御衣黄桜 (ギョイコウザクラ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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植物名
御衣黄桜 (ギョイコウザクラ)
学名

Cerasus lannesiana ‘Gioiko’

英名
Gyoikou
和名
御衣黄
科名
バラ科
属名
サクラ
原産地
日本

御衣黄桜 (ギョイコウザクラ)の特徴

御衣黄は、緑の桜として知られる八重桜の一種。里桜(大島桜を片親にして作られた園芸品種)の一種で、ソメイヨシノの見ごろが過ぎた4月中旬~後半に黄緑色の花が開花します。

「御衣黄」の名前は、花の色が貴族の衣服の「御衣」に使われる萌黄色に近いことに由来します。咲き始めは黄緑色、咲き進むにしたがって緑の色みが薄くなり、中心がピンクに染まります。

落ち着いた色の葉が花の開花時と同時に出るため、満開時が花だけのソメイヨシノとは一味違った趣があります。気温が安定してくる春爛漫の時期に開花し、散り出す頃は春がそろそろ終わりだと感じる時期になります。

御衣黄桜 (ギョイコウザクラ)の詳細情報

園芸分類 庭木、落葉
草丈・樹高 10~20m(環境による)
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 黄緑
開花時期 4月中旬~下旬

御衣黄桜 (ギョイコウザクラ)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け
肥料

御衣黄桜 (ギョイコウザクラ)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりの良い場所を好みます。大きくなるため、地植え向きの樹木です。

用土

水はけが良く、肥沃な土壌を好みます。

御衣黄桜 (ギョイコウザクラ)の育て方のポイント

水やり

根付いてからは特に水やりの必要はありません。夏期など乾燥が続いた時にはたっぷりと与えるようにしましょう。

肥料

肥沃な土を好むため、植え付け時に元肥を混ぜ込みながら植え付けます。

元肥以降は、冬の落葉期に「寒肥」、花後に「お礼肥」を与えます。与える位置は、根元から少し離れたところに施しましょう。

病害虫

病気

桜(サクラ)は、テング巣病にかかりやすい樹木です。枝が細く糸状にほうきのように枝分かれしている部分を発見したら、この病気に感染しています。テング巣病は剪定で使うハサミでも感染するので、剪定作業をする前にハサミ等の消毒が必要です。

害虫

コスカシバの幼虫やモンクロシャチホコなどの食害に注意が必要です。コスカシバの幼虫は幹の中に入って樹木を食べるので、幹の皮からヤニが出ていたら食害を受けています。出来るだけ桜(サクラ)の樹木の根元はきれいにして、雑草などは取り除きます。モンクロシャチホコは主に葉を食べてしまうので、日頃から注意して観察し、見つけたら駆除しましょう。

御衣黄桜 (ギョイコウザクラ)の詳しい育て方

選び方

株や枝がしっかりしていて、病気や害虫が付いていない苗木を選びます。

植え付け

年月が経つと地中に広く根を張り、ときには舗装した道路などから根が突出してしまうこともあります。植え付け場所は数十年後をイメージして決めましょう。隣家との境界付近や地下にライフラインが通っているような場所への植え付けは避けます。

真冬を除いた落葉期が植え付け適期です。根鉢のサイズの倍程度の幅と深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込んで植え付けましょう。

植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。支柱を添えるのもよいでしょう。

剪定・切り戻し

ハサミを嫌う一方、よく枝分かれするので、若木のうちに幹となる枝を決め、必要以上の剪定を避けましょう。

剪定適時は、落葉期です。切り口から菌などが侵入して病気になることがあるので、高温多湿の時期の剪定は避けます。

サクラ・御衣黄

御衣黄の開花時期は、ソメイヨシノの見ごろが過ぎた4月の中旬~後半で、桜の中では遅咲きの部類です。

冬越し

秋に紅葉したあとに落葉して越冬します。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

接ぎ木や挿し木で増やします。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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