モクビャッコウとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
モクビャッコウ
学名

Crossostephium chinense

英名
Chinese wromwood
和名
木百紅、木百香
科名
キク科
属名
モクビャッコウ属
原産地
東アジア

モクビャッコウの特徴

モクビャッコウは、シルバーリーフが美しい半耐寒性常緑低木です。日当たりの良い乾燥気味の場所でよく育ち、日当たりが悪いと葉色が悪くなります。日本では鹿児島県の海岸沿いの岩場などに自生していますが、近年自生種は激減しています。

モクビャッコウの葉はヘラ状で深い3~5裂の切れ込みがあり、独特な香りがあります。葉に細かい毛が密生しているため全体的に銀白色に見えます。冬に花弁を持たない小さな黄色い花を咲かせます。

モクビャッコウは低木ですがそれほど大きくならず自然にこんもりと茂って育ち、多年草のように扱えます。ある程度株が育つと下の方の枝が木質化してきます。モクビャッコウは花壇や寄せ植えのアクセントとして人気があります。

モクビャッコウは病害虫の心配もなく丈夫で育てやすい植物ですが、寒さにあまり強くない性質があります。冬越しを上手く行うと周年美しい葉色が楽しめます。

モクビャッコウの詳細情報

園芸分類 庭木、常緑
草丈・樹高 30~50㎝
耐寒性 普通
耐暑性 強い
花色 黄色
開花時期 12月~3月

モクビャッコウの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け・植え替え
開花
切り戻し
肥料
挿し木

モクビャッコウの栽培環境

日当たり・置き場所

モクビャッコウは、日なたで水はけと風通しの良い場所を好みます。

用土

モクビャッコウは、乾燥気味の用土を好みます。

モクビャッコウの育て方のポイント

水やり

モクビャッコウは乾燥気味を好むので、土が湿っているときは水やりを行いません。土が乾いてからたっぷり水やりしましょう。

肥料

モクビャッコウは春に緩効性の置き肥を施すくらいで、それほど肥料を必要としません。秋以降に肥料を施すと、冬に葉色が悪くなるので注意しましょう。

病害虫

モクビャッコウは病害虫の発生は特にありません。

モクビャッコウの詳しい育て方

選び方

モクビャッコウのポット苗を購入するときは葉が美しく、株元がぐらついていないものを選びましょう。

植え付け

モクビャッコウの植え付け適期は春です。

モクビャッコウの自生地がカルシウムを多く含む岩場であることから、庭植えの場合は植える場所にあらかじめ石灰をまいておくとよく育つと言われています。その後、腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作っておきましょう。ジメジメした場所では上手く育ちません。鉢植えの場合は、草花用の培養土を使って植え付けると問題なく育ちます。

剪定・切り戻し

モクビャッコウは花後や、育ちすぎたりバランスが悪くなったときに枝を切り戻して姿を整えます。

植え替え・鉢替え

モクビャッコウは庭植えの場合は特に植え替えの必要はありません。鉢植えが根詰まりしてきたら、春に新しい土に植え替えしましょう。

モクビャッコウは花びらが無い小さな黄色い花を咲かせます。決して華やかではありませんが、可愛らしさがあります。

夏越し

モクビャッコウは暑さに強いので特別な夏越し対策は必要ありません。

冬越し

モクビャッコウは寒さにあまり強くありません。温暖な地域ではそのまま外で冬越しできますが、寒い地域ではマルチングをしたり室内に移動して冬越しするなどの対策が必要です。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

モクビャッコウは挿し木で増やせます。挿し木の適期は春。木質化した部分や花芽がついている部分は挿し穂に向いていません。枝の先端を10㎝くらい切って挿し穂に使いましょう。挿し穂の下の方の葉を取り除き、水揚げをしてから差し芽用の土などの清潔な土に挿します。根づくまでは明るい日陰で水を切らさないように管理します。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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