アオキ(アオキバ)の育て方|植物図鑑

植物名
アオキ(アオキバ)
学名

Aucuba japonica

英名
Japanese Aucuba
和名
青木
科名
ミズキ科
属名
アオキ属
原産地
日本

アオキ(アオキバ)の特徴

アオキはつややかな葉が特徴的な常緑樹。「アオキバ」「アオギ」とも呼ばれます。 耐陰性、耐寒性に優れているため北向きの土地で植栽として重宝されています。葉が美しく、冬でも落ちないので生け垣としてもうってつけ。落葉樹の下植えとしてもよいでしょう。庭の日当たりが悪いので何を植えたらよいか分からない、ガーデニングが苦手ですぐ枯らしてしまうという方におすすめのアオキです。 植栽や生け垣として複数のアオキを植えていると、結実することがあります。ドングリ型の実は寒さにあたると南天やマンリョウのように赤く色づきます。

アオキ(アオキバ)の詳細情報

園芸分類 庭木、常緑
耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い
花色 黒紫色
開花時期 3月~5月

アオキ(アオキバ) の種類・品種

葉が濃緑色のみのものを「アオキ」、黄色や白の斑が入るものを「アオキバ」と呼び分ける場合もあります。また、黄色の斑入りを「シロミノアオキ」、白を「フイリアオキ」と呼ぶことも。 葉が細く、つややかさの強調された「ホソバアオキ」、斑が星の形のように入る「星月夜」といった品種もあります。

 

1300年前から薬の原料に!

奈良県・吉野の名物である民間薬「陀羅尼助」(だらにすけ)。胃腸薬として、またとても苦いので修行僧たちの眠気覚ましとして、なんと1300年も昔から使われ続けてきた歴史があります。 主な成分はオウバク、キハダ、ニガキですが、アオキも色づけに用いられています。枯れたアオキの葉は真っ黒になるため、これをすりつぶして入れると、昔話に登場しそうな黒い丸薬ができあがるのです。

 

緑なのになぜアオキ?

「青々とした」という形容を用いていますが、実際のアオキは茎も葉も緑色です。なぜ「緑」を「青(アオ)」と表現するのでしょうか? 黄色がかった緑を「萌黄」、黒みを帯びた紅色を「蘇芳」などなど。日本語は色彩についての語彙がとても豊富です。しかし、はるか昔は赤、白、青、黒の4色しか区分がなかったそう。赤い、白い、青い、黒いと語尾を「い」で終えられるの対し、他の色では「緑い」「紫い」といった使い方ができないのが証拠だといわれています。 緑は青の一種だと認識されてきたので、信号の「進め」も「青」です。同様の理由で「ミドリキ」ではなく「アオキ」と名づけられたのだとか。

 

ロバート・フォーチュンの業績

1861年、アオキを雄木を初めてヨーロッパに紹介したのが、イギリスのプランツハンター、ロバート・フォーチュンです。1700年代から斑入りのアオキが欧州に伝わっていたものの、雌の木しかなく実を見ることができませんでした。フォーチュンの努力でようやく雌雄の木が揃ったのです。 フォーチュンは中国で見つけたチャノキをひろめ、インドで栽培させたことでも知られています。アジアにおける彼の精力的な活動がなければ紅茶文化は発展しなかったかもしれません。 フォーチュンはアオキの他、ヤマユリ、サクラソウ、キンカン、ゴヨウマツ、ヒノキ、ヒメウツギといった多くの日本の植物を欧州へ持ち帰りました。キンカンの学名「フォーチュネラ・ジャポニカ」は、彼と日本のつながりをよく示しています。

アオキ(アオキバ)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
植え替え
剪定
開花
肥料

アオキ(アオキバ)の栽培環境

用土

土壌にうるさくありません。市販の「花の培養土」「野菜の培養土」か赤玉土と腐葉土を配合した標準的な組み合わせで大丈夫です。

アオキ(アオキバ)の育て方のポイント

水やり

鉢植えはやや湿り気味に管理します。多くの植物で問題となる根腐れの心配がほとんどありません。庭植えは雨水で大丈夫です。

肥料

本来はほとんど肥料分を必要としません。実を楽しみたいのなら春と秋に油かすや固形肥料を少量与えましょう。

病害虫

カイガラムシがつきやすいきらいがあります。スス病の原因にもなるので、早めに薬剤で駆除してしまいましょう。
カイガラムシ:カイガラムシがつくと樹液を吸われてしまい、株が弱り生育も悪くなり衰え枯れてしまいます。カイガラムシは国内で約400種が発見されており、大きさや形なども様々であり、カイガラがあるのとないものもいます。野菜や果樹、草花、サボテン、ラン、観葉植物と様々な植物に発生し、吸汁(きゅうじゅう)します。
スス病:すす病は空気中のすす病菌がアブラムシやカイガラムシの排せつ物を栄養にして、すす状の黒いカビが葉を覆います。ひどくなると葉の光合成を邪魔してしまうため、観賞価値を下げるとともに生育不良にもつながります。日当たりや通気性が悪い場合、湿度が高くなると発生しやすくなります。

アオキ(アオキバ)の詳しい育て方

選び方

徒長しておらず、根張りがよく、しっかりした株を選びます。斑の入り方は品種によって様々なので好みのものを。

種まき

苗での販売がほとんどなので、実から種を採取します。熟した果肉をはいで種を取り出し、湿らせた砂の中で保存して翌春にまきます。

植え付け

降雪のある土地では春植えにします。根元に堆肥や鶏糞をあらかじめ混ぜ込んでおけば、追肥の必要はほとんどありません。

剪定・切り戻し

生け垣のように毎年同じ場所で切り落としても、しっかり新芽をつけてくれます。放任でも樹形が整うので、込み入った枝を落とすだけでも十分です。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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