替え・鉢替え

植え替え適期は、厳寒期を避けた落葉期の2月~3月、11月~12月に行います。一回り大きな鉢に植え替えてください。

9月が旬の花萩

萩の花は、開花が早い品種は6月頃から咲き始め9月まで楽しめます。

冬越し

冬は落葉して休眠します。霜がおりる地域ではマルチングを行い、根が凍らないように注意しましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

株分けで増やせます。株分けは、植え付けや植え替えと同じ、厳寒期を避けた落葉期に行います。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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