アジサイ・エンドレスサマーとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- アジサイ・エンドレスサマー
- 学名
Hydrangea macrophylla
- 英名
- Hydrangea
- 科名
- アジサイ科
- 属名
- アジサイ属
- 原産地
- 園芸種
アジサイ・エンドレスサマーの特徴
一般的なアジサイの開花時期は梅雨の頃の一季咲きであるのに対して、アジサイ・エンドレスサマーは、同じ年に再度花を楽しめる四季咲き性のあるアジサイです。
一般的なアジサイは、株が大きくなるまでの数年間は花数は少ないですが、アジサイ・エンドレスサマーは一年のうちに返り咲く性質を持つため、株が若いうちから直径は15~20cm程度の花が枝垂れるように多数開花します。
西洋アジサイの見た目ですが、アナベルのような新枝咲きの性質を持ちます。アジサイの育て方との大きな違いは、剪定の方法や時期です。アジサイ・エンドレスサマーは、どこで切っても花が開花するのが特徴です。一番花が咲きだすのは5月頃ですが、その次の花の開花は育て方(主に剪定)によって変わってきます。一般的なアジサイは、翌年の花のために7月くらいに剪定する必要がありますが、アジサイ・エンドレスサマーは四季咲きなので、初夏に咲いた花をそのままにして秋色アジサイとして楽しむこともできます。
一般的な西洋アジサイに比べて生長がとても早く、植え付け後、早期に大株に育ちます。花の色は土の酸度により変わり、酸性だとブルー、アルカリ性だとピンク色になります。
アジサイ・エンドレスサマーの詳細情報
園芸分類 | 庭木、落葉 |
---|---|
草丈・樹高 | 剪定方法による |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 青、ピンク(土の酸性度合による) |
開花時期 | 5月~11月 |
アジサイ・エンドレスサマーの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 |
アジサイ・エンドレスサマーの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所が適しています。ただし真夏の直射日光が強すぎると、葉焼けする場合があります。真夏以外は日当たりが良く、真夏は半日陰程度の場所が適当です。
エンドレスサマーは鉢植えでも栽培可能ですが、大きくなるので地植えにすると見事です。
用土
アジサイはあまり土壌を選ばない強健な植物です。鉢植えの四季咲きアジサイは水はけが良く、保水性の高い用土に植え付けましょう。
アジサイ(紫陽花)の花の色
アジサイは土壌で花色が変わるという性質があります。ピンクの花はアルカリ性の土壌で咲き、青い花は酸性の土壌で咲きます。出したい花色によって土壌を酸性にするのかアルカリ性にするのかを選びましょう。最近はアジサイの花色に合わせてブレンドされた専用の培養土も市販されています。
アジサイ・エンドレスサマーの育て方のポイント
水やり
地植え
根付いてからは、特に水やりの必要はありません。乾燥が数日続くような時は、様子を見て水やりを行います。
鉢植え
春~秋は土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。水切れや乾燥は枯れる原因になります。
夏場など暑い時期は土の様子をみて乾燥していたら夕方にも水やりをしましょう。
冬場
落葉して枯れ木のような見た目になります。見た目は枯れ木でも根は生きているので水やりは必要です。夏場よりは水やりの回数は少なくなりますが、土の表面を見て乾いたらたっぷりと与えるようにします。
肥料
開花中
初夏の花が終わった後にお礼肥えとして緩効性肥料を施します。その後、切り戻して葉だけの間も真夏以外は液肥、もしくは緩効性肥料を秋の花のつぼみが色づくまで施します。
落葉中
寒肥として緩効性肥料を施します。
アジサイ・エンドレスサマーの詳しい育て方
選び方
株の枝ぶりが良く、葉に痛みがない苗を選びましょう。
剪定・切り戻し
一般的なアジサイと違い、アジサイ・エンドレスサマーは新枝咲きのため、剪定は簡単で自由です。初夏に咲いた花を切り戻しておくと秋に再び開花します。
植え替え・鉢替え
購入したら一回りから二回りくらい大きなサイズの鉢に植え替えましょう。
小さな苗で購入した場合は、まずは鉢植えで育て、株が大きくなってきたら庭におろすことをおすすめします。庭におろす時期は秋の剪定後の落葉期が、株への負担が少ない時期です。
花
5月~11月まで開花します。一番花の次の花の開花時期は剪定する時期で変わりますが、ワンシーズンで複数回の花を楽しむことができます。特に秋に咲いた花は、美しい秋色となります。
収穫
切り花として楽しむこともできます。特に秋に咲く花は美しい秋色になります。
夏越し
極端に強い日差しは、花芽や葉が傷む原因となります。鉢植えで育てている場合は、真夏のみ半日陰程度の場所に移動するなどの工夫をするとよいでしょう。
冬越し
一般的なアジサイと同じく、冬は落葉します。見た目は枯れ木のような状態ですが、水やりを完全に忘れてしまうと枯れの原因となります。鉢植えで育てている場合は注意しましょう。